見出し画像

【エッセイ】理科の実験道具を取りに行くだけなのに委縮した話

 学校でみんなが行くと込み合うからを理由に、先生が提示した条件に当てはまる人から席を立って(この列の人から順番に~、みたいなやつです)物を取ってくるみたいな経験はありませんか?

 私が経験した時の先生は、じゃんけんだったり今日○○を食べてきた人とかだったりしました。

 理科室で顕微鏡を取りに行くときそれは起きました。

今朝、紅茶を飲んだ人

 これに当てはまる人は起立させられました。私だけが立った。

 そのほかの誰も、帰宅後に飲むことはある人が数人いても朝に紅茶を飲む習慣は私しかありませんでした。

 一人だけというのは変に目立つもので、周りからの目線がとても怖かったです。せめてもう一人でもいれば……。

 当時の私は(今もですが)かなりアホだったので、翌週など日が空いてまた実験道具を取りに行くとき、先生は狙ったかのように毎回最初に「今朝紅茶を飲んだ人」を条件にしてきます。

ですが、ウソをついてはいけない、私は条件に当てはまっただけで何も悪いことはしていないのだからと自分に言い聞かせ、目立つことがわかっていたのに素直に従ってしまったのです。

 私は無意識に人をイラつかせる言い方をしてしまうらしく、もともと嫌われものな存在でした。

それでなくても体調不良で欠席・遅刻・早退のオンパレードだったので性格悪いやつが病弱アピールだとでも思われていたかもしれません。

だからこそ私は逆らってはいけない、特別扱いされているように見られるかもしれないと思い続け、委縮しながらまるで私は悪いことをした罰を受けていますとでもいうかのように、おずおずと道具を取りに行ったのです。

読んでいただきありがとうございます!サポートはクオリティ向上と、当面の生活費のために使わせていただきます(o^―^o)