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探究心と穢れなき御御足

今更ながらこんな未体験ゾーンがあったとは…俺はとても感動している。
何に感動しているかというと、足の毛を全て剃って手に入れた初めての肌感覚に。

経緯から書いていこう。
とある日にとあるツイートを見てとある思いが突如俺の中に去来していた。
「俺も足の毛を全部剃ってみようかな…」
なかなか剛毛な俺の足、あまりにも見苦しいので毎年夏にはバリカンでスネ毛を短く刈っていたのだが、そういえば剃った事はなかったなと。
バリカンで刈り揃えるのもなかなか手間がかかるし、いっちょ剃ってみるか!という事でネットやホームセンターで剃刀や除毛クリームを吟味する日々が始まった。しかし、除毛クリームなんて軟弱な薬物で俺の固くて硬くて堅いムダ毛群を処理しきれる気がしないし、剃刀もムダ毛処理用って無駄に高い。結果、選ばれたのはT字剃刀でした。いつもヒゲ剃るのに使ってるやつ、一本100円。幾千幾万の戦いを共にくぐり抜けてきた同志だし、こいつになら俺の身を委ねられる。
仕事をテキパキと片付け、いつもより2時間早く帰宅し、心を整え…

いざ戦闘開始。

勿論、戦場は風呂場。
まず足を濡らし、ボディソープを塗りたくる。
そして徐ろに剃刀を持ちガンガン剃っていく。
剃っていく…剃っていくんだが…思わぬ大誤算。
剃刀の刃と刃の間に毛が詰まる!5cmも刃を進めたらほぼ切れ味がなくなるくらい毛が詰まるんじゃ!
一本一本がまさにリヴァイアサンのような俺の毛が、剃刀の行く手を阻む。少し剃っては剃刀を洗って毛の詰まりを直し、また少し剃っては剃刀を洗って毛の詰まりを直し…ちょーめんどくせー。
これは最初にテキトーでもいいからバリカンで短くしておくべきだったと反省。というか、そういうのをちゃんと小学校中学校で教えておいてくれよと。何の為の9年間なんだ、これは義務教育の敗北だろ。

恨み辛み妬み嫉み僻みをこんな風呂場でしかも全裸で言っていても仕方ないので、とりあえずシャワーで足を流しながらまずは剃刀で荒く全体的に毛を削いでいく。

全体的にまあまあ毛量が減ったところで、またボディソープをまんべんなく塗り、しっかり剃りの作業に戻る。最初より剃刀の毛の詰まりも大分マシになり、作業は順調に進んだ。
目視できないからと懸念していたケツ周りも無事にクリアし、40分ほどで剃毛終了。

ツルツルや…
まず、水の流れる感覚が全く違う。上手く言えないが、全然違うのよ。ソワーッと足全体に流れていく感じ。ズボンの生地の感覚も全く違う、違いすぎて気持ち悪いくらい。そして心做しか少し涼しい。
今まで感じたことのない感覚にワクワクが止まらない。
ただ、ちょっと足の肌が荒れてる感じでカサカサするので、明日からは風呂上がりの保湿は必須かもしれない。

こうして今日俺の足は新たな扉を開いた。

だが俺はそれと同時に1つの問題を抱える事になる。


……
………
チン毛だけモサモサなの変じゃね?


第一部 完


次回、
『パンはパンでも毛がはえてないパンはなーんだ?』

Coming Soon…(多分)


※足を剃るのに疲れたので、まだ陰部には手を付けてません。

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