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世界漢詩同好會 三國聯吟 参加

2024年 桐山堂詩會(「世界漢詩同好會」「三國聯吟」)
に参加作品を出しました。
今回の参加要領は以下の通り。
 お題は「秋花」 「菊」
 押印は: 「下平声六麻」韻

以下が提出した作品になります。一応ですが七言絶句です。なお、提出したのは繁体字版と大意のみです。


           風雷山人  (七絶下平声六麻韻)
<<繁体字>>
濁酒吟杯貧士傢,
西風漾漾酌流霞。
清香人日重陽節,
遠想陶潛觀菊花。

<<簡体字>>
浊酒吟杯贫士家,
西风漾漾酌流霞。
清香尽日重阳节,
远想陶潜观菊花。

<<ピンイン>>
浊酒吟杯贫士家,
zhuó jiǔ yín bēi pín shì jiā
西风漾漾酌流霞。
xī fēng yàng yàng zhuó liú xiá
清香尽日重阳节,
qīng xiāng jìn rì zhòng yáng jié
远想陶潜观菊花。
yuǎn xiǎng táo qián guān jú huā

<<日本語>>
濁酒吟杯貧士家,
西風漾漾酌流霞。
清香尽日重陽節,
遠想陶潜観菊花。

大意(片歌形式 i-o-i韻)
濁り酒。我が家、ぎんぱい、善き呑み日和。
せいふうが運ぶりゅうかを酌む、その気持ち。
清らかな重陽節の、香り終日。
菊の花。見つめて想う、とうせんの憩い。

 大意は訓読文ではなく片歌(五七七形式)4つで書いてあります。これはもともと筆者が日本語でルバーイイを書く時のスタイルなのですが、七絶と同じ1、2、4句で押韵するので七絶の大意を書く時も使う様になったという経緯があります。
 見ればわかりますが上記の場合、韵パターンはi-o-iです。
 「ひより」 hiyori
 「きもち」 kimochi
 「しおり」 shiori
 当然ですが、元の七絶と共通の韵にはなりません。次は同じ韵字を使った和歌、韻歌で大意を書いてみようと思っています。今回なら韵字は「麻」なので、今回登場した「家」や「花」のほか「加」とか「涯」といった同じグループに属する字を最終句末にもってきて短歌を作る事になります。ただし、音まで合わせる必要はなく、その字を使った句を作れれば良いのですが、それだと面白味がイマイチに感じます。なので、自分が作る時は今回の片歌ルバーイイ同様、音も合わせる様な工夫をしてみたいと考えています。目指せ、七絶とルバーイイと和歌の融合!
 なにか試作したらまたUPします。ではまた。