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Moderna $MRNA ワクチンの結果が出たらどうなるの?

こんにちは、ぴたごらら(@pitagorarara)です。
今回はModernaのワクチンデータが出たらどうなるか、個人的に考えていることなどをざっくりまとめてみました。あまりまとまりも無いですが、余興としてお楽しみいただければと思います。

Disclaimer:
本内容の正確性などは保証できません。本内容、またそれに基づいた投資判断などにつき、私はいかなる責任も取れません。

Pfizer/BioNTechがワクチンの有効性を公表

さて、みなさんご存知の通りPfizer/BioNTechのワクチン有効性(90%超!)が2020年11月9日に公表され、マーケットは大騒ぎでしたね。ポートフォリオをハイテク銘柄で固めていた方には大打撃だったのではないでしょうか?私ですか?もちろん打撃を受けていて、ギリギリ致命傷です。

↑ぺねろぺ(@warotamin2)さんの銘柄ピックアップはemojiが可愛くてオススメです。

11日水曜には(債権市場が閉まっていたこともあって?)NASDAQが反発しましたが、ハイテク投資家としては予断を許さない状況が続いていると思います。そんな中、後を追うModernaのワクチンもそろそろ有効性が発表されるとのニュース飛び込んできました。

Modernaが近日中にワクチンの有効性を公表

公表時期について、ピンポイントに明言はされていませんが、早ければ来週、あるいは今週出てきてもおかしくない状況です。

先週、コロナ患者が大幅に増加しました。結果として最初の中間解析には、トリガーポイントである53例を大幅に上回る症例数が含まれる予想です。これらの症例に関するデータは、解析と勧告のための独立データ安全性モニタリング委員会への提出準備中です。
(プレスリリースからの引用・意訳・改変)

もともと私がModernaのデータ公表に関して懸念していたのは、たとえば53例のような、Pfizer/BioNTechの94例と比べて少ない症例数から導かれたデータが市場にどのように受け止められるか、というところでした。症例数が少なければデータの信頼性は落ちます(同じ90%でも、たとえば10例中9例で予防できたというのと、100例で90例というのはそのデータの確からしさにおいて差がある、という感じでざっくりご理解ください)ので、たとえばModernaのデータが「見た目として」下回ってしまった場合にどのようなリアクションがあるか、ということを心配していました。以下スレッドでああでもない、こうでもない、と考察しています。

ただリリースの中で"substantially more than 53 cases"とあるので、少なくとも75例ぐらいのデータは出てくるんじゃないかと思いますし、Pfizer/BioNTechと同等の100例規模のデータが出てきても不思議ではありません。ここからは100例規模のデータが出てくる前提でいろいろ考えてみます。

Modernaのワクチン有効性公表で何が起こる?

ここではModernaのワクチン有効性が90%、80%、70%だった場合に分けて考えてみます。前提として、70%はちょっと微妙かもしれませんが80%であればFDAから設定されているハードルはクリアすると思います。なので、たとえ80%であったとしても基本的に問題はありません。
この辺りの足切りラインについては救急医ゆうすけ(@youyou00181002)さんがYouTubeの中で解説くださっているのでご覧いただければと思います。刺激が強いので閲覧注意ですが、めっちゃ面白いです。

私が想定したシナリオは以下です。

・90%:人類大勝利!ハイテクなんか要らへん!これからはオールドエコノミー、リア充銘柄や!クルーズ最高!映画館行くで!
・80%:Pfizer/BioNTech大勝利!Albert Bourla(※Pfizer CEO)しか勝たん!
・70%:Pfizer/BioNTech大勝r…ん?データあってる?

すみません、取り乱しました。最も喜ぶべきシナリオで、一方で個人投資家として怖いのはModernaで90%以上の有効性が確認されることかと思っています。月曜、火曜のハイテク銘柄の下落、オールドエコノミーやレジャー銘柄へのローテーションがアフターコロナの動きを示唆しているのかは分かりませんが「2つ違うワクチンで」「同様に高い有効性が示される」ということの意味は大きいと思います(ロシアのワクチンには意図的に言及していません)。また週明けと同じようなことが起こりかねないな、と思っているので現在私はキャッシュポジションを厚めに持っているところです。これはもちろん予想なので、実際には大して何も起こらないかもしれません。

Pfizer/BioNTech、Modernaの今後の動きは?

報道によるとPfizer/BioNTechは今月中、Modernaも来月にはEUA申請に動くようですね。それと同時に次の中間解析、最終解析へと進んでいきますし、現在は分かっていない科学的なこと(長期での有効性は?重症化は防げるの?高齢者への有効性は?長期での安全性は?などなど)も徐々に解明されていくと思います。解析の詳細はしゅー(@SU_pharma)さんの以下のnoteに詳しいです。

Pfizer/BioNTechも本当に直近でコロナ症例数が増えたと言っていて、Modernaも同様のコメントをしているので、今まさに試験の解析に必要な症例数が加速度的に増えているんだと思います。米国の新規患者数などを見ると明らかではあるんですけどね。

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個人的に気になるのは、例えばPfizer/BioNTechなどは最終を164例での解析としているようなのですが、今の勢いだとすぐにでも超えてしまいそうです。そこを超えた後にどのような解析を行っていくのかは勉強不足で理解していません。いずれにせよ、この先どんどん新しいデータが出てくるのは間違いないですね。

さらに余談になるのですが、Pfizer/BioNTechはもともと62例での中間解析を最初に行う予定だったとのことです。ただ夏場にコロナ患者数が減ったため32例に変更していて、最近急激に増えたのでやっぱり62例に戻そうと議論している最中に94例まで増えちゃったそうです。コロナ患者が予想を超えて増えている、という事実が伺えますね。

今後どうなるの?

みなさんご指摘されていることですが、ワクチンがEUA承認されても年内の供給量には非常に限りがあります。また接種しても免疫反応を獲得するまでにはタイムラグもあります。基本的に医療従事者など、優先順位の高い方々から供給されていきますし、しばらく一般市民の感染者数は増え続けることが予想されます。
それに加え、バイデンのアドバイザーがロックダウンについて言及するなど政治動向も不透明です。

主要都市のロックダウン(既にシカゴがそれに近い状況になりそうな雰囲気ですが)となればまたハイテク・WFH銘柄への揺り戻しもあるでしょうし、しばらく相場は荒れるのではないかな、と予想しています。退場させられないよう、歯を食いしばっていきましょう。最後に、投資は自己責任ですよ!

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