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定点観測:バイオ銘柄3Q21

こんにちは、ぴたごらら(@pitagorarara)です。
今回もまだ3Qは終わっていませんが4半期を振り返っていこうと思います。

↑前回記事はこちら

Disclaimer:
本内容の正確性などは保証できません。本内容、またそれに基づいた投資判断などにつき、私はいかなる責任も取れません。

XBI、ARKG、Biopick2021の振り返り

まず、ベンチマークとしている指数XBI(小型株中心のバイオ銘柄インデックス)とARKGの年初来パフォーマンスを振り返ってみます。参考のためにQQQも加えてみました。

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↑💩

XBI -7.5%、ARKG -15.6%とお話になりませんね。Twitterでも呟いたのですが2月にピークを迎えた後ずっと低調です。私はバイオ株を触り始めてまだ1年くらいなのでよくわかりませんが、有識者によると近年まれに見るベア相場とのことです。

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↑逆風の中健闘するBiopick2021銘柄(得票数順)

私が売買の参考にしているBiopick2021は9月24日時点で平均リターンが+40%とのことで、各種指標を大幅に上回っています。XBIが調子良かったらもっととんでもないことになっていそうですね。来年も楽しみです。

PfizerによるTrillium Therapeuticsの買収

8月にPfizer (PFE)Trillium Therapeutics (TRIL)を$2.26bで買収することが発表されました。前日の終値が$6であるのに対し$18.5/shでの買収なので、実に+200%以上のプレミアムが付けられたことになります。海外のbiotwitterはこれに大盛り上がりしていまして、と言うのもTRILが彼らの間で長らくカルトストックであったことが理由です。Biopick2021では10票(13位タイ)でしたが、2020年版は3位、かつ年次パフォーマンスは+1,328%と堂々たるテンバガー銘柄でした。2019年には$0.2sまで下落しており、その時にまとまったロットを購入している方も少なくないようです。

TRILでtrillionaireになった方

私は初回購入が2020年11月。その後$20近くでも買い増していますし、年明けからの長期下落でナンピンもしていて、今回の買収は率的にはあまり美味しくなかったですが、額としては満足できるものでした。欲を言えばXBIが復調している時に高プレミアムで買収して欲しかったです。TRILXBI自体の復活のきっかけになればと期待する声も多いです。

次の買収ターゲット

TRILのみならず、最近はメガファーマによる小型バイオの買収が活況で、Sanofi (SNY)によるTranslate Bio (TBIO)Kadmon (KDMN)の相次いだ買収などが話題になりました。Biopick界隈で次に買収されて盛り上がるとすれば、癌領域だとOncternal Therapeutics (ONCT)Affimed (AFMD)PDS Biotechnology (PDSB)Leap Therapeutics (LPTX)辺りでしょうか。個人的にはONCTが年末に向けて株価上昇し、その後Abbvie (ABBV)Johnson & Johnson (JNJ)、あるいは上海医薬集団 などに買収されてくれないかなという期待と、LPTXBeigene (BGNE)Eli Lilly (LLY)あたりに買収されて欲しいと言う願望があります。LPTXは年末年始に向けて盛り上がりが期待されています。

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LPTXの2Q22までに予想されるカタリスト。大まかなゲームプランは決めました。

PFEのお買い物リスト。お金持ってますからね、まだ買い足りないはずです。

大手だとMerck (MRK)が最近静かなのでそろそろ動くんじゃないかというもっぱらの噂です。Earnings callでもそれを示唆しており、Bristol-Myers Squibb (BMS)Celgeneを買収したタイプの大型ディールではなさそうとのこと。成金のModerna (MRNA)も買収に意欲的で遺伝子編集分野に興味があるそうですが、バリュエーションの高い企業を丸ごと買う気はないとのこと。おそらくIntellia Therapeutics (NTLA)Crispr Therapeutics (CRSP)Beam Therapeutics (BEAM)などがそのまま買収対象になることはなさそうです。

↑大金を手にしたのにコスい使い方しかしないMRNA。さっさとArbutus Biopharma (ABUS)に金払え。

↑野心的なBMSAcceleron Pharma (XLRN)を$11bで買収するかも?その際に肺高血圧症(PAH)が脚光を浴びるかもしれず、9月27日の月曜日は以下関連銘柄に注目しています。状況に応じてGossamer Bio (GOSS)Keros Therapeutics (KROS)のエントリーや、PhaseBio Pharmaceuticals (PHAS)Tenax Therapeutics (TENX)でのsympathy playを検討します↓

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↑どう考えても買収の話が漏れていたとしか思えないXLRNの週間チャート。誰か捕まるんじゃね?と話題になっています。

話をTRILに戻すと、買収狙いという意味で類似化合物を持つALX Oncology (ALXO)なんかもまだ可能性はあると思います。ただ今からは妙味がないと判断してエントリーしていませんし、既に出遅れた感はありますのでKite PharmaJuno Therapeuticsに取り残されたbluebird bio (BLUE)Loxo OncologyArQuleに置いて行かれたAptose Biosciences (APTO)のような立ち位置にならないかが心配されています。

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↑引き続きホットなCD47。

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↑最近一番ホットなCD73。Corvus Pharmaceuticals (CRVS)は来年のBiopickの上位銘柄になると思いますし、Surface Oncology (SURF)なんかは本当にGlaxoSmithKline (GSK)が買うんじゃないでしょうか?

あとはCassava Sciences (SAVA)の話でもしようかと思いましたが、あまりリターンのアイデアに繋がらなさそうなのでやめておきます。

↑インフルエンサーのおっちゃん、引っ込みがつかなくなってるんじゃないかなと思います。

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