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伸びる人と伸び悩む人(姿勢編)

1.はじめに

コンサルタントとして、伸びる人。伸び悩む人。その違いは何でしょうか?

こんな乱暴な論点設定で、包括的に主張しようとする時点で企画倒れ感を感じなくもありませんが。なぜ、このような考えに至ったかは、下記の思考編の「1.はじめに」をご覧ください。

※思考編はこちら。

2.伸びる人はここが違う5つの特徴(姿勢編)

続いて、姿勢編。思考だけ卓越しても姿勢が欠けては周りの協力は得られません。思考編と同様に5つの観点で見ていきます。

①理想を常にアップデートする
②オリジナリティに拘る
③手段は択ばない
③期待値越えに挑む
⑤お客様の成果に拘る

①理想を常にアップデートする

コンサルタントを志望される方は、理想に燃えている方が多い事でしょう。一方で、公開情報+αで得られる情報は全体のほんの一部です。いざ、コンサル業界に飛び込んでみると、理想と現実、そのギャップに気づく事でしょう。こんなはずじゃなかった。と。

いつも思うのですが、小学生と大学生、そしてサラリーマンの将来のなりたい職業ランキングって変わりますよね?小学生ではYoutuberが人気の様です。しかし、大学生の就職人気ランキングにはもちろん?出てきません。そうです。成長と共に情報を手に入れ、自分自身も経験を積む中で、志向が変わる方が自然と考えるべきではないでしょうか。

コンサルタント業に就いて、躓かない人。伸びる人は、自分が目指したい、ありたい姿をアップデートし続けられる人です。柔軟性がある人は、環境と上手く折り合いながら、自らの努力の方向を軌道修正しています。

逆に、私は〇〇がしたいんです。と明確な主張がある方。こういう方は危うさがあります。もちろん、コンサル会社で案件をアサインする立場からは、やりたい事を最優先で案件を宛がいます。しかしながら、世の中の景気や新規案件状況は変化します。希望案件が希薄になると、活躍の場がなくなり、ファーム内にも居場所が、最悪なくなります。

②オリジナリティに拘る

伸びる人は、特にこの特徴が強いです。自分の色を少しでも出したい。自分で考えた成果を盛り込みたい。こういう特性があります。

語弊があるかもしれませんが、こういう人は、先輩の指示を受けても、先輩の指示通りには絶対に従わない。そんな意思を感じます。その心は、指示を受けて忠実に作業をこなす人になっては、自分の価値は無い。自分自身が関与したからこそ生み出せたアウトプットは何か。この点に強い拘りを持ちます。自身がこの様な姿勢に取り組むと、PJの責任者やお客様から見ると非常に頼もしい存在です。

もちろん、馴れないうちは、変えてはいけない数式をイジッたり、自己流の言葉を作り出したりして、困ったな。なんてこともありますが。笑。。こういう人は、自分の頭で考えるクセ付けが既に出来ているので、上述の思考編の思考アプローチを容易に取る事ができます。

③手段は択ばない

融通無碍とはこのことか。と言うぐらい、伸びる人は、自己成長やプロジェクト成果に繋がるならば、先輩でも大御所でも、誰彼かまわず接点を持ちます。自分の成長に寄与する社内PJには顔を出して自分を知ってもらい、どの先輩が何が得意かを把握します。

自分は〇〇をしたい。参考になる資料を共有頂けませんか。こういう問合せを頻繁にしてきます。コンサルタントは頼まれると、応えたくなる職業病?なので、自分の知的資産を喜んで提供します。自分の時間を作ってレクチャーしたり、ディスカッションに協力してくれる先輩もいます。自ら能動的に動いて多くの方の知見を享受する。コンサル会社に居て、無料でコンサル指導を受けている様なものですね。

また、伸びる人は当然の様に、コンサル会社以外にもコミュニティを持っています。ベンチャー社員の集まり。テクノロジー界隈の集まり。社外イベントや展示会に積極的に参加して貪欲に新しい情報、刺激に接します。悩む暇があれば、行動している様な人です。

④期待値越えに挑む

オリジナリティに拘るに通じる点がありますが、常に過去の自分を超える。依頼された期待を超える。この姿勢で仕事に臨みます。達成意欲が強い上に、更にもっと驚きを提供しよう。さすがコンサルタントのアウトプットと評価頂こう。この姿勢が徹底しています。

思考編の「③前提転換で考える」ことが出来るのも、期待値を超えるには、お客様が考えも及ばなかった領域まで思考を広げて考えるからです。百点を求められたら、それこそ千点や一万点。いやいや百万点を取るにはどうするか。これぐらいのスケールで仕事に臨みます。

⑤お客様の成果に拘る

最後に、基本中の基本です。基本でありながら、若手時代は直属の先輩の指示を完遂する事に一生懸命になり、疎かにしがちな観点です。

コンサルタントはお客様の成功の為に仕事をしています。先輩からの指示をさっさと終わらせる為ではありません。

しかし、コンサル会社によっては、品質コントロールの意味合いで、若手コンサルタントは、お客様接点に立つ事が出来ない場合もあります。また、大規模プロジェクトでは、多くの若手コンサルタントが投入され、自分自身の仕事が切り刻まれたタスクで、全体観を掴めなくなる状況が起きます。そうなると、誰の為に仕事しているのか分からなくなります。

本来、お客様からの依頼に基づき行っている仕事が、いつの間にか先輩の厳しいチェックを逃れる為に、膨大な仕事量を少しでも片付ける為に、やっつけ仕事になってしまいます。こうして考える事を放棄してしまうと、成長が止まります。

お客様の成功に拘れば、先輩の指示内容が不適切と考えれば、対案を提案します。もっとこういう側面からもアプローチすべきである。この観点の分析が不足しているから、情報収集から追加で行うべきである。プロジェクトの他のタスクに遅延が見て取れれば、自らそのタスクを引き受ける。なぜならお客様の成果を実現する為には、最適な選択肢と自ら考えるからです。

繰り返します。お客様の成果に拘る。その為の労力は厭わない。こういう姿勢の人は圧倒的に伸びしろが変わってきます。

3.終わりに変えて

いかがでしたでしょうか。そんな完璧超人いないよ。なんて思われたかもしれませんが、コンサルタント業界で10年以上生き抜いている人は、この特性を当たり前の様に備えています。

そして、即戦力でタケノコの様にグングンと伸びる人は、この特性をもっています。いきなり全て出来なくて問題ありません。1つの項目を徹底するだけでもゴールはありません。常に理想はアップデートするからです。

ただし、もし、仕事が上手く回っていない。仕事が楽しくないとすると、この5つの姿勢を疎かにしている可能性があります。私自身、この文章を下記ながら、自分自身の課題認識を新たにしました。全然ダメダメね。と。一方で、これが全てで無い事も百も承知です。数多ある情報の1つ。されど、1つ情報があると比較ができる。他の情報とも比べてみて下さい。

自分なりの考えを導きだす。そんな一助になれましたら幸いです。

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