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能力が同じ選手を同一チームに所属させる方法【パワプロ2022】アレンジ

【お知らせ(2022年6月3日)】
本記事では「パワプロ・野球用(Twitterアカウント:
@nyso_narutaki)」様が作成された選手を1名使用しています。本記事の関連情報をSNS等で収集していたところ、偶然パワプロ・野球用様の過去の投稿を拝見し、選手ダウンロードおよび本記事での紹介を打診したところ、ご快諾いただきました。パワプロ・野球用様には厚く御礼申し上げます。


皆さま、おはようございます。こんにちは。こんばんは。
以前、パワポケRをプレイしていて気づいたのですが、近年のパワプロでは、選手能力が同じ選手を1つのチームに複数所属させることができないケースがあるようです。
そこで今回は、パワプロ2022を用いて同一チームに所属させることができるパターン・できないパターンを検証するとともに、同一チームに所属させることができない場合の対処方法をご紹介いたします。

【各パターンの検証】

まず、様々なパターンにおいて、能力が同じ選手を同一チームに所属させることができるか否かを検証プロセスとともにご紹介します。なお、【結論】に所属可能パターンと不可能パターンをまとめていますので、長々した検証プロセスの説明は省いて結果だけ知りたいという方は、目次から【結論】をクリック(タップ)して直接ご覧ください。

なお、本記事で使用する検証用チームの監督・コーチは検証には用いない以下のサクセス(公式)キャラに設定していますのでご承知おきください。


検証1:野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ『パワプロ2022で作成した選手』同士

まず、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ選手同士の場合の検証です。以下の野手能力オールEの2選手を用いて検証します。

・一致項目:野手能力、投手能力、投打、ポジション
・不一致項目:選手名、背番号、フォーム、生年月日、プロ年数、経歴、出身地、アイテム(バッドやグラブ)の色、作成モード、パワナンバー

そして、この2選手を同じチームに入れることができるかどうか試してみます。「検証用野手A」「検証用野手B」ともにチームに入っていない場合、加入させる選手を選択する際にどちらも選択できるようになっていますが・・・

一方をチームに加えると、もう一方の選手はまだチームに加えていないのにもかかわらず、メンバーにすることができなくなってしまいました。

↑ 検証用野手Aを入れるとBはメンバーにできない
↑ 逆にBをメンバーにするとAはメンバーにできない

以上より、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ選手同士の場合、仮に選手名等のプロフィールやパワナンバー、作成モードが異なっていたとしても同一チームに所属させることができないと結論付けることができます。

※同時に「選手名、背番号、フォーム、生年月日、プロ年数、経歴、出身地、アイテム(バッドやグラブ)の色、作成モード、パワナンバー」は同一チームに所属させることができるかどうかに関係ないと言えます。よって、ここからはこれらが一致しているか不一致かの記載は省きます。


検証2:野手能力・投打・ポジションが同じで投手能力が異なる『パワプロ2022で作成した選手』同士

次に、野手能力・投打・ポジションが同じで投手能力が異なる選手同士の場合の検証です。以下の野手能力・投手能力ともにオールEである「検証用野手C」と、先ほども用いた野手能力のみオールEの「検証用野手A」を使って検証します。

・一致項目:野手能力、投打、ポジション
・不一致項目:投手能力

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、以下のとおり同一チームのメンバーとすることができました。

以上より、投手能力が異なれば、野手能力・投打・ポジションが同じ選手同士でも同一チームに所属させることができると結論付けることができます。


検証3:野手能力・投手能力・投打が同じでポジションが異なる『パワプロ2022で作成した選手』同士

次に、野手能力・投手能力・投打が同じでポジションが異なる選手同士の場合の検証です。以下の外野手である「検証用野手D」と、先ほども用いた捕手の「検証用野手A」を使って検証します。

・一致項目:野手能力、投手能力、投打
・不一致項目:ポジション

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、以下のとおり同一チームのメンバーとすることができました。

[補足]
以下のようなパターンでも同一チームに所属させることが可能です。例えば、以下の「検証用野手E」と「検証用野手F」は野手能力・投手能力・投打・ポジションが一致しています。また、両選手とも一塁のサブポジションがありますが、検証用野手Eは一塁の守備力がメインポジションと同等です。一方、検証用野手Fは一塁の守備力はメインポジションよりも低くなっています。

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、以下のとおり同一チームのメンバーとすることができました。

以上より、メインポジションもしくはサブポジションが異なれば、野手能力・投手能力・投打が同じ選手同士でも同一チームに所属させることができると結論付けることができます。


検証4:野手能力・投手能力・ポジションが同じで投打が異なる『パワプロ2022で作成した選手』同士

次に、野手能力・投手能力・ポジションが同じで投打が異なる選手同士の場合の検証です。以下の<右投/左打>の「検証用野手D」と、先ほども用いた<右投/右打>の「検証用野手A」を使って検証します。

・一致項目:野手能力、投手能力、ポジション
・不一致項目:投打

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、以下のとおり同一チームのメンバーとすることができました。

以上より、投打が異なれば、野手能力・投手能力・ポジションが同じ選手同士でも同一チームに所属させることができると結論付けることができます。


検証5:投手能力(保有変化球の変化方向と各変化方向の変化量を含む)・野手能力・投打が同じ『パワプロ2022で作成した選手』同士

次に、投手能力(保有変化球の変化方向と各変化方向の変化量を含む)・野手能力・投打が同じ投手同士の場合の検証です。以下の先発適性を持つ「検証用投手α」と中継および抑えの適性を持つ「検証用投手β」を使って検証します。なお、両投手とも球速125km/h、コントロールとスタミナEで第2ストレートを保有し、スライダー方向に変化量7、シュート方向に変化量2の変化量を有しています。加えて「検証用投手β」はサクセスのエピローグ(イベント)で日輪から継承したオリジナル変化球である「プロミネンスボール」を保有しています。

・一致項目:投手能力、保有変化球の変化方向、角変化方向の変化量、野手能力、投打
・不一致項目:投手適性(先発・中継・抑え)、保有変化球の球種、オリジナル変化球保有の有無

そして、この2選手を同じチームに入れることができるかどうか試してみます。「検証用投手α」「検証用投手β」ともにチームに入っていない場合、加入させる選手を選択する際にどちらも選択できるようになっていますが・・・

一方をチームに加えると、もう一方の選手はまだチームに加えていないのにもかかわらず、メンバーにすることができなくなってしまいました。

↑ 検証用投手αを入れるとβはメンバーにできない
↑ 逆にβをメンバーにするとαはメンバーにできない。

以上より、投手能力・野手能力・投打が同じ投手同士の場合、同一チームに所属させることができないと結論付けることができます。加えて、保有変化球の変化方向・各変化方向の変化量も同じである場合、適性・保有球種・オリジナル変化球保有の有無に違いがあったとしても同一チームに所属させることはできないと言えます。

※投手適性や保有球種に違いがあるかどうかは関係ないという結果は意外でした。また、適性やオリジナル変化球保有の有無によって明らかに☆の値に差が生じているにも関わらず同一チームに所属させることができない仕様は不具合に近い性質のものであるように感じます。
※ここまで言及しませんでしたが上記の「α」と「β」は一方をパワフル高校ライバルズ、一方をアオハル学園で作成していますが同一チームに所属させることができませんでした。よって、サクセスのシナリオは一連の検証を行う上で関係ない要素であると言えます。
※これ以降、投手適性・保有球種・オリジナル変化球の有無が一致しているか不一致かの記載は省きます。


検証6:投手能力(保有変化球の変化方向と各変化方向の変化量を含む)・投打が同じで野手能力が異なる『パワプロ2022で作成した選手』同士

次に、投手能力・投打が同じで野手能力が異なる選手同士の場合の検証です。検証2の結果より同一チームに所属させることができると予想されますが、念のため先述のαやβと同じ投手能力で肩力以外の野手能力をEに設定した「検証用投手γ」と先ほども用いた「検証用投手α」を使って検証します。

・一致項目:投手能力、投打
・不一致項目:野手能力

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、予想どおり同一チームのメンバーとすることができました。

以上より、野手能力が異なれば、投手能力・投打が同じ投手同士でも同一チームに所属させることができると結論付けることができます。


検証7:野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ『パワプロ2022で作成した選手』と『別作品(パワポケRやパワプロ2020等)で作成した選手』同士

次に、別々の作品で作成した野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ選手同士の場合の検証です。先ほど用いた「検証用野手A」と同じ野手能力・投手能力・投打・ポジションで、パワプロ2020で作成した「検証用野手H」およびパワポケRで作成した「検証用野手I」を使ってご説明します。

・一致項目:野手能力、投手能力、投打、ポジション
・不一致項目:作成作品

「検証用野手A」が既にメンバーとなっている状態でこの2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、両選手とも同一チームのメンバーとすることができました。

以上より、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ選手同士でも、作成作品が異なっていれば同一チームに所属させることが可能であると結論付けることができます。

[補足]
冒頭でご紹介した「パワプロ・野球用」様の以下の投稿より、同じ能力値の選手をパワプロ2020から複数引き継ぎ、それらの選手を同一チームに所属させることは不可能です。私もパワポケRの選手で試してみましたができませんでした。

(出典)パワプロ・野球用様のTwitterアカウントの投稿:2023年2月3日アクセス

検証8:野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ『パワプロ2022で自身が作成した選手』と『パワプロ2022で他のユーザーが作成した選手』同士

次に、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ別々のユーザーが同じ作品で作成した選手同士の場合の検証です。ここでは、先述の「パワプロ用」様が作成された以下の「北乃政男」と私が作成したそのコピー選手を用いてご説明します。

この2選手を同一チームに所属させることができるか試してみます。先に「パワプロ・野球用」様の北乃政男をチームに加えた状態で、私が作成したコピー選手をメンバーにできるか試してみると・・・

チームに加えることはできませんでした。

以上より、「野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ選手同士の場合、同一チームに所属させることができない」という仕様は、別々のユーザーが作成した選手同士にも適用されると結論付けることができます。


検証9:野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ『パワプロ2022収録のサクセスキャラやOB選手』と『パワプロ2022で作成した選手』同士

次に、サクセス(公式)キャラとそのキャラと同じ野手能力・投手能力・投打・ポジションの自作選手同士の場合の検証です。以下のパワプロ2022収録のサクセスキャラである「四条賢二」とパワフル高校で作成した四条のコピー選手を用いてご説明します。

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、以下のとおり同一チームのメンバーとすることができました。

[補足]
以下のような収録OB選手とその再現選手同士のパターンでも同一チームに所属させることが可能です。2022年日本一に輝いたオリックス・バファローズの中嶋聡監督とその再現選手でご説明します。
※【収録OB選手の☆の値と調べ方】の記事でご紹介したとおり、中嶋監督の☆の値は「294」です。再現選手の☆の値と一致しています。

↑ 左はOB選手として収録されている中嶋監督、右がその再現選手です

この2選手を同じチームに所属させることができるか試してみると、以下のとおり同一チームのメンバーとすることができました。

以上より、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じであっても、サクセス(公式)キャラとオリジナル選手同士、あるいは収録OB選手とオリジナル選手同士であれば同一チームに所属させることができると結論付けることができます。

※上記検証より、収録されている現役選手とその再現選手同士でも同一チームに所属させることができると推察されます。


検証10:野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じ『パワプロ2022収録のサクセスキャラ』同士

最後は、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じサクセス(公式)キャラ同士の場合です。ここでは以下の凡田大介を用いてご説明します。パワターはパワプロ版とパワポケ版で異なり、選手データもそれぞれ用意されています。

先に一方の凡田大介をチームに加えた状態でもう一方の凡田大介をメンバーにできるかどうか試してみると・・・

以下のとおり、チームに加えることができ、両選手を同一チームに所属させることができました。

以上より、野手能力・投手能力・投打・ポジションが同じであっても、サクセス(公式)キャラ同士であれば同一チームに所属させることができると結論付けることができます。


【結論】

同じ能力の選手を同一チームに所属させることができるパターン・できないパターンをまとめると以下のとおりです。

また、「作成モード、サクセスの作成シナリオ、パワナンバー、作成者、投手の適性、同変化量かつ同変化方向の保有球種(オリジナル変化球保有の有無を含む)、選手名、背番号、フォーム、生年月日、プロ年数、経歴、出身地、アイテム(バッドやグラブ)の色」は同一チームに所属させることができるかどうかに関係ありません。


◆能力・投打・ポジションが同じ選手を1つのチームに所属させる方法◆

さて、検証結果より、能力が同じ選手を所属させたい場合、以下の方法により同じ能力の選手同士を同一チームに所属させることができることが分かりました。

方法1:選手作成の段階で差をつける

[野手の場合]
野手能力が同じでも「作成作品、投手能力、投打、守備位置」のいずれかが異なれば同一チームに所属させることができるため、投手能力やサブポジで差を付ければOKです。コントロールやスタミナが1違うだけでも同一チームに所属させることができますので、サクセス等で選手を作成する際に投手能力で差をつけると良いと思います。サブポジで違いを付ける場合は、一方のサブポジの適性で差をつけるか付与する守備位置を変えるようにすれば問題ありません。

[投手の場合]
投手能力が同じでも「作成作品、野手能力、投打、守備位置」のいずれかが異なれば同一チームに所属させることができるため、野手能力で差を付ければOKです。また、二刀流の選手であれば野手の場合と同様にサブポジで差をつける方法もあります。

[野手・投手共通:利き腕を変える]
野手能力、投手能力とも一致した能力の選手を同一チームに所属させたい場合は利き腕を変えれば同一チームに所属させることができます。


方法2:ペナントの「トレード」を活用する

先ほどの方法はサクセス等で選手を作成する前や作成中に使用できる方法ですが、作成済選手には使えない方法です。また、投手能力・野手能力・投打・ポジションのいずれも完全一致する選手を同じチームに所属させたい場合にも先述の方法では対応できません。
そこで、最終手段として「ペナントモード」の「トレード機能」を用いる方法をご紹介します。ここでは以下の2つの検証用チームを用いてご説明します。
「検証用チーム1」には検証1、検証5、検証8で用いた「検証用野手A」「検証用投手α」「北乃政男(パワプロ・野球用様作成)」を所属させます。一方「検証用チーム2」には検証1、5、8でそれぞれA・α・北乃政男と同一チームに所属させることができなかった「検証用野手B」「検証用投手β」「北乃コピー」を所属させます。そしてペナントモードでAとB、αとβ、北乃政男と北乃コピーを同一チームに所属させます。

[手順1:ペナントモードを開始し、参加チームを変更する]
まず、検証用チーム1と2を参加チームに加えます。

[手順2:選手成長「なし」、トレード「あり」に設定する]
次に、ペナント設定で選手成長を「なし」にに設定します。

また、トレードだけは「あり」のままにしておきます。それ以外は自由に設定を変更して問題ありません。

[手順3:ペナントレースをスタートさせたら早速トレード]
ペナントレースを開始させたら、早速トレードを行います。今回は、検証用チーム1にB・β・北乃コピーを所属させるためのトレードを申請します。

COMにトレードを一任すると断られる可能性がありますので、操作球団を変更して手動でトレードを成立させます。

これにより、「検証用チーム1」に共存できないはずの「AとB」・「αとβ」・「北乃政男と北乃コピー」が同じチームとなりました。

[手順4:日本シリーズ終了まで日程スキップする]
試合等を行う必要ないため、あとは日本シリーズ終了までスキップします。

[手順5:アレンジチームの書き出しと確認]
シーズンを終えたら翌年以降もペナントを続けるかどうかの選択画面で「終了する」を選択し、アレンジチームを書き出します。ここでは、「検証用野手AとB」「検証用投手αとβ」「北乃政男と北乃コピー」が共存している「検証用チーム1」のみ書き出します。

そしてアレンジモードで書き出したチームを確認してみると、問題なくトレードで獲得した選手が存在し、選手能力・投打・ポジションが同じ選手たちが同一チームに共存しています。

[補足]
例えばこの方法の応用で、全チームに「猪狩守」と「友沢亮」を入れた状態でペナントを開始し、以下のようにチームの全投手を猪狩守に、全野手を友沢亮にするということも可能です。


◆選手能力・投打・ポジションが同じ選手を同一チームに所属させることができない現象に関するKONAMIお客様相談室からの回答◆

本記事でここまで紹介した選手能力・投打・ポジションが同じ選手を同一チームに所属させることができない現象について、KONAMIお客様相談室へ仕様であるか不具合であるか、またどこまでが仕様の範囲であるのかを確認する旨の問い合わせを送ったところ、2022年6月に以下の回答がありましたので参考までに掲載いたします。

ただし、2023年2月現在も本記事でご説明した現象はそのままです。


以上、パワプロ2022で「能力が同じ選手が同一チームに所属できるパターンとできないパターン」および「作成作品・選手能力・投打・ポジションが同じ選手を同一チームに所属させる方法」をご紹介しました。
なお、本記事で紹介した検証結果はオンラインサービスが終了したパワプロ2020やオリジナル選手のオンライン公開機能を搭載していないパワポケRにも適用されるとお考えいただいて構いません。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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