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【カスタム】ステム 難易度:★☆☆

次はステム交換です。フォークとハンドルをそれぞれ固定してつなぐ部品です。ハンドル交換の記事で、ステムによってクランプ径が違うと書きましたが、それ以外にも乗車姿勢を変えることができるけっこう重要なパーツだったりします。

①ステム長
ステムという部品自体の長さです。写真は同じThomsonのX4というステムですが、上が100mm、下が70mmです。
ピストに乗っていて「なんか体勢が窮屈だな」と思ったら今より長めのにして、逆にハンドルが遠いなと思ったら短めのにする感じです。
あとは長い方が直進安定性は増しますが、ハンドルを切る機動性が落ちます。逆に短いとハンドルは切りやすいですが直進安定性は落ちるそうです。

で、このステム長なんですが自分に合うサイズを見つけるのはなかなか大変です。

私も初めてステムを交換する時に「どのサイズを買えばいいんだろう」とネットで調べましたが、人によって骨格が違うことに加えてフレームのジオメトリやサイズで変わってくるので、いろいろ付け替えて正解を導き出すものみたいです。

ただ第一歩としては、フレームサイズをメインに考えて、身長に対して大き目のフレームを買った人は短めにして、小さ目フレームの人は長めにするのはありだと思います。

あとは乗り方で、ロングライドがメインの方は長め、街乗りの方は短めがいいと思います。なんとなくですが短めを付けている方が多いかなという印象ではあります。


②ステム角度
このステム自体に角度がついているものが多いです。角度が変わるとハンドルの位置が変わります。写真は2つも同じステムですが上向きで付けるか下向きで付けるでハンドルの高さが変わります。写真はThomson X4 100mm ±10度です。一般的にフレームのトップチューブとステムを水平で合わせるとカッコいいので上写真のハンドルが下に来るような向きでつける方が多いと思います。

キレイな水平になってます。
こっちは漢らしい0度。

角度がついていない0度のステムもあります。
フォークは斜めに寝ているので、下の写真のように0度のステムだと上に突き上げるようなイメージになります。なんとなく玄人感が出てる気がします。

ステムを買う時に気をつけるのは、クランプ径コラム径スタックハイトです。
クランプ径はハンドルの記事で紹介した通り、ハンドルの固定箇所の径の太さです。31.8mmと25.4mmがあると説明しましたね。大は小を兼ねる31.8mmのを買えば間違いないです。

でコラム径なんですが、これはフォークの上の部分の径の太さです。
ただ最近のピストのほとんどが1 1/8(オーバーサイズ:OS)と呼ばれるサイズです。まれに1インチというサイズもありますがほとんどないのであまり気にしなくていいです。

最後にスタックハイトですがステムのクランプ部分の縦の長さです。
だいたい40mmくらいなのでここもあまり気にしなくていいです。
万一違う長さのものを買ってしまったらコラムスペーサーを追加したり抜いたりすれば大丈夫です。

たぶん3mmくらいのが2,3個入ってるはずです。
bluelug様より拝借m(_ _)m

念のためこんな感じでクランプ径、コラム径、スタックハイトを確認すると安心です。

ボルトがゴムの蓋でカバーされている場合もあります。

交換方法ですが、ステムの上に乗っている”ステムキャップ”を外します。
例の六角レンチで真ん中なのボルトを緩めればボルトごと外れます。

(ステムキャップ外れてないけど気にしないでください)

次にステムの横にあるクランプボルトを緩めます。ここを締め付けてステムがコラムに固定されているわけですね。けっこうしっかり締められてるはずなので力を入れる必要があります。ここで六角レンチのサイズを間違えて回すと六角穴をなめてしまうので要注意!

ここを緩めれば、あとはステムをグリグリと上に引っ張ればステムが外れるはずです。と同時に車体を持ち上げるとフォークが固定されていないので、ズドンと落ちてしまうので気をつけてください。

でステムを交換して元に戻す際なんですが、ステムを挿したらクランプは締め付けずに、まずトップキャップを締めます。これによって隙間がなくなってガタが取れます。その次にステムのクランプボルトを締めます。
ここ逆にやるとステムにガタつきが出て走行時危ないので要注意!


ハンドルとステムを変えるだけで、見た目やフォームの変化を楽しめると思います。

※ブレーキを装着されている方は、長いステムにするとブレーキワイヤーが足りなくなる可能性があるので気をつけてください。

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