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【コラム】ロードバイクはピストバイクにならない

ピストバイクが漕ぎっぱなしでギアが1枚ずつしかないシンプルな自転車ということは前回の記事でわかったと思います。

当時ロードバイクを持っていた私は思いました。
「形似てるし、このロードバイクをピストバイクにできないのかな?」
結局このロードバイクは盗まれてしまったので当時は疑問を解決できませんでした。

結論から言うとロードバイクをピストバイクにはできません。

その理由は①エンド幅と②エンド形状の違いです。
形は似ていても全く別の自転車なんですね。


①エンド幅
自転車を後ろから見た時の後輪の軸を挟んでいるフレーム間の幅の長さです。
ロードバイクはいっぱいギアがついているため幅が広く135mmですが、
ピストバイクはギアが1枚だけなので120mmです。
※ロードバイクを魔改造してピスト化されている方もいますが一般的ではないです。


②エンド形状
ロードバイクのリアエンド(後輪の軸を固定している部分)を横から見ると、だいたいは上記の真ん中か右の形状かと思います。
ピストバイクは左のシンプルな蟹のツメみたいな形状です。

ロードバイクなどギアのついた自転車はテンションプーリーという機構でチェーンの張り具合を調整しています。大きいギアから小さいギアに変えるとチェーンの長さが余るわけですがテンションプーリーが貼ってくれるからチェーンがだらっとしないんですね。

一方ピストバイクはそういった機構はないので後輪の軸を後ろに引っ張って張り具合を調整します。アナログですがシンプルですね。そのため前後に位置を変えられる左の正爪の形状じゃないといけないわけです。

なのでピストバイクデビューするにはピストバイクという車種を手に入れないといけません。実家の倉庫にあるロードバイクをピストバイクにはできないので、おとなしく”ピストバイク”を探しましょう!次の記事ではピストバイクの入手方法について説明します。

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