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神さまズちゃんねる人物紹介

2024.3.30:箱庭の住民カテゴリーにキャソルック・リィンを追記、トバリの説明文を変更



箱庭の住民

ミスト

元人間・現軍神兼荒神という特異な存在。年齢は享年18歳。年の割に落ち着いた性格で表情があまり変化しない。まだ少年の域を出なかった人間時代に性暴力と呼ぶほどの過酷な任務に回されたことがトラウマとなり、他人の性暴力などに非常に敏感で、激しい嫌悪と怒りを表す。しかし自身に関しては生き残るために心を殺した結果貞操観念が非常に緩くなり、金さえ払えば誰の相手でもする。
ヘルセムとはヘルセムが、1.0通称テンゼロと名乗っていた頃からの知り合いで、今では養子縁組もしているが、友人のように仲が良くお互いを心から信頼している。しかし前述の暴力的な任務について、すぐそばにいながら守ってやれなかったというヘルセムの加害者意識と、ミストの(任務に飛ばされていた)ヘルセムには何もできなかったのだから気にする必要はない、という意見の相違が二人の関係に暗い影を落とし続けている。
後述するジェレミアとは生涯の友人関係で、ヘルセムに向ける信頼とは別の信頼を寄せている。過去の苦しみゆえに心を病み自傷行為を繰り返すミストを叱責しながらも心配し続けてくれているジェレミアにミストはよく懐いている。寿命で死亡し戦神に仕える英霊となったジェレミアとは頻繁には会えないが神界を訪れるたび必ず会いに行く仲である。
能力値(SS>S>A>B>C>D>Eの7段階評価)
攻撃:A
魔法:E(適正なし)
防御:S
体力:A
俊敏性:A

荒神・ミスト

人間時代の弱者を嬲り、救われず死んでいく酷い世界に絶望したミストの復讐心が生み出した神格。弱者を切り捨てる世界へ復讐するために復讐の炎を身体に纏う。自分自身の感情と同じような境遇の人間の感情から力を得ており、神の生命活動に必要な神力や霊力は一切持たない。ヘルセムにすら怒りの矛先を向けており、世界に蔓延る強者と呼ばれるような存在達を皆殺しにして強者の立場になった自分すらも殺すことが彼の目的。
能力値
攻撃:SS
魔法:E(固有能力という括りではSS)
防御:SS
体力:S
俊敏性:SS

ヘルセム(人間時は1.0/テンゼロ)

後述する戦神の血と戦神に忠誠を誓っていた人間の巫覡の心臓を用いて人体錬成されて創り出された半神半人。戦神と同等の力を持つとされ唯一戦神を殺すことができるため、敵対勢力に隷属させるために狙われる立場にある。その昔、拉致されて記憶を消され只人として生きていた時代があり、その際にミストと偶然出会うことになった。見た目こそ子供のような小柄な体格だが、度量があり面倒見の良い性格で人好きのする笑顔を絶やさない好青年。ミストを我が子のように可愛がりつつ、彼の高い知能や能力を絶対的に信頼している。自らの力不足により幼い彼を守れなかったという加害者意識が強く、荒神化までさせてしまったことを深く後悔している。戦神とは主従関係であるが、人間的感性を持つヘルセムにとっては父親のような存在である。そのため、公的な場面以外では”父さん”と呼ぶ。
またテンゼロという呼び方はコードネームの1.0(イッテンゼロ)をもじった呼び方だが、ヘルセムが自発的に周囲に呼ばせている呼び方。ネーミングセンスが壊滅的にないため、全員に内心はダサいと思われている。
能力値
攻撃:S
魔法:S
防御:B
体力:C
俊敏性:SS

戦神

現在の世界の秩序たる神。元々は創造神に忠誠を誓う高位の神であったが、創造神が”他者を信じられなくなった”結果暴走し世界を破壊して回ったため討伐を行った。創造神の統治時代を旧時代、戦神の統治する現在を新時代と呼ぶ。旧時代ではゼロから生物を創造するという行為は創造神にしかまともにできないと思われていたが、その中でヘルセムという神を錬成した、卓越した能力を持つ存在で多くの神々に敬愛されている。しかし世界(通称”箱庭”)で唯一雷属性の魔法を扱えたり、一柱で多くの神器を所有する(普通は一柱に対して一つの神器)という異質さから創造神に不信感を与える結果となってしまった。本人は心の底から創造神を尊敬していたが、最期の瞬間までその気持ちは伝わらず理解もされなかった。
ヘルセムに”父さん”と呼ばれることに多少の違和感はあるものの嫌悪感はないため好きに呼ばせている。

能力値
攻撃:SS
魔法:SS
防御:SS
体力:SS
俊敏性:S

雷の神・アデル

戦神の本来の姿と真名。箱庭の外の世界、外界と呼ばれる場所に箱庭ができるより遥か前から暮らしていた。外界と箱庭の万物を構成する四元素(火・水・風・雷)の中で雷を司る原初の神と呼ばれる最古の神のうちの一柱。雷の扱いを得意とし、反属性の風の扱いが苦手だが全ての属性を操ることが可能で万物の元となるものを創造していた。ある時、善の主(創造神)と悪の主(邪神)が外界の端で生まれ、創造神が箱庭を作るところを遠くから眺めていた。箱庭ができた際には自分たちに比べ不完全な創造する力を原初の神々は嘲笑し人間たちを土塊と見下していたが、アデルだけは不完全ながら、不完全なりに懸命に生きる命や世界に強く惹かれ姿を偽って自分自身も箱庭で暮らすことにした。箱庭の中で属性魔法を扱えるのは原初の神々が暇つぶしに箱庭のものたちに属性を付与したからであり、アデルはその暇つぶしに参加する気が無かったため、箱庭内では雷を扱えるものはいない。戦神の神器は全てアデルが力を分散させるための手段の一つとして自作している。
好奇心旺盛で物事を多角的に捉えるタイプで元素を練ることが得意。後述する風の神・グレイスとは相性が悪くいつも口論になる。
能力値
攻撃:測定不能
魔法:測定不能
防御:測定不能
体力:測定不能
俊敏性:測定不能

ジェレミア

戦神が人間界に作った"拠点"、ギルム=ガルド(複数存在する拠点の中で最も神聖な場所でヘルセムが造られたのもこの場所)の巫覡。人間でありながら唯一、戦神から直接神託を受ける役割を担う。また人間界の各地の拠点全ての最高位の大司教でもあり転移魔法を駆使して各地を行脚し、戦神を信仰する信徒らしい武力による治安維持だけでなく、孤児や身寄りのない人々の保護、教育なども行っている。ジェレミア自身は頭の回転が速く博識で口がよく回り、記憶を取り戻したばかりのヘルセムに神力と霊力の扱いを教えたほどの能力の高さを持つ。
口や態度が悪く、煙草や酒、ギャンブルを趣味にしているが話す内容は正論。しかし意見を押しつけるわけではなく自分自身で責任が取れる程度にしか説教はしない、という美学のようなものを持つ。一見すると暴言にも思える強い語気の発言が多いが裏表のない彼を慕う信徒たちは多い。
ジェレミアにとってミストは生涯手のかかる友人である。自身が天寿を全うするまで自傷行為を繰り返すミストのことを心配し叱り続けて来た大人であり、死後、英霊となり戦神に仕えるようになってからも彼から慕われ、信頼されている。
能力値
攻撃:B
魔法:S
防御:E
体力:D
俊敏性:D

トバリ

戦神の軍に従軍していたことがあり、戦神に声をかけられヘルセムの世話役になった軍神。前線には立てない神器を持つことや、闇属性という神界では貧乏くじ扱いの属性を持つことから軍の中で疎外感を感じていたが、戦神にナガレ(世界各地を移動して敵勢力を殲滅する戦いの神のこと)を勧められ戦いの神としては珍しい”敗走してでも生きて帰還する戦い方”を徹底的に身につけた。トバリは前線向きではないということもあり、この戦い方は軍神としては邪道であっても非常に有用でその経験をヘルセムに伝授するよう命じられる。戦い方を変えるよう指示されたのもナガレになったのも全てはヘルセムに軍神としての戦い方を身につけさせるための戦神の考えであったが、自らに新たな考え方や戦い方を教授してくれた戦神には深く感謝しており、戦神のこともヘルセムのこともとても尊敬している。
ミストとは情報戦で共に行動することが多く友人のように仲が良い。
キャソルックとは戦神の軍に従軍していた頃に同部隊で共闘してた関係であり彼に守られていた。しかし前線で戦えないトバリをキャソルックは執拗に弄っており、トバリが戦神の軍を去ることを考えさせた原因の一人でもある。現在でもトバリはキャソルックに苦手意識があるが、ミストやウーが庇ってくれるおかげで昔ほど一方的に殴られるようなことにはなっていない。
能力値
攻撃:E
魔法:SS
防御:D
体力:C
俊敏性:S

ウー=ソーウン

戦神を主上として盲信と呼んでいいほど敬愛する戦神至上主義の軍神。同じようにヘルセムのことも尊敬しているが、ヘルセムに対しては戦神に対する感情とは若干別の感情も抱く。戦神の軍に従軍できるほど能力は高かったが、登用されるなら完璧な状態でありたいと考えロールの練度をひたすら上げ続けるため山籠りしたという、極めたがる性格でやっと戦神の元に戻ってきたと思ったらヘルセムという戦神の血を持つ神が創造されていたことを知り、ストラテジストを求めているという噂を聞いて飛んできた。生まれながらの素質でしか習得できないロード以外の全てのロールを極めたと自称していて実際非常に高い練度を持つ。特にストラテジスト(ロードの補佐役)の能力は顕著に高い。
トバリとは旧時代の同じ時期に神界に姿を現したこともあり昔を語る仲。
能力値
攻撃:S
魔法:S
防御:S
体力:S
俊敏性:A

テオドア

新時代になって産まれたまだ未熟な武神。新時代の中でも早くに産まれた神で、新時代になったことで男女から子供が産まれるという人間からすれば当たり前の秩序に変化した神界の先駆けの存在。両親から産まれた神は自身に最も適した肉体になるまで急速に成長し、適齢の肉体に近づくと微調整するかのように成長速度が鈍化し、精神が伴うように成長する。テオドアも微調整の時期に入っており、成長速度が鈍化しているが、成長が止まるまでは”未熟者(要はこども)”として扱われる。
戦神の軍への登用が決まったが、ヘルセムを命懸けで守るミストの姿に感銘を受けて登用を断りヘルセムの傘下へ加わった。価値観は人間寄りで、ミストとは話が合う。ミストによく可愛がられており、ミストに尊敬以上の感情を抱いている。
能力値(成長途中)
攻撃:B
魔法:C
防御:A
体力:A
俊敏性:B

キャソルック・リィン

自軍の拡張のためにトバリの紹介でヘルセムが招集した軍神。元は月神という神の下で近衛兵を務めていた戦いの神で、諸事情により戦神の傘下に加わった過去がある。耳長族(エルフのような種族の総称)の祖である月神と同じく耳長族で人種主義。耳長族以外の種族を劣等種と扱うことが多く、相当な実力者でない限り他の種族を自分達と同等の存在と認めないという保守的な考えを持つ。比較的自由な思想を持つ戦神の傘下に加わった後も人種主義の考えは抜けず、同時期同部隊にいたトバリを劣等者扱いし、彼の立場を不安定にし、彼に苦手意識を植え付けた。創造神を信仰していたため、暴走した創造神と戦神との戦争でそのほとんどが喰われることとなったが戦神の傘下であったキャソルックは生き残った。
ヘルセムに防御に特化した者の心当たりを相談されたトバリは性格に難はあるものの、ヘルセムに”視野を広げてほしい”という思いから実力は高いキャソルックを紹介する。ヘルセムは悩んだもののキャソルックを迎え入れることにした。トバリはキャソルックに苦手意識がいまだにあるものの、ミストやウーといった曲者のおかげで卑屈になりすぎずに過ごしている。キャソルックはトバリを思うようにいじることができず納得がいっていない様子。
能力値
攻撃:A
魔法:A
防御:SS
体力:S
俊敏性:A

外界の住民

太陽の主・ユン

外界に住む人間(外界では人間のように魔法などを使えない種族を無人-ムビト-と呼ぶが何らかの能力を持っていると”名”を冠するようになる)。最上位の存在の”主”の名を冠する特殊な無人。外界の端で後述するリアンの後に生まれ、リアンと運命的に出会った。お互いに自我を持ち、互いを認識した時から恋をしており、成長と共に自然の流れで夫婦となった。口下手で表情もあまり豊かではないが気配りができ、とても穏やかな性格。読書や草花の世話が好きで凝り性なところがある。優しさゆえ若干、リアンの尻に敷かれている節がある。太陽の主であり、夫・父の象徴でもあり、多くの無人たちから縁結びや子宝の恩恵を得られるとして崇められている。しかし実際はリアンとの間に忌子-イミゴ-と呼ばれる祝福(両親の能力を増幅して受け継ぐこと)と業(祝福と同じ分だけ強力な呪い)を背負った子供が産まれ、狂気に染まった二人の忌子は両親以外の周囲の無人を大量に殺害し、罪悪感から自害している。このことから調査を行った原初の神々によって外界では必ず忌子が産まれることが判明し、生殖行為による子どもを作ってはならないとされた。そのため、外界では人体錬成による術式による子孫の創造が常識となっている。
能力値
攻撃:E
魔法:SS
防御:S
体力:B
俊敏性:A

月の主・リアン

外界に住む”主”の名を冠する無人。ユンより少し先に生まれ、ユンと共に成長してきた。少し年下のユンの姉のように世話を焼くが心から愛し合っている。おしゃれやおしゃべりが好きな性格で、ユンや自分の衣服や小物は全てリアンが手作りしたもの。ユンのことはかっこいいよりも可愛いの方が勝る様子。月の主であり、妻・母の象徴でもあり、多くの無人たちにユンと揃って信仰される存在。我が子に目の前で自殺されたことに無念と罪悪感を感じている。人体錬成について反対しているわけではないが、母の象徴であることから自らが子を産みたいという本能に抗えず、理の異なる箱庭の中で産まれる子どもなら祝福も業も背負わずに人間と同じように生まれてくるのではないか?と考えて、二人で箱庭に来たことがある。実際に生まれた子どもは祝福や業を持っていないように見えたため二人は安心して一時的に外界に戻っていたがそれが後の時代に途方もなく大きな祝福と業となり、姿を現すことになる。
能力値
攻撃:SS
魔法:SS
防御:E
体力:B
俊敏性:A

荒神・ユアン

1 荒神・ユアン(日輪・千紫万紅-ニチリン・センシバンコウ-)
2 荒神・ユアン(月輪・満目荒涼-ゲツリン・マンモクコウリョウ-)
3 荒神・ユアン(血月・朝盈夕虚-チゲツ・チョウエイセキキョ-)

ユンとリアンが箱庭の中で授かった子ども。名前の意味は”無垢な子”。外界では子どもを象徴する存在で、永遠に子どもであり大人たちから庇護を一心に受けることを約束されている。そしてユンとリアンの祝福と業を背負い、合一した荒神・ミストの本性。人間界で生まれ、ヘルセムと偶然出会ったことで狂気に染まることなく、荒神という形で業が権化しても理性的であり続けられた。
固有の結界である”生殺与奪の権”が自動で発動する。日輪・千紫万紅では回復/補助系の魔法の扱いに長け、味方全体を瞬時に回復する性能を誇る。月輪・満目荒涼では物理/魔法共に攻撃に特化しており、満月に近づくほど物理攻撃力が増し、新月に近づくほど魔法攻撃力が増す。ユアンの怒りが頂点に達する(業がユアンを支配した状態)と血月・朝盈夕虚に能力が変化する。日輪と月輪の両方の能力を同時に発動し物理魔法攻撃共に最大火力になる。ただし発動時間は5分程度。
後述する日喰みの女王と月喰みの王の両方から狙われることとなり、太陽と月の中に帰れば平穏は約束されるが彼はヘルセムの元に残ることを決めた。
能力値
攻撃:測定不能
魔法:測定不能
防御:測定不能
体力:測定不能
俊敏性:測定不能

アーくん(アデルとヘルセムが名付けた)

旧時代に存在していたもう一柱の戦神で、普段は軍神の神格を持つ。アデルが力を分散させる目的で作り出したもう一人の自分であり、いずれは本体に還元される運命であった。箱庭の端の隔絶された場所に暮らしていたため箱庭より外界の環境に影響され、感情表現が本物の戦神に比べて豊かである。ヘルセムの人体錬成の際に戦神の術式に介入したことでヘルセムの容姿にバグを起こさせた張本人。悪びれた様子はなくヘルセムについて黒髪にしたかったのに…と愚痴をこぼす始末。
戦神だけがヘルセムに”父さん”と呼ばれ、一方の自分は”父さんに似ててなんかヤダ(ヘルセムが最初に見た時は見た目も声も全く同じだったため)”と言われて戦神に対して逆ギレしヘルセムを拉致して無理やり隷属させ戦神からもロールを奪い、戦神の神格も一時的に奪った。父親として接することに覚悟を決めた戦神の呼びかけで自由を取り戻したヘルセムと戦神の攻撃の前に膝をつき、その後は戦神の命令でヘルセムの補助を行う。
戦神はヘルセムの中に自分の本来の名前である”アデル”の名を隠してたが、ヘルセムが無意識に名前のなかったもう一柱の戦神に”アデル”と名付けてしまったため、”アデル”を名乗ることはできない彼は妥協案として”アーくん”と名乗るようになった。戦神と善の神の戦いの際に戦神に力を返し彼自身は消滅した。
能力値
攻撃:S
魔法:S
防御:S
体力:S
俊敏性:A

火の神・ディーズ

外界に住む四柱で構成される原初の神々のうち、火を司る。火の扱いに長け、一度に大量の元素を練り使用することが得意。体を動かす方が得意で長考は苦手。水の元素とは反属性で相性が悪く、後述するウォルムとはお互いに小言が多い。箱庭のことを見下しており、アデルが箱庭に行った理由が理解できないでいる。アデルを連れ戻そうとするグレイスの意見に特に疑問も持たず同意した。原点回帰を行うことで箱庭そのものを消滅させると脅してアデルを連れ戻そうとしたが、戦神を慕うヘルセムたち箱庭の住民たちの奮闘により断念する。
能力値
攻撃:測定不能
魔法:測定不能
防御:測定不能
体力:測定不能
俊敏性:測定不能

水の神・ウォルム

外界に住む四柱で構成される原初の神々のうち、水を司る。水の扱いに長け、一撃が非常に強力。じっくりと考えるタイプでまずは一通り筋道を考えてから行動を起こす。火の元素とは反属性で相性が悪く、ディーズとはよく小言を言い合う仲。箱庭に興味を持つアデルに一定の理解を示していたがアデルがいなければ元素を司る原初の神々としては機能不全になりかねないため、アデルを連れ戻すことに賛成する。ヘルセムたちの奮闘やそれに心を動かされるアデルを実際に見て彼らの関係はそう簡単に切れるものではないと悟ったウォルムは、グレイスとディーズに連れ戻すことを諦めるように説き伏せた。その代わり、アデルには定期的に自分たちの屋敷に顔を出すように提案した。
能力値
攻撃:測定不能
魔法:測定不能
防御:測定不能
体力:測定不能
俊敏性:測定不能

風の神・グレイス

外界に住む四柱で構成される原初の神々のうち、風を司る。風の扱いに長け、素早く元素を練ることを得意とする。激情型で感情が行動原理になりやすい。雷の元素とは反属性で相性が悪く、アデルとはいつも意見が合わない。アデルが全員に黙って箱庭に行ったことに対して、箱庭を”アデルを拐った劣悪な集団”と罵り単身で乗り込んでくるほど強烈な怒りを表す。雷の元素を扱えるヘルセムにとっては一撃死しかねないほど最悪の相性だったが、アデルがヘルセムに協力することに決めたため敗北することになった。ウォルムの提案でアデルが定期的ではあるものの屋敷に帰ってくるようになったので最近は機嫌がいい。
能力値
攻撃:測定不能
魔法:測定不能
防御:測定不能
体力:測定不能
俊敏性:測定不能

日喰みの女王 エルル・スパーダ

”王”の名を冠する獣系の無人。太陽の主・ユンを付け狙い、これにより外界では日食が起こると言われている。エルルと後述する実弟のスパルに狙われる恐怖から逃れるべく外界の端から原初の神々の館まで逃げてきたユンとリアンは神々に懇願し、太陽と月を昇らせ、そして沈ませるという役目を負う代わりに不可侵の太陽と月の中に身を隠すこととなった。
触れられない存在となってしまったユンを想っていたエルルだったが、箱庭にユンの実子・ユアンがいることを知りユンをモノにできないのであれば、と彼を狙い、ユアンを守ろうとするヘルセムたちと激突することとなる。
ユンより先に生まれ、彼を赤子の頃より愛していたが彼はリアンと結ばれる運命であり、決して手に入らない存在であったことがエルルを狂わせている。
能力値
攻撃:S
魔法:S
防御:E
体力:A
俊敏性:SS

月喰みの王 スパル・スパーダ

王の名を冠する獣系の無人。エルルは実姉。月の主・リアンを付け狙い、これにより外界では月食が起こると言われている。リアンが太陽と月の中に身を隠し触れられない存在となってしまったが、箱庭にリアンの実子がいると知り、リアンを手に入れられないのならばとユアンを己のものとするために彼を狙う。ヘルセムや原初の神々によって退けられることとなる。
リアンより後に生まれたが彼女を一目見た時に一目惚れしていた。しかしリアンはユンと結ばれる運命にあり、決して実らない恋心にスパルは狂ってしまっている。
能力値
攻撃:B
魔法:S
防御:E
体力:S
俊敏性:SS

神々の庭の番・庭師

原初の神々の館の周辺にある”庭園”の手入れを行う”番”の二つ名を持つ無人。箱庭で言うところの”騎士”に当たる立場であり、庭師ではあるが戦闘技術は高い。いつも通り神々の庭園の手入れをしていたところ、ユンが何者かに連れ去られてしまったと助けを求めてきたリアンに事情を聞いた最初の人物でありリアンの悲痛な涙を目にし自ら志願して、ユンの救出作戦に参加する事となった。庭師というだけあり草花や、人喰い植物など植物や昆虫の類への造詣が深い。
神々の館を中心に庭園は東側に位置しており、館の入り口に面している。四方を囲むようにそれぞれの番人が館には常駐しているが入り口に面している庭園の番人である庭師が来訪者と出会う率が最も高く、それゆえに顔が広く、社交的である。ただ他の番人からは良いように扱われることが多い。館への来訪者へは非常に友好的で誰でも招き入れてくれるが嘘をついているとすぐに見抜かれ腰に携えた双剣で切り刻まれることになる。
能力値
攻撃:A
魔法:B
防御:A
体力:A
俊敏性:B

西の森の番・門番

館を挟んで庭園の反対側の西の方角に位置し、外界と箱庭とを繋ぐ扉がある森の番人。鳥型の無人だが飛ぶことはできない。非常に軽やかな性格でユンに密やかな想いを寄せる庭師を面白がり揶揄っている。また、リアンとも仲が良く友人関係。庭師のことを揶揄ってはいるが、内心では応援しており、ユンとリアンの夫婦関係を壊そうと思ってはいないし、リアンにも内心でいつも謝罪をしつつもユンの不貞にならない程度に庭師に”思い出”を作ってほしいようで理由をつけては庭師とユンを二人きりにしようと画策する策士(?)な一面も。
館への来訪者へは友好的でとりあえず会話から相手の様子を伺う。話しながら館の主たちへ害を成す存在と判断すると携えた杖の炎に焼かれることになる。
能力値
攻撃:A
魔法:A
防御:C
体力:C
俊敏性:A

静謐な湖畔の番・狩人

館の南側に位置する湖を守護する物静かな番人。獣型の中でも珍しい龍タイプで龍の姿に変身することも可能。大人しい女性だが、友人である明るく朗らかなリアンに強い憧れを持っている。リアンのことになると饒舌になり、リアンに近づく男に一切の容赦がない。というよりリアンと仲良くしようとするもの全てに容赦がない。初めてユアンを見た際にリアンを口説く男と勘違いして龍化して襲おうとするなど本当に容赦しない(ユアンに関しては実子であることがわかった瞬間に光の速さで、数時間ほど謝罪を行った)また巨大な龍であるために非常に大食らいで、空腹に抗えずリアンの用意した茶菓子をたらふく食してから女性的(リアンのような淑女的)な行為ではなかったと毎回恥を感じるが、リアンはたくさん食べる彼女との茶会を楽しんでいる。
館への来訪者には敵意剥き出しで、一歩でも踏み込むと龍化して無言で襲いかかる。襲いかかりながら相手の害意を確認する。
能力値
攻撃:B
魔法:S
防御:A
体力:A
俊敏性:E

孤立の宝物殿の番・砂箱

館の北側に位置する他とは孤立した建物の宝物殿を守護する番人。機械型の無人で電気を動力源とする(機械型は電気が必ずしも動力源とは限らない)自身の動力源が”雷”由来であることから、雷の神・アデルを尊敬している。アデルを象徴するモチーフの菱形のデザインを取り入れたヘッドギアなどを自作しており、結構盲目的にアデルを信奉している。アデルの実子となるヘルセムにも同様の尊敬をしていてアデルやヘルセムに対する情熱を語る。電気を動力とする機械の話もよくしてくれるがヘルセムは機械音痴で砂箱の話は全く理解できておらず、横で聞いてるトバリの方が楽しそう。
館への来訪者へは敵意を持って接しており、受け入れてみるが決して館には近づかせず動向を観察して害意があると判断すれば機械を用いた強烈な一撃を喰らうことになる。
能力値
攻撃:A
魔法:B
防御:A
体力:B
俊敏性:S

更新状況
2023.11.10:ページ作成
2023.11.11:ヘルセム説明文に追記
2023.11.19:日喰みの女王 エルル・スパーダ、月喰みの王 スパル・スパーダ追記、荒神・ユアン説明文に追記
2023.12.13:庭師を追加
2024.1.21:外界の民カテゴリー/西の森の番・門番、静謐な湖畔の番・狩人、孤立の宝物殿の番・砂箱を追加、庭師の説明文に追記
2024.3.7:箱庭の住民カテゴリーにジェレミアを追記、ミストの説明文を変更