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コントラバス松脂の沼。ヴァイオリン用のベルナルデルでもお試しあれ。

ども。リーマンコントラバシストです。

今回はコントラバスの松脂のお話をいたします。

弦楽器特有の消耗品と言えば松脂。コレも選ぶのが楽しいですよね。姉もチェロを弾いているので松脂の話をたまにします。楽器が違うと松脂も違います。当たり前ですがモノを選ぶ目的によってモノは変わります。各人の目的はそれぞれ異なる相対的な尺度であり、統一された絶対的なものではありません。松脂についても何用というのは所詮は売り手が想定した設計用途なのです。

コントラバシストが松脂に求める要件は下記の通りでしょうか。色々要因があります。それら多次元的から最適解を導く作業こそが僕らが楽しむ沼そのもの。

1. オケ等で生音音量が大きいことが求められる
2. ソロ等で弦鳴りを抑えた音色を求められる
3. 気温が暑い地域で使用する
4. デザイン性の高い外観がいい
5. 人と同じでは落ち着かない

私が使用しているのはヴァイオリン用松脂のベルナルデルです。ヴァイオリン用かい!ってツッコミが聞こえそうです。何故使い続けているかというとそもそも私は生音の音量が大きい必要がないからです。なぜなら音量が必要な時(=誰かと合奏する時)はピックアップを通してアンプ使うからです。

そもそも私はジャズベーシストですし、クラシックオケに参加していないボッチです。なのでオケで音量負けする機会はありませんし、バンドでドラムに負ける時はアンプで対抗します。弓を弾くのは静かな個室で一人で弾きますし、自宅で練習する分にはむしろ音量は小さい方が好まれます。そのため大音量を目指して設計されたコントラバス用松脂を敢えて選ぶ必要がありません。原則として楽器の大きい楽器(=弦長が長く太い楽器)を鳴らすためには摩擦力を大きくする設計にしますから、摩擦力が小さくて構わなければ一番小さいヴァイオリン用を選ぶという考え方です。

ところで自分がコントラバスを弾いて真横で聴く音と、他人が弾くコントラバスの音は違います。楽器の真横で聴く自分は弦音(=キーキー音)が目立ち楽器の発音が気になります。少し離れた他人が聴く音はコントラバスのボディが共振増幅した音(=響く良い音)が多く聞こえます。コントラバスに限らずホロウ構造を持つ弦楽器は弦音とボディ音の2種が混ざった音なのです。

大人数がいて様々な音が鳴っている練習室で大音量が欲しい場合は一般的に引っ掛かりのいい(柔らかい)松脂が必須です。その場合はコントラバス用を選ぶ方がいいでしょう。ヴァイオリン用に比べると音量は稼げるのですが、弦を擦る音色が比べると雑に感じるので好みではないのですが、ぶっちゃけ個人の趣味の範囲だとは思います。エレキベースで例えればサンズアンプかましてちょっと歪ますと音が馴染むみたいだなぁ思います。

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松脂をつける弓の話はこちら。

その弓をいれるホルスターの話はこちら。


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