私とタバコ　その３

「さくらんぼ」という大阪のタバコ屋のサイトがある。

このサイトが好きで、昔からよく見ていた。

で、セブンスターやマルボロと言った有名どころは田舎にもあるが、ジタンあたりになるとない。

姉がそのころ東京の短大に行ってたから、会いに行きがてら東京のタバコ屋に行くことにした。

この前NANAのマンガの話を出したが、その影響でブラックストーンをどうしても吸いたかった。

ヤスとシンがうまそうに吸ってるし、バンドの名前になるほどのタバコだ。

福島の私が住んでいた地域ではどうあがいても見つからない。

そんで、姉がいた寮をあとにしてタバコ屋に向かった。

（タバコ屋が先だったか寮が先だったかは覚えてない）

で、渋谷のどこだったか忘れたが、魔女の宅急便のジジが描いてあるジッポーを買った。

タバコを吸い始めてジッポーにも興味があったから、衝動買いである。

そのジッポーはメルカリで売って、今はもうない。

買った銘柄は、ブラックストーン（バニラ・チェリー）、ジタン、アークローヤル（バニラ）、ゴロワーズ、ブラックデビル。

ジタンもNANAで”はち”の彼が吸っていて興味があった。

ゴロワーズは、のだめで千秋がヨーロッパ編から吸っている。

残りは甘い味が気になって買った。

ブラックストーンは吸ったことある人ならわかると思うが、とにかく癖が強い。

フィルターに味が付いていて甘いのに、煙はシガリロらしく苦い。

アンバランスな味が個人的にダメだった。

ジタンは臭い。

鰹節みたいな味がする。

アークローヤルとブラックデビルも嫌な甘さで、半分吸って捨てた気がする。

唯一まともだったのがゴロワーズ。

金マルみたいな癖のない味で吸いやすかった。

でも、わざわざこれを吸うためにタバコ屋まで行く必要ないだろ、とは思った。

その頃の銘柄をいろいろ試す癖が抜けなくて、現在も銘柄を毎回変えている。

「タバコはこれじゃないとだめ！」という喫煙者がよくいるが、意味が分からない。

タバコなんて、どれも大して味の違いなんてない。

重い・軽いは確かにあるが、味なんてどんぐりの背比べだ。

あ、この記事で書いたようなタバコは例外。

私が言う味に違いがないというのは、キャビンとラークとかその辺の有名どころの話だ。