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愛知チャンピオンシップ直前講習会

いよいよ今週末、愛知でチャンピオンシップが開催されます。最後の追い込みです。一緒にここ最近のトレンドを勉強しましょう!

1 紫カイドウ復権

お宝争奪戦優勝、トレバト杯優勝、天竜杯で使用者4名中2名が予選突破、シンガポールでもトップ2など、各地でカイドウが息を吹き返しています。

赤ゾロが数を減らし、錦えもんが台頭するとカイドウの時代です。ハンニャバルがボニーやモモの助をいじめ倒し、マゼランがドンを縛る。おでんの到着が遅れている間にマゼランやキングで趨勢を決めてしまう。
今の紫は結構スピーディーです。赤ゾロ相手も7キングや地獄の審判で捌ききれれば勝機も十分あります。
猫まる氏の構築で特筆すべきなのは2コスブロッカー10体の鉄壁体制です。2コスブロッカーはキッドのネコマムシやゾロのビスタなどで、しょうもない死に方をしていきます。が、カイドウにとってはそれでいいのです。
わざわざブロッカーの処理をしてくれれば、その分展開が遅れるからです。
悠々とドン加速して、キングやクイーン、とどめにカイドウとつなげれていけば勝利は目前です。運良くブロッカーが生き延びれば、終盤にはリーダー能力と合わせて詰みを狙えます。ブロッカーに4ドンつけて攻撃→リーダーに3ドン攻撃→リーダー能力→残り3ドンをキングにつけて攻撃。その気になればライフ3の相手を一気に倒すところまで行けるのです。
しかも猫まる式カイドウなら、ハンニャバルも同様に詰み攻撃に参加できます。カイドウを遅いコントロールだと思い込んでいると、あっさり足元をすくわれます。序盤の攻撃もライフで受けすぎないように気を付けましょう。

伏せられているカード予想が難しいところですが、紫カイドウで10-1は圧巻です。11試合全部2ターン目に鬼ヶ島を出せるわけでもありません。鬼ヶ島がないならないなりの戦いができるように組まれていたと考えられます。ジャックでドン加速を水増しするのか、ババヌキで中盤を乗り越えるのか、それとも両方入れてしまうか。構築に腕の見せ所があります。

2 安定の錦えもん

圧倒的安定感で各地のトーナメント上位に名を連ねるのが錦えもんです。

先日の天竜杯でも優勝。お宝争奪戦でも準優勝。
先手なら4ターン目に7キッドがおでん着地まで一直線。後手から1ターン目にお菊の理不尽スタートから始まります。先手でも後手でもブンまわりがあるのが強いところです。
ただし、練度が物を言うデッキなので、急に持ち変えて勝てるかは懐疑的です。

リーダー能力を使って気持ち良くなればいい!

入り口は簡単そうに見えます。でも、極めようとしたら、そこは深い海の底。あなたがすでに十分な時間を注ぎ込んでいるなら、練習の成果を信じて突っ込みましょう。

3 元ファンデッキ赤白ひげ

ここ数日、急に台頭してきたのが赤白ひげです。
トレバト杯では予選全勝からの準優勝、天竜杯でも決勝ラウンドに2名進出。

しゅーまい杯ベスト4に現れた三島由紀夫氏のデッキが、そのまま翌週のトレバト杯でも猛威を震いました。
ブロッカーと多数のイベントでライフ0から攻撃を受けきり、モビーディック号で一気に殴り返す。あまりの再現性の高さとガバガバプレイングでも勝ててしまうがゆえ、「救済」と筆者は呼んでいます。
たった一手のミスが命取りになる赤ゾロや錦えもんと異なります。白ひげでは、モビーディック号のおかげで大雑把な攻撃で勝利が可能です。マルコが適当に守ってるだけでも耐えれてしまいます。
かつてはファンデッキやネタデッキでした。大会会場で「同志」に出会うことは稀。

今の時代は白ひげになりました。天竜杯では使用率2位と立派な海賊団にのしあがったのです。

4 逆風?!赤ゾロ&緑キッド

逆風を感じるのが赤ゾロと緑キッドです。いずれもチャンピオンシップを制し、各地の大会でも勝利報告は見受けられているにも関わらずです。そう、母数の割には勝ちにくくなっています

「優勝した強いデッキを素直に使おう!」

純粋で素敵なプレイヤーが全国各地にいます。しかし、優勝したデッキは定めとして、優勝した瞬間から徹底的に対策を取られます。練習相手やスパーリングにも持ってこいだからなのです。
「優勝デッキに勝てるの?」
全国で練習が繰り広げられていきます。そうして、みんなが優勝デッキ相手にどんどん強くなる。
逆に準優勝やベスト8あたりで目立ちすぎなかった錦えもんは常に良い位置につけることになります。目の敵にされないことの重要性がよくわかります。

もしあなたが王者のデッキを持ち込むのであれば、「徹底的にマークされるのは致し方ない」と覚悟を決めるところからが本番です。

ちなみに、緑キッドでも軸を変えてわからん殺しを決めるアプローチもあります。

お宝争奪戦でベスト4に残った新星、フィルムキッドです。フィルムキャラ達はこれまで赤緑や青緑で研究されてきました。青髪のテル氏は緑キッドにフィルムキャラを盛り込むアプローチをお披露目しました。

・7ルフィで一気に展開するから、10カイドウ後の盤面構築が効率的。海軍だと基本的に1ターンに1キャラしか除去できないから、展開に追いつかれない。
・序盤からナミやブルックなど盤面に圧力をかけるキャラを展開して、相手の展開を阻害できる。
相手が要塞キッドと思い込んでキープした手札が裏目に出る

これらのメリットがあります。

5 環境内御三家~注目カード編

ここまではデッキ単位で環境を見てきました。
次は最近の試合で趨勢を決定づけるカードを、3枚筆者がピックアップします。これらのカードを強く使うか、構築で対策するか、プレイングで回答を用意することが今週末のポイントになります。

X・ドレーク

中盤の圧倒的な制圧力

ドレークが突き刺さると負ける
緑絡みの戦いで勝敗にもっとも影響を与えるのはドレークです。お菊やヤマトが彼に討ち取られたらそのまま後手後手に回ることになります。そしてだいたい負けます。
赤ゾロ、緑おでんはドレークの射程圏内に入るキャラを多く抱えています。なるべく、キャラの足並みを揃えて攻撃し、ドレークとリーダー攻撃で全滅しないように気を付けましょう。
緑キッドはドレークを使うにも関わらず、ドレークが突き刺さらない点でおいしいところ取りができます。
なお、紫や黒などはドレークに討ち取られるキャラがほとんどいないため、ケアしなくて構いません。
整理すると以下のようになります。
・ドレークで盤面制圧して勝ちたいから大量に採用しよう(錦えもんor緑キッド)→錦えもんはお菊やヤマトがドレークに斬られる。緑キッドは切られない
・赤ゾロなどアグロ系はドレークの刃を喰らわないようにプレイングをがんばる
・紫や黒など、そもそもドレークがきかないデッキ選択

つまり、「ドレークを使うか」、「ドレークをかわし切るか」。ここからデッキ選択の分岐が始まっていたのです。

7コストキング

対赤ゾロ最終兵器

軽量キャラを並べて一気に仕留めよう!
紫相手へのアグロプランをしょっちゅう瓦解させているのが7キングです。
赤ゾロならサニーくんやダダン、緑ならブロッカーとお菊。だいたいこのあたりが一掃されます。しかも7キングは除去し終えたら、すぐさま攻撃に向かってきます。仕事量がとんでもない。
先のドレークも含めて、現環境ではアグロを咎める二大巨頭がそびえたっているのです。彼らを乗り越えない限り、アグロデッキは勝ち上がれません。
一方、7キングは劇的に効く相手がいる一方で、ほとんど仕事をさせてもらえない相手も多々います。ドレークだったら腐っても1000カウンターとして仕事がありますが、7キングは手札でただ鎮座するだけになります。
赤ゾロや緑を見越してフル装備するか、それともほどほどの枚数にとどめるか。ここは環境と当たり運の読みが大事になります。

マルコ

鉄壁

白ひげ海賊団の躍進を支えているのがマルコです。除去しても手札でかさ張っているカードを捨てられて舞い戻ってきます。しかも、ある程度ブロッカーとして仕事を終えたら、モビーディック号で7000のアタックをお見舞いしてきます。
対面するなら、気合いで殴り倒していきましょう。いくら不死鳥と言えども、マルコは1ターンに1回しかブロックはできません。彼が寝ている隙に本体に叩きこむか、ちまちまマルコに殴って手札を削っていくのが現実的な対応になります。

筆者的御三家を強く使うようなデッキ構築にするか、すべてを迎え撃つか。
「5ドレークや7キングが突き刺さったから負けた!」
「マルコ超えられなくて負けた!」

こうなってしまっては元も子もありません。まだ時間はあります。あなたのデッキやプレイングで御三家相手にどう立ち回るのかシミュレーションを盤石にしましょう。

エキシビジョン~奇跡を起こす最後の1枠編

エキシビジョンでは妙チキリンな新作をお披露目するのが定番となっています。それかコアでマニアックなお話です。
週末のチャンピオンシップまで時間も限られているから、今から新作デッキはさすがに練度の問題で却下。恐らく多くの方がデッキ選択がほぼ決まり、あと1-2枠、もしくは数枚の調整を残すのみ、と想定しています。
そこで、今回のエキシビジョンは最後の1枠にオススメのビックリドッキリ候補をお届けします。カードゲームアニメの主人公たちのように、ここぞというときに、たった1枚だけ入れている秘密兵器を炸裂させてしまいましょう。
秘密兵器としてのポイントは3つあります。
・コストが軽い→残りドンを振り分けてリーサルなり展開が見込める
・トリガー→うまい人たちとの互角の勝負で天秤を傾けられる
・忘れられてる→ケアされにくさはとっても大事

全部を満たす必要はありませんが、これらのポイントを満たせば満たすほど、奇跡の一撃必殺力は高まります。各色1枚ずつ紹介していきます。
あと、最後に大会に向けてオマケ内容も。

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