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【店舗予選秘密兵器】昭和の大エース

店舗予選が始まっておよそ2週間。折り返し地点です。
観測範囲では、どのリーダーでも店舗予選を突破してるし、負けるときは誰でも負けるという印象です。白ひげが頭三つ抜けているのは事実ですが、店舗予選突破だけを考えるなら、「だいたいなんでもいい」が筆者の見解です。
ただし、「あなたがもっともミスしにくいデッキを持ちこめ」が前提です。

町田組出演メンバーは早々に突破しました。LEXくんとSUくんが白ひげ。ときえんくんがゾロ。筆者がキッドを選択しました。練習量や適性をふまえると、各々がもっともミスらないデッキを持ち込んだ結果と言えます。

スーパープレーはいらない。ただし、ミスは極力防げ

これは店舗予選が上位3位抜けという仕様ゆえです。優勝するならスーパープレーも少しは欲しいところですが、決勝戦で猛者相手に斬られても結構な確率で突破できます。オポ値の話は簡単に言うと、「序盤に負けるな。終盤の負けは大目に見てやる」と考えればOKです。「決勝戦で強い人に負けるのは仕方ない。でも、1-2回戦では絶対負けるな」という意味です。

人はどこでミスるのか?

ワンピカードは非常にミスをしやすいゲームです。デッキ選択、デッキ構築、試合でのカウンターの使い方など、戦略的な部分から細かい戦術的な部分までいたるところに罠が散りばめられています。上級者でも何もミスらないで一日を終えることは不可能に近いのです。
店舗予選の水準に落とし込むと、勝敗を分けるもっとも致命的なミスにつながるのは、「誰にアタックするか」です。
リーダーを攻撃するのか、キャラを攻撃する場面なのか。この分岐の判断がきちんとできるか否かが地区予選進出の選別ラインと言えます。
詳しく勉強したい方は下記記事を読んでみましょう。

読むの大変そう!」という方のために、筆者が要約します。

ワンピカードなら、相手の顔をガンガン殴っていいのは片方のプレイヤーのみ。もう片方はキャラ除去に励み、顔への攻撃は控えめにして、逆転をうかがう。自分がどちらの役割を担うべきなのか判断を誤ると負ける。

パワーをいくつにして攻撃するか」これもとんでもなくミスする部分ですが、それ以前のもっと大事な話が「誰を攻撃するか」なのです。
キャラを殴って時間を稼がなければいけないのに、リーダーを殴ってしまった
これは戦略的なミスなので、パワーラインをミスった攻撃よりも取り返しがつきません。

どうやってミスを防ぐの?

アタック先を死んでも間違えるな」これが店舗予選突破を分けるラインです。では、どうやってこのレベルに到達するのか。

・・・わかりません。

いまだに筆者が保有する9ニューゲートはわずか2枚。巷で流行っている型の白ひげもゾロも組んだことがありません。白ひげミラーやゾロミラーを乗り越えて店舗予選を突破しようという方は、他の識者の型のノートやツイッターをご覧ください!(宣伝)
町田組動画でもそのあたりの対戦は上がっています!(宣伝)

筆者にとっても、「アタック先を死んでも間違えるな」問題は難しかったので、もっと簡単な方法にすることにしました。
それが三千円キッドでした。アタック先は常に顔。選択肢が他にないので、アタック先を間違える場面が存在しないのです。理屈はこうです。

もしお互いが同じペースでライフを減らしていったら、先に12000で2発叩きこめるキッドが勝つから

ちなみに、同じ理屈でアタック先が簡単なのはカイドウです。

同じペースでライフを減らしたら、先にカイドウビームを絡めて勝てるから

いずれのリーダーも、「俺の方がお前より速いんだから、俺はずっとお前の顔を殴る」という主張です。先の「Who's The Beatdown ?」の理屈だと、キッドやカイドウは、自分がどちらの役割を担うべきか、まず間違えないのです。

筆者が白ひげやゾロを敬遠したのは、ミラーマッチで自分が顔を殴る役割を担えばいいのか、それともキャラを殴る防御側の役割なのかを間違える自信があったからです。
普段の練習や調整でも、今自分がどちらの役割を担うべきなのかを意識するのはオススメです。

俺より遅い奴はいない

三千円キッドやバニラカイドウのように、さっさと殴り倒すアプローチの真逆もあります。それは、「俺より遅い奴はいない」です。現環境では日の目を見ませんでしたが、豊富なイベントで身を守る青紫クロコダイルがこの思想を体現しています。
そしてもう一つ、要塞キッドです。8キッドで防御を万全にして、その後からのんびりライフを攻めれば間に合う。だから、のんびり除去に取り組めます。
キッドが現在環境に合っているのは、対戦相手からは途中まで最速型なのか最遅型なのか見分けがつかないからです。要塞キッドと思い込んでたら、2ターン目にしのぶやジャンバールが出てきた。もしくは逆に、最速型と思い込んでたらブロッカーもりもりから8キッドで蓋をされる。
遅い側のデッキも自分が担うべき役割を間違えないので、店舗予選に向いているのです。

ニューゲートのマジレス

環境最遅界で輝く8キッドには、強力な天敵がいます。筆者がまだ2枚しか持っていない超高額カードです。

公式サイトより引用

せっかく要塞を築いても、ブロッカーを吹き飛ばしながら粉砕されてしまいます。
なお、最遅を目指す青紫クロコダイルが息をできないのも、9ニューゲートを撃破する手段がないからです。
白ひげやゾロが繰り出す9ニューゲートの存在が、最遅戦法を根幹から否定します。

じゃあ、9ニューゲートさえ倒せればいいのでは?

9ニューゲートさえ倒せれば何も怖くない。この設計思想で開発したのが、禁止改定が発表されてすぐに組んだ「除去ひげ」です。スクアード&ジェットピストルで9ニューゲートは容赦なく倒せます。
この型の白ひげは一般的な白ひげ相手に勝率9割以上(注:筆者調べ)を誇りました(これから紹介するエースなんか使わなくても、店舗予選これでいいじゃないか)。
カラクリは簡単。白ひげミラーマッチは、お互いの20枚程度のカードをすり潰しあう戦いになります。スクアードの分だけ「除去ひげ」の盤面が有利になり、そのまま押しつぶしてしまうのです。相手が9ニューゲートをどれだけ叩きつけてこようとも「4体全部除去すればいいだけ」の話です。どうせ最後に相手のライフが0になるので、除去と防御に集中して、それからのんびり仕留めればいいのです。
余談ですが、最近再び採用されるようになったキングデューには、スクアード&ビスタが突き刺さります。ブロッカーもりもり型にはビスタや海震がガンメタカードになるので、対戦相手に申し訳なくなります。
除去ひげもプレイングは単純明快。片っ端から除去して、キャラやリーダーにドンはつけずにちまちま殴っていくだけ。あまりにも簡単なので、今日の店舗大会からでも間に合います

エキシビジョン~昭和の大エース降臨

エキシビジョンでは、「除去ひげ」の設計思想を組んだ「昭和の大エース」を紹介します。

デッキ名の由来は、あまりにも地味な戦いぶりが昭和チック。さらに、堅すぎて相手視点で全然点が取れない=大エースを相手にした昭和の野球みたい、といったところからです。
主な内容は、
・環境読みや設計思想
・基本的な戦い方
・炎帝も7エースもなくて大丈夫?!
などです。

このデッキの実績・・・?

なんと、町田組動画と身内での調整のみです!筆者が今から店舗予選に乗り込むわけにもいきません。お披露目の場がない。

キイロSUN杯3位の実績ができました!(4/17追記)


三千円キッドなみに本人専用機なのか、かつての白ひげみたいに万人向けなのか、判別がつきません。
しかし、
防御を盤石にして、勝つべくして勝ちたい
豊富な手札で相手の心をへし折りたい
コントロールデッキの快感を忘れられない
そんなプレイヤーには、とてつもなくかみ合います。大会に出て、摩訶不思議なデッキで颯爽と上位卓まで駆け抜ける。デッキビルダーの目指す姿が凝縮されているのです。

デッキの基本的な動きはこちら町田組動画で視聴できます!地味に耐久レースです。

9ニューゲートを越えないと人権がない

「9ニューゲート2枚連続で出されて負けた」
「相手が上から9ニューゲート叩きつけてきた」
店舗大会などで耳を澄まさなくても聞こえてくる敗戦の弁です。

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