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【フラッグシップ優勝】どすこいレッド

こんにちは。ロボ猫ふらみーです。
先日フラッグシップで優勝してきました。
チームZの一族、家族、応援してくれた方々のおかげです!めっちゃありがとう!

というわけで、今日はどすこいレッドの記録をお伝えします。
最初に断ると、「このレシピを使えば明日から勝てる!」というものではありません。ワンピカードはデッキの優劣よりも、練度や理解度、手札の充実度の方がはるかに大事。
それに、「あの日誰も知らなかった」ことこそが真の強さ。だから、今から同じリストで簡単に猛者を倒せるほど甘くはない。でも、どんなことを考えてどすこいレッドを持ち込んだのかは、優勝や上位入賞を狙うあなたのヒントになります。

1 ふらみどり時代~環境初期

最初にチーム内で研究していたのは、今をときめく緑キッド。ちょっと重ための構築で、7キッドも8キッドもてんこ盛り。プラス2000カウンターも全力投入。ふらみーが作った緑だから、通称「ふらみどり」

チームメイトの勝率75%。手に入れたチョッパー6枚、ルフィ1枚。使用者は自分以外みんなお宝にありつけている。
前日にチームメイトが沖縄で優勝し、こっそりあがってたレシピが名古屋で優勝。ふらみどりが一番無難な選択肢。だったんだけど、

1ミラーマッチが大変 
2バジル・ホーキンスに脅える
3時間切れも怖い

これら3つが気にかかることに。何より、みんな緑ミラーを練習しすぎて、大会会場に来る人たちへの優位性も独自性も少ない。

2 どすこいレッド~対緑最終兵器爆誕

そこで白羽の矢が立ったのが前回の記事で書いたどすこいレッド。ネタデッキと見せかけて、5コスルフィ→6コスルフィ→シャンクスと駆け抜ければ、緑キッドも容易く破壊する。

大会前日の時点でのレシピ。大交流会でも5勝負けなし。町田の交流会で1勝1敗。海老名で3勝。町田で負けた対戦相手の方も赤ルフィを研究してて、4コスフランキーやプラ2000カウンターにウソップなどが採用候補に。このレシピの前にはウタも採用してたけど、ガード値がないことや、速攻キャラ連打モードのときには何も仕事しないといったことからアウト。

さて、ここで勝敗に直結する重要な概念を2つお伝えします。自分が試合で常に意識していたことです。

1 原則 出したキャラが2回以上殴れるか

ワンピカードでは、5000以上のキャラが殴れば、確実にメリットがあります。相手の手札が減るか、ブロッカーが減るか、ライフが減る。これは相手が殴ってくるときも同じ。じゃあどこで決定的な差がつくかというと、殴り続けられるキャラの量なのです。

一般的な赤ゾロで言うと、速攻ゾロやサンジがプラ2000カウンターで守られて、何度も殴れたらほぼ勝つし、そうでなければ負け。もし5コスルフィが一回しか殴れずに、あっさり殴り返されて落ちたら戦犯レベルになります。序盤に無理矢理特攻して落とされるくらいなら、出したターンには殴らせず、その次のターンからブロッカーを横に立たせたり、レッドホークを構えたりしてから殴らせても遅くはありません。

2 例外 場に出た時点で仕事をしたキャラなら1回は殴れるか

原則にたいして例外ももちろんあります。まず、ブロッカーなら滅多に殴りません。ごく稀にチョッパーが4ドンついて殴るけど…もちろんこんなことしたらほぼ負けます。
次に、5枚見るナミ、緑の5コスドレイクなど。出した時点で1枚分仕事しているキャラ。彼らなら一回殴れば十分です。ナミは「殴らない限り1ドン払って手札1枚入れ替えるだけであんまり強くない」、「大エースシャンクスを下に三人送り込む戦犯」という闇もあるけど、気合いで3ドンつけて1回でも殴れたら勝利に一気に近づきます。

ドンを注ぎ込んで出すキャラたちがこれらの仕事をきっちりこなせたら勝つし、こなせなかったらほぼ負ける。これだけ覚えておきましょう。
これらの概念から環境を見ると、なぜ今キッドが勝てて、赤ゾロが割を食っているのかも一気にわかります。

赤ゾロ対緑キッドシミュレーション例
・赤ゾロが先手でチョッパー→速攻ゾロ→速攻ルフィ
・緑ルフィは後手でブロックキラー(もしくはボニー)→イゾウでチョッパーを寝かせてキラーでチョッパー撃墜、リーダー6000でキャラゾロアタックは2000カウンターでガード→3コスキラーで速攻ゾロ撃破&リーダー8000でルフィ撃破(もしくはドレイクでゾロ撃破&6000アタックでルフィ撃破)

ポイントは、ゾロが運よく2回アタックを通せても、後続のルフィが1回しかアタックできずに2人も撃破されて盤面がまっさらにされる。キラーなりドレイクで相手が有効な盤面を作っているのに、赤ゾロ側はキャラが本領を発揮する前に撃ち落されて処理を要求される。
つまり、キラーなりドレイクに撃ち落されるゾロを守るためにガードを切れば、肝心のルフィを守り切れない。仮にゾロをすぐ諦めるならそれはそれでゾロが一回しか殴れてないからやっぱり厳しい。
キーカードのはずのゾロが相手のドレイク達を活躍させるお膳立てまでしている。速攻パンチ1点の気持ちよさと引き換えに敗北へのゴールをこじ開けている。しかも、1→3→5と気持ちよくドンを使い切る動きをすると、一回もリーダー能力を使えない。仮にリーダー能力を使おうとして1→2+1→4+1なんて動きをしたら緑キッドの展開に追いつけない。

そんな現実から生み出されたのがどすこいレッド。リーダーがルフィなら1→3→5とドンを使い切ってもリーダーがちゃんと仕事する。そして、敗北を呼び込むゾロを抜いて、6コスルフィにすることで安心して複数回殴れる。ちなみに、デッキ名「どすこい」の由来は6コスルフィがパワー9000速攻で殴るのがとっても重たいから。張り手してるようにも見えたけど、よく見たらグーパンで全然どすこいじゃなかった!

3 どすこい前夜~異国のスーパールフィ

速攻ゾロを抜くことで、緑キッドのキラーやドレイクが直撃しない。しかも、相手はゾロを警戒して、ほとんど仕事しない彼らを後生大事に手札に抱えてくれる。存在しないゾロが大活躍!これを「エアゾロ」と呼びます。
「ニコ・ロビンは直撃するじゃないか?」という質問もあるけど、彼女はたいていブロッカーなりボニーなりを道連れにしてるから許されます。
とはいえ、ろくなドローもなく、ムラも激しいという欠点を抱えていました。赤緑ローに対してもニコ・ロビンを引けなかったらお通夜が始まってしまう。
そんな課題を解決するレシピが大会前夜に空から降ってきました。

「君が思いついたアイデアはとっくに誰かが試してる」
ビジネスの世界でよく言われるセリフがワンピ界でも当てはまりました。
ろーずさんが赤ルフィで先に結果を出していました。
似てるところもいっぱいあるし、何なら6割は同じカード。親戚と言ってもいいんじゃないかと思ったけど、人間と犬ですらDNAは80%一致する。自分のデッキはろーずさんのわんちゃん以下だった。
わんちゃんに這い上がるために迷わず入れたのがシャボンティ諸島。中盤以降は速攻キャラを「ばちこーん!」と叩きつけ続けたい。右手の輝きだけで引き続けるのは困難の極みだったのを一気に解決してくれました。手札が速攻だらけならチョッパーなり2000カウンターでも良く、デッキの潤滑油となりました。
代わりに抜けたのがドン付与ナミ。6コスルフィを後手3ターン目に速攻で殴らせる上で必須だったけど、中盤以降に引いてもカウンター要員にしかなれないことからアウト。

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4 どすこいレッド大会レポ

緑キッドの海を颯爽とどすこいが駆け抜ける!そんなイメトレをしてベッドへ。神社へのお賽銭もバッチリ。怪しい壺も買った。家の掃除もした。徳を積むためにおばあちゃんを道に迷わせてから道案内もした。じゃんけんの練習もいっぱいした。思い残すことなし。いざ出陣!

横浜フラッグデッキ分布印象
赤も青もそこそこいる。緑と紫も多いけど、そこまで。雰囲気は一昔前のメタゲーム。
赤緑ローも1割
メタゲームを読みはずしたどすこい。グリーンオーシャンなんてどこにも存在しなかった。

1緑キッド
モモの助&ライゾウお菊システムがまわるのをナミパンチやジェットでさばく。5ルフィはすぐ落とされないよう殴らせないプレイング。レッドホーク構えながら殴り始める。8キッド1回目はお玉ピストル。2回目はルフィ全力で落とす。
その後盤面を捌かせて、手からどすこいルフィでとどめ。

2赤緑ロー
じゃんけんに負けて当然後手を取られる。肝心なときに勝てないパーを恨む。どすこいルフィと同じポーズをなぜできなかったんだ。
ナミから探しに行くもニコ・ロビンは現れず。代わりにレッドホークを。シャボンティからニコ・ロビン見つけて、見えてるレッドホークを構える。相手がレッドホークを掃かせようと殴るから、ブロッカーもまとめて葬る。
その後相手の全力展開。こちらはニコ・ロビンと2コス立たせて返す。レッドホークは手札にないけど。これが通称「エアホーク」。相手の動きをがんじがらめにする奥義。
相手がイゾウでニコ・ロビン寝かせてアタック2発を2000カウンター3枚で守る。
ロー能力で出されていた5コストラファルガーローをジェットピストルして、ニコ・ロビンで場を取りながらお代わり。
ここから相手がゾロやルフィから速攻モードに切り替えてライフ2まで減らされる。
ボード処理がしんどくなったし、常に仕事しては手札に帰り続けるボニー。敗北を悟って、ライフ2の相手に6000、8000、9000の順に万歳アタック。全部通って勝ち。
最後の盤面は相手視点では非常に難しくて、最初の6000アタックを防ごうとすると手札2枚とも捨てることになって、盤面も壊滅させられて、詰ませられるかどうかが運頼みになってしまう。リスクが高すぎてスルーも全然ありに見えた。

3赤ゾロ
じゃんけんは6ルフィのポーズでグー。どすこい決まって先手。
ナミ→バルトロメオ→5ルフィ→5ルフィのロケットスタート。相手がゾロ2体で落とそうとするも、2000カウンター連打で守る。ただ、ゾロたちを放置するわけにも行かず、盤面処理を優先。相手の速攻サンジ連打で少し盤面取られる。
速攻返して盤面をとり、横のナミたちが殴ってライフ0へ。リーダーが殴って詰み。のはずが、トリガーからめくれてレッドホークでパワーを下げられる。
相手が盤面のナミたちをさばき、立ってるナミにジェットして、チョッパーを立たす。
手札に抱えてたジェットでどかして勝ち。

4紫カイドウ
じゃんけん勝利。
先手からチョッパー→バルトロメオ→5ルフィ→6ルフィ→シャンクス。
相手鬼ヶ島からクイーン、9カイドウでルフィ撃ち取ってこられる。
シャンクスたちが駆け抜け続けて勝ち。

5決勝 緑キッド
じゃんけんチョキを決めて先手。最初の手札がスペルまみれでマリガン。
マリガン後、奇数ハンドに。
チョッパー→ニコ・ロビン→5ルフィ→ジェットでトラファルガーローを落としてレッドホーク構える。相手の攻撃をいなして、5ターン目シャンクス。
相手がトラローやブロッカーを面展開。2枚目のジェットを当てて、ルフィ10000点。シャンクス13000点で戦争が終わる。

5 どすこいエキシビジョン~エアホーク合戦

優勝後、お店でボックス争奪戦があると聞いて、さらに賞品を欲張ることに。それに、せっかく手に入れたシリアルルフィの強さを確かめたかった。見た目がかわいいからレストドンを堂々と2個つけてもよさそうな雰囲気を醸し出してる!

1赤ゾロ
じゃんけん負けて後手マリガンからシャボンティスタートで1コス引けず。ニコ・ロビン展開するくらいしかできない間にナミわらわら殴られて負け

2緑キッド
先手チョッパーからシャボンティで拾えたのが6ルフィ。2体のチョッパーを並べる。
3ターン目、チョッパーにドン4つつけて殴る。返しに相手に顔詰められつつ面も作られる。6コスルフィで盤面作ろうとしつつも、キッド連パン止まらず。

3赤ゾロ
エアホークが全く効かず、終始押され気味の展開。ジェットがご都合主義で二回めくれたからなんとか勝ち。一枚でもめくれなかったら圧敗だった。

翌日の大交流会では、恐らくスターター2個とプロモルフィと最低限のブースターパックで組まれたデッキを扱う若くて素敵な少年にふるぼっこにされた。スターターのジンベエやゾロのパワーラインに押し込まれる。相手が常に2ドン立たせてたから、レッドホークをケアしながら動いてた分、動きがもっさりに。5ルフィを1回殴らせずに立たせざるを得なかったことも響いた。試合後に手札を聞いたらレッドホークはなくて、ガードポイントを抱えていたそうな。自分のエアホークは全く相手に聞かなかったけど、相手のエアホークは直撃したよ。みんな2ドン立たせてエアホークをキメる練習をしよう。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました!
どすこいレッドは回しててとっても楽しいし、緑キッドにも「わからん殺し」を決めれるけど、それも今日まで。みんなが知ったら世界が変わるからね。
しょうもない引きや手札であっさり負ける愛嬌もあるし、いろいろ激しい。それでも練習のお供に組んで楽しんでいただけましたらうれしい限りです。

フラッグシップバトルが残っている方や、ワンピカードを楽しむ方々の一助になりましたら幸いです。
どこかの会場でお会いすることがありましたら、ぜひバトルを一緒にエンジョイしましょう!




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