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【頂上決戦初陣戦】観戦記事

頂上決戦初陣戦。新弾発売からわずか2日後に青馬堂書店本店に107名のプレイヤー達が集結した。
名誉のため、ボックスのため、チャンピオンシップに向けた調整のため。
我々にとって、大規模な戦いの場はまだあまりにも少なすぎる。プレイヤーたちの渇望が渦巻く。
この記事で、大会の様子、デッキ分布、観戦記事などをお伝えしよう。

デッキ分布

まずはプレイヤーのデッキ分布を見よう。

満遍なく各色いるが、混色は少なめ。

最多勢力は緑錦えもんと紫カイドウ。
緑キッドを使い込んでいたプレイヤーたちから一定数がミラーマッチを意識して錦えもんに移ったと見られる。相手よりも1ターン早く着地するお菊、ヤマト、おでんなどが強力だからだ。
紫カイドウは地獄の審判だけでも補強が完了する。財布に非常に優しいことに定評がある。懐に余裕があればマゼランも補強候補にあがる。
三番人気からは、赤ゾロ、黒スモーカー、緑キッド、青ドフラミンゴと続く。
赤ゾロはダダンを搭載した山賊型。
注目の海軍はサカズキではなく、スモーカーがリーダーとして選ばれた格好だ。
緑キッドはおでんや4ヤマトが採用された。
青ドフラミンゴはイワンコフや青ルフィを搭載する形も。
他の新リーダーに目を向けると、赤白ひげは3名にとどまった。サンジやゼット、マゼランの姿は見当たらなかった。

予選ラウンド前半では全勝卓には錦えもん、ゾロ、スモーカーが三大勢力であった。しかし、スモーカーがゾロやドフラミンゴに斬られ、一人ずつ姿を消していく。少数勢力ながら活躍していた赤緑ローもおでんや青ルフィの破壊力の前に膝を屈するのであった。

予選6回戦が終わり、top16へと駒を進めた分布は下記のようになった。

少数勢力からは赤ルフィと青イワンコフが1人ずつ駒を進めた。
10人以上の勢力を誇る各単色からは、母数に比例して決勝ラウンドに進出していった。1つのデッキを除いて。
紫カイドウだけが決勝進出率で他の色に大きく遅れをとることになった。
表からわかるのは、メジャーな各単色が勝ち組。紫カイドウと、各少数勢力が結果的に割を食うことになったということである。
筆者が見渡した範囲だと、紫カイドウの前に山賊を擁する赤ゾロが立ちはだかっていた。また、海軍のボルサリーノやスモーカーといったKO不可のキャラたちを前に苦汁をなめることになったのである。
さて、次からは決勝ラウンドに駒を進めた猛者たちの戦いぶりを見ていこう。

ベスト16 五代(青ドフラミンゴ)VSなかじょー(紫カイドウ)

五代は予選ラウンドを全勝の1位で駆け抜けた。青ドフラミンゴが予選6戦無敗だったのである。
それに対するなかじょーは、紫カイドウを選んだ者の中で唯一予選を抜けたのである。緑キッドが強いと踏んでいたものの、ミラーマッチが難題と見て、地獄の審判を搭載した紫カイドウを選択したとのことである。4連勝スタートしたものの、赤ゾロと緑キッドに屈し、あわや予選落ちの危機に瀕した。

先行を取った五代はバギーからクロコダイルを加える順調な立ち上がりを見せる。対するなかじょーは後手1ターン目ドンを使うことなく相手にターンを返す。
五代はバギーに3ドンを乗せて攻撃させる。これは通され、次のリーダー攻撃はブロッカーを1000カウンターとして捨てられる。
なかじょーは鬼ヶ島を展開し、2度目のアタックは許すまじとバギーを討ち取る。その返しのリーダーアタックを防げずライフは3まで削られ、バギーがスカウトしてきたクロコダイルの着地を許すことになった。パワー7000に一方的に蹂躙されるわけにはいかないと、クイーンで手札を整え、ひぐらしをさらに防衛線に加える。

攻撃の手を緩めるわけにいかない五代は、リーダーで6000アタック、そしてクロコダイルでも7000アタックを挑む。だが、前者にはササキが2000カウンターとして。後者にはクイーンと2000カウンターでライフを温存する。ならばと二体目バギーからクロコダイルが追加される。

5コスキャラを並べた相手に対して、なかじょーは9カイドウを叩きつける。立っているクロコダイルを問答無用でKOし、レスト状態の方にも襲い掛かった。五代はクロコダイルを守るべきか思案するも、手札を大量に失うことが危険と判断し、クロコダイルを見殺すことにした。そしてがめつく殴ってくるクイーンの前にリソースを差し出すことになった。
それでも9カイドウの返しには、リーダーアタックで相手に圧力をかけつつ。9ミホークでクイーンを山札に飛ばした。
危険を察知したなかじょーはマリア、ひぐらしと展開し、手札には地獄の審判を構えることにした。返しのミホークアタックはブロッカーを差し出し、バギーへの5ドン7000攻撃は地獄の審判でリーダーもろともパワーダウンでしのぐ。
五代はハンコックにドンをつけて守りを固めた。

これに対し、なかじょーはカイドウをお代わり。ハンコックを葬り→9カイドウが2体ともミホークに襲い掛かるも、手札のカウンターでどちらとも守り切られるのであった。一発目は2000カウンター。二発目は1000カウンター×2。
チャンス到来と見た五代は止めを刺しに行く。ミホークの12000が通る。
リーダーに7ドンをつけてもう一度12000。
そこは熱息、クイーン、マリア、ドレイクの合計4枚プラス8000でしのがれた。
猛攻を耐え忍んだなかじょーは、リーダーに6ドンをつけ、11000で攻撃。相手のナイフは1へ。9カイドウ11000は大量のカウンターで防がれるも、次の10000アタックで勝利を手にした。

観戦記事準々決勝 うぃんだ(赤ゾロ)VSシンゲツ(青ドフラミンゴ)

ベスト8に駒を進めた強豪二人の試合をお届けしよう。
うぃんだはG2氏のお宝争奪戦でも優勝。前回のしゅーまい杯box争奪戦でも優勝。赤ゾロでの実績が豊富だ。筆者も争奪戦で赤緑ルフィで挑むが、手数の差で圧倒された。
対するシンゲツも調子を上げて勝利を積み重ねていた。前環境では緑キッドを中心に他のデッキも触っていた。筆者が青紫カイドウで挑んだ際には青紫カイドウで立ちはだかった。10カイドウを青紫クロコダイルではどうすればいいのかわからず、押しつぶされた記憶がある。今回シンゲツが選んだデッキは青ドフラミンゴ。チーム戦でチームメイトに緑キッドを譲り、青ドフラミンゴにやってきたのである。

先手はシンゲツ。トラファルガー・ローを立たせる順調な出足を切った。対するうぃんだもダダンからサニーくんを手札に加える。
最初の攻撃はシンゲツから。リーダーで1点を削り、3ミンゴで山札を整える。これからの攻防に向け、準備は万端と言った様子だ。うぃんだのリーダー攻撃にはノータイムで1000カウンター。先ほど手札に加えられたサニーくんが場に出て、追加で出てきたニコ・ロビンを見て一瞬表情がゆがむ。
先手3ターン目にはリーダーの5000アタックが再び通り、クロコダイルを着地させる。
巨大なクロコダイルを前に、うぃんだは猛攻を仕掛ける。ゾロがドンをまとい、ニコ・ロビンの6000アタックでローが仕事をすることなく撃墜される。この攻撃にはミホーク2000カウンター。ダダンの5000アタックは通るが、リーダー6000アタックには再び2000カウンター。手札は3枚に削られた。
残り1ドンをどうするか。サニーくんを殴らせるのではなく、ナミで速攻ゾロを手札に加えた。次のターンにさらに圧力をかけるためだ。
手数で押されるシンゲツはクロコダイル7000でまずはリーダーへ。マキノ&サニーくんに阻まれ、リーダー6000攻撃にも再びマキノが2000カウンターで立ちはだかる。攻撃こそ通らなかったが、青ルフィを着地させた。これまで速攻のない青は、赤とスピード勝負すると一手差で負けることが多かった。青ルフィの一撃2点はスピード勝負でも刺し違え上等で攻められるのだ。

青ルフィが止めを刺しに来ることを感じ取ったうぃんだは勝利の道筋を探る。
ダダンが5000アタックでまずはお伺い。当然の如くカウンターが飛んでくる。お玉でドフラミンゴのパワーを下げ、ニコ・ロビンが6000がブロッカーを吹き飛ばしながら1点をもぎ取る。次のサニーくんの5000アタックはカウンターで再び守られ、ダダンの5000にもカウンターでライフ2を死守される。ただし、手札はわずか2枚へ。
それに対し、ナミでもう一度サニー君を加えたうぃんだは5枚と潤沢だ。
このターン止めを刺せないため、余ったドンをリーダーにつけてクロコダイルへ。これも防がれる。
ここまで鉄壁の守りを見せたシンゲツも次のターンは耐えられないと悟り、意を決して詰めに向かった。
クロコダイルを8000にしてリーダーへ。これが通る。
次に青ルフィ9000でダブルストライク。残っていた手札2枚すべてを捨てた。これも通る
リーダーに残りのドンを付け12000。うぃんだの手札のガード値合計5000を上回った。

試合後、シンゲツが筆者の質問に答えてくれた。
「ニコ・ロビン放置するのは怖くないのか?」
盤面処理しても手数で勝てる気がしなかった。青ルフィで殴った方が勝てそうに見えた」

観戦記事準決勝 猫まる(赤ルフィ)VSツナ(青イワンコフ)

次は準決勝の模様をお届けしよう。
猫まるは使用者5人の赤ルフィで唯一決勝ラウンドに進めた。独創的な構築にたどり着いていた。エドワード・ニューゲートに、エースが搭載されているのだ。
「エース?速攻発動しないのに?」
本人曰く、
ニコ・ロビンと合わせれば最大で2体同時に処理できる。立っているパワー6000を能力でKOして、マイナス3000されたキャラを攻撃する」

対するツナは使用者わずか4人の青イワンコフでここまで勝ち上がってきた。前環境では青ドフラミンゴで坊主めくりの道を歩んでいた。今環境では新たな青いリーダーに注目してデッキを組み上げてきた。イワンコフなら序盤からカウンターを気軽に切れる点に注目したのだ。

先手はツナ。1ターン目はパスして、2ターン目に3ミンゴで山札を整えた。順調な立ち上がりだ。
後手の猫まるは1ターン目に立たせたバルトロメオをすぐにリーダー攻撃の盾にした。2ターン目には速攻ゾロで攻撃し、ナミで5ルフィを連れてきた。

ツナは5000でゾロに攻撃を。猫まるは悩むが、貴重なカウンターは5ルフィを守るために温存しようとこれを通す。そして着地するクロコダイル。
7000クロコダイルを前に5ルフィを突っ込ませても返り討ちに合うだけ。
二体目のナミでジェットピストルを確保し、リーダー7000アタック。これでまずは1点。加えてジェットピストルで3ミンゴ除去。攻撃の道筋を作った。

クロコダイルの攻撃でお互いライフ4へ。盤面に脅威がないため、ツナは悠々とイワンコフから青ルフィまで展開する。青ルフィを生かしていては一気に詰まされてしまう。
猫まるは映画版トラファルガー・ローからジェットピストル二枚目で青ルフィを処理した。リーダー6000攻撃はゴムゴムの雨でしのがれる。相手の手札こそ削ったものの、イワンコフにとって手札はなくなれば補充すればいいだけのものでしかない。
青ルフィは失ったものの、生き残ったイワンコフとクロコダイルが猫まるに襲い掛かり、ライフは致死圏内の2へ。ダメ押しとばかりにイワンコフをまた追加し、イナヅマで防御も固める。

猫まるは一方的に押し切られているが、ここでエドワードニューゲートを降臨させる。守りを固めつつ、大きく8000になったリーダールフィがクロコダイルへ。これは虎の子のカウンターで守られるが、トラファルガー・ローも7000で殴る。これはイナヅマを盾にされることに。
ツナはリーダーでトラファルガー・ローを処理し、イワンコフ2体ともリーダーへ。猫まるは片方を通し、もう片方をカウンター1枚でライフ損失を抑える。エドワードニューゲートで7000に育っていたのが効いた形だ。

白髭のおかげで1ターンの命を得た猫まるだが、顔を狙うにはライフ4が遠すぎる。盤面は7000キャラが3体レスト状態。追加された3ミンゴが立っている。白髭の攻撃は3ミンゴが盾に。5ルフィやリーダーが7000キャラ達を討ち取ろうとするも、アルビダ2000カウンターたちに阻まれる。万策尽きた猫まるに7000キャラたちが猛攻を仕掛け、最後のライフまで奪っていったのであった。
ツナが決勝戦に駒を進めた。

なお、準決勝のもう一卓では、シンゲツがイワンコフから青ルフィを呼び出していた。そして、8キッドを乗り越えて決勝戦の席にたどり着いた。

観戦記事決勝戦 シンゲツ(青ドフラミンゴ)VSツナ(青イワンコフ)

決勝戦はまさかの青対決となった。新弾のカードで輝くSRはイワンコフ、そして青ルフィだ。筆者の研究範囲では、7ミンゴや9ミホークを叩きつけていけば、青イワンコフがいずれ力尽きる。ただし、イワンコフや青ルフィに枠を割いているシンゲツの構成だと、7ミンゴや9ミホークが削られていることが見て取れる。勝利の女神はどちらに微笑むか。

お互いが1ターン目はパスする静かな立ち上がり。
先手のシンゲツは3ミンゴで山札を整える。対するツナはギャルディーノスタート。
シンゲツは積み込んだ坊主めくりからハンコックを登場させる。この7000アタックはゴムゴムの雨でちょうどしのがれる。3ミンゴにドンをつけて攻撃して、2000カウンターを掃かせる。浮いた1ドンでトラファルガー・ローを守りに加えいい動きを見せる。
ツナは7000攻撃をハンコックに差し向ける。彼女を放置してはゲームにならない。ローで止めるかシンゲツは悩むが、止めたところでギャルディーノが向かってくるためこれを通す。ギャルディーノが3ミンゴに殴ってくるが、これはローで守る。そしてターン終了時にギャルディーノで手札を1枚捨てて安全地帯へ。シンゲツはハンコックを失ったものの、イワンコフから青ルフィまで展開して盤面を整えた。

盤面で差をつけられたツナも負けていられない。バギーでイワンコフを拾ってきたのだ。イワンコフで手札を補充しつつ、イナヅマをお供として呼び出した。リーダー攻撃とギャルディーノ攻撃で着実にシンゲツのリソースを削っていく。ターン終了時には当然の如くギャルディーノが安全地帯に逃げていく。
先手5ターン目。シンゲツのイワンコフ7000アタックは通る。リーダー坊主めくりで3ミンゴ。首を一瞬傾げながらも上に積む。この7000攻撃はイナヅマ&1000カウンターで守られる。青ルフィを9000にし、寝たイナヅマを葬る。モリアで墓地からカウンターを補充した。
殴りかかってきたシンゲツに押されっぱなしというわけにもいかない。ツナはバギーに2ドンをつけて、坊主めくりで呼ばれた3ミンゴを倒した。イワンコフが青ルフィへ殴りかかるが、2000カウンターで守られる。3ミンゴからほとんど悩むことなく上に積み込む。
イナヅマ8000で青ルフィにもカウンター。
ギャルディーノ7000はブロッカーで阻まれるも、最後のリーダー攻撃が通って青ルフィはお役御免となった。

青ルフィは失ったものの、シンゲツの前にはほぼすべてがレスト状態の盤面がさらけ出されていた。モリアがイナヅマに向かうも、1000カウンターに阻まれる。イワンコフが続くも、1000カウンターとしてバギーが投げ捨てられる。リーダーの7000も防がれる。
攻撃こそしのがれたが、再度イワンコフからクロコダイルまで展開して盤面を作り上げた。

攻撃をしのいだツナはチャンス到来とばかりに殴り返す。
・バギーが5000でモリア撃墜。
・イワンコフで相手のイワンコフ撃墜
・5000リーダー攻撃も通る。
・ギャルディーノ6000→イナヅマ7000も通る
このターンに多大な戦果を挙げて相手を追い詰め、ダメ押しに青ルフィ。ブロッカーも許さない構えだ。

シンゲツはここで7ミンゴを引くも、時すでに遅しか。それでも青ルフィではなくイワンコフをバウンスする。なんとか盤面をを処理するも、ギャルディーノと青ルフィが残った。
ターンを返してメロメロメロウを構えるも、守り切れないと悟ったシンゲツが投了した。

頂上決戦初陣戦、優勝を手にしたのはツナ!おめでとうございます!

エキシビジョン

以上が頂上決戦初陣戦の観戦記事でした。ここから僕たちの新たなワンピカードが始まります。青が強いのはわかった。他の色も結構強い。さあ、これからどうしようか。
エキシビジョンでは、
・初陣線で活躍していた新カード
・既存のデッキで奮闘していたもの
・これからの環境に適したあるデッキ
これらを筆者と一緒に考察していきましょう。

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