【フラッグシップ攻略】緑キッドの海を乗り越えよ【8/20-21用】
こんにちは。ロボ猫ふらみーです。
今日は今週末のフラッグシップに向けた攻略記事をお届けします。
環境を理解することで、デッキ選択に自信がつく→確信を持ったデッキだから勝てる→優勝!
これが目標です。
記事の流れは、1先週までの環境おさらい、2主要デッキの立ち位置、3各デッキの強化案です。「〇〇なら勝てるよ!」というものではありませんので、その点はご了承ください。どんなデッキであれ、あなたの練度や理解度の方が勝敗に直結するからです。それでも、他の人たち、特に上位卓に残ってくる猛者が何を考えて持ち込んでくるかを予想できるようになることで、あなたの優勝はぐっと近づきます。
エキシビションとして、自分がもし今週末フラッグシップに出るとしたら持ち込むデッキの紹介です。本人専用機全開で、万人向けではないので、ひっそり有料公開にします。乗り手に勇気と度胸と無限のじゃんけん練習と徳積みを求めるデッキだから。刺激をばらまくわけにはいかない。
1 環境おさらい
はじめに先週までの環境を確認するところから。
1-1 王者緑キッド
右を見ても左を見ても緑キッド。何なら目の前を見ても緑キッド。経済学の専門用語で「グリーンオーシャン」と呼びます。「キッドだらけの海で、君もグリーンに染まるのかい?」とは、ノーベル賞クラスの問いです。
筆者の答えは「練習で勝てるなら新たな色を出せばいいし、勝てないならその色に染まればいい」です。
序盤から中盤はキラーやドレイクで相手の攻め手を刈り取り、トラファルガーロー、7コスキッド、8コスキッドで盤面を掌握。最後はリーダーの連続攻撃でとどめをさす。序盤、中盤、終盤と隙がなく、美しさも申し分がありません。
さて、昔の経済学の書物にはブルーオーシャンという言葉がありました。ワンピカードが発売され、スターターデッキ環境構築では青があまりにも強かったことから名付けられました。栄華を誇った青でしたが、8コストキッドを超えられず滅亡寸前まで追い込まれました。今では「環境が変化する前まで青は最高だったのに」と、思い出に浸ることをブルーオーシャンと呼ぶようになりました。
経済学の名著によると、次にレッドオーシャンが生まれました。ブースター発売当初にはキーカードのゾロをたった600円で売ってくれるボランティア店のおかげで瞬く間に広がったのです。
時価2000円を固め、3000円も伺うゾロですが、緑のキラーやドレイクが立ちはだかりました。彼らに斬られて流れた血で海は赤く染まりました。今ではレッドオーシャンと言えば、ゾロの血で染まった海のことを指すようになったのです。
1-2 人類の砦、紫カイドウ
赤と青を滅多打ちにした緑キッドの前に、なんとか立ちはだかっているのが紫カイドウです。
徳を十分に積んだ紫使いから必ず2ターン目に繰り出される鬼ヶ島から、クイーン→キング→ダグラスバレット→カイドウと叩き込む動きは、王者緑キッドも耐えきることは難しいです。
緑キッドをシェアしたチームメイトは準決勝で勝利を確信した次の瞬間、10コスカイドウに全てを粉砕されました。
このマッチは双方がこれまでの人生で積んできた徳の量をぶつけ合う戦いです。圧倒的なデッキパワーを誇るものの、最近優勝者数で伸び悩んでいるのも実情です。日々の練習に加え、徳を積む時間も確保しなければいけないからです。神社、壺、献血、迷子のおばあちゃん等々、鬼ヶ島を呼び込むには並々ならぬ徳がいるのです。
1-3 テクニカル赤緑ロー
緑キッドの覇権に待ったをかけたのが赤緑ローです。1コスキャラを大量に展開し、リーダー能力で2種類のトラファルガーローや5コスルフィを押し付けます。緑の8コスキッドも5コスルフィの全力パンチで吹き飛ばします。
有象無象の緑キッド使いを倒してはいるものの、優勝者はまだ5名と使い手が限られています。これは、「やれることが多すぎてミスを大量に誘発する」、「ベスト4に残ってくる緑使い相手だと急に厳しくなる」ためです。
まず、赤緑ローは展開の順番やドンの使い方など、常に他のデッキの2倍は考えることがあります。普段の練習なら問題なく回せても、勝ち進むに連れて大きくなるプレッシャーが押しかかります。つまり、極限状況で常に最善手、せめて次善手を選び続けられるかが鍵となるのです。
次にベスト4、つまり4試合目まで勝ち進んでいる緑使いレベルになると明らかに練度に差があります。ネコマムシ、イゾウ、お菊などで徹底的にキャラを寝かされ、リーダー能力を使わせてもらえないことは当たり前。やっと発動できる頃にはライフが1や2まで追い詰められている。
なので、赤緑ローを練習する際には、腕のいい緑使い相手にスパーしてもらいましょう。時間もはかるのを忘れずに!
1-4 どすこい!赤ルフィ
レッドオーシャンから先週末突如結果を出したのが、筆者も使ったどすこいレッドこと、赤ルフィです。赤ゾロだと、1→3→5とドンを使いきる動きの際にリーダーゾロが何も仕事していない。6コスプロモルフィやシャンクスを全力投入。ちょっとぶっ飛んだコンセプトでまず世界を制覇したのがろーずさんでした。
先手からチョッパー→ニコ・ロビン→5ルフィ→6ルフィ→シャンクスと速攻連打する動きは止めるのは難しく、ありとあらゆるデッキを破壊する力を秘めています。
一方でナミやシャボンディの力でドローの安定性を確保してはいるものの、引きムラもあります。また、自分よりも素早い赤ゾロとはじゃんけんや練度次第なので、決して有利とは言えません。展開量で押してくる赤緑ローや青にも苦戦します。つまり、緑キッドが赤ゾロと青ドフラミンゴをせん滅してくれたおかげで、赤ルフィがさっそうと駆け抜けられる環境が出来上がっていたのです。
2 主要デッキの立ち位置
では、先週の環境から現在の主要デッキの立ち位置を見ていきましょう。
2-1 本命緑キッド
王者の地位は磐石です。どすこいルフィが挑戦者として名乗りをあげたものの、レシピや動きがわかった以上、恐れすぎることはありません。盤面処理に明け暮れるのではなく、きっちりブロッカーを始末しておき、顔面をこまめに殴っておくことがポイントです。
また、じゃんけんに打ち勝ち、先手をとるだけで速攻連打の破壊力も緩和されます。赤ルフィ使いは6コスルフィにとりつかれているので、じゃんけんではグーを出してくる率が高いです。パーで張り手を決めましょう。
2-2 対抗紫カイドウ
ブロッカーも2000カウンターもてんこ盛りにして緑キッドを抑える。このアプローチが当初には成果をあげたものの、現在では5000アタック連打や7000アタックで鉄壁が攻略されつつあります。
また、徳が足りないと鬼ヶ島が引けないことから持ち込みを躊躇されることもあります。ですが、パワーカードを叩きつける動きは相変わらず環境にあっています。優勝者のシェアが減る流れに歯止めはかかりませんが、何相手にもちゃんと勝ち筋があります。したがって環境内での立ち位置は決して悪くありません。
2-3 赤緑ロー
赤緑ローは環境内での立ち位置はやや微妙なところです。レシピや動きが知れ渡り、何をされたら嫌なのかが明らかになってきたことです。緑キッドのイゾウ連打、お菊ビート。どすこいレッドのニコ・ロビン全力キープ、紫カイドウから飛び出す7コスキング等々。悪夢をあげればきりがありません。しかし、あなたがもし赤緑ローを長く使い込んでいるなら話は別です。練度がすべてを解決します。
2-4 どすこいレッド
赤緑ローと同じく立ち位置が微妙になるのもどすこいです。「知られていない」ことによる「わからん殺し」はもう通用しません。
緑キッドがシェアを減らすなら、当然天敵も増えます。
もし持ち込むのであれば、じゃんけんに勝てなかった時のために後手の練習を優先的にしましょう。先手はチョッパー→ニコ・ロビン→ルフィ→ルフィ→シャンクス。この動きにどれだけ近づけられるかしか考えることがありません。後手だと、バルトロメオ→ニコ・ロビンorジェットピストルorナミ&追加のブロッカー→ルフィor処理→ルフィor処理といった感じで選択肢がとてつもなく増えます。後手でやれることのレパートリーをどれだけ増やせるか訓練が物を言います。
3 各デッキ強化案
ここまでの環境を把握したうえで、各々のデッキを強化していくカードを紹介していきます。基本的なポイントは2つあります。
1緑キッドに強い
2ミラーマッチに強い
まず、今週末も緑キッドの海は変わりません。グリーンオーシャンが続く以上、緑キッドに強いカード探しは怠ってはいけません。
次に、あなたのデッキ選択が正しくて決勝戦まで勝ち上がった時、目の前に座っている相手もあなたと同じデッキを握りしめている可能性が十分にあります。真のラスボスは君自身だ。ミラーマッチを制するんだ!
3-1 緑キッド
緑キッドで新たに採用を検討するのは2枚。
どちらも一部の緑キッドですでに採用されています。
まず、バジルホーキンスは8コスキッドへ2回アタックに行けるだけでなく、挑戦者どすこいレッドへの嫌がらせにもなります。ブロッカーで5コスルフィを守るコンセプトごと破壊しにいきましょう。ただし、パワー6000はジェットピストルの的なので過信は禁物です。
次に7コスキッド。ブロックにもアタックにも活躍し、しかも除去するのが難しい。ミラーマッチで確実にリードを広げるだけでなく、対どすこいでも圧倒的サイズで殴り合えます。最速で7コスキッドを立たせる動きにはどすこいも歯が立ちません。
せっかくなのでサンプルリストをペタリ。
モモの助&雷ぞうエンジンでカードをいっぱい引いて、贅沢に8キッドを守ろう。ミラーマッチもバジルホーキンス&7キッドで制圧。
苦手の赤緑ローを克服し、ついでにミラーマッチもレストしまくって全力でしばいていく構成もあり。
3-2 紫カイドウ
紫カイドウで今週末の秘密兵器となるのはギルド・テゾーロとシキです。
ギルド・テゾーロがもたらす圧倒的な物量は引きムラの激しいカイドウに革命をもたらしました。「デッキトップからご都合主義が決まった!」「フィニッシャー引けなかった!」勝とうが負けようが運任せ。カードを引けるのがクイーンしかいない。
赤にはナミ、緑にはボニー、青はペローナと、他の色にはドローを補助するカードがいくつもあるにも関わらず、紫はドロー不足に喘いでいました。そんな中で、ギルド・テゾーロが現れました。
想像してみてください。大量の手札を抱えた紫が目の前にいます。
「いったいどれだけ2000カウンターがあるんだ?」
「展開しても10コスカイドウされるのかな?7キングかな?」
紫カイドウの大量の手札は対戦相手を恐怖に陥れます。考えれば考えるほど嫌な手が思い浮かんでくる。相手が何をしようが必ず答えが手札にある。これこそが覇者なのです。
シキは嫌らしいアタッカーとして相手の不快指数を爆上げします。殴って倒せない7000。ワンピカードのルールをある意味で捻じ曲げています。常にカードを切るか、ブロッカーを差し出すか。6コスキングと競合しますが、いざというときの1000カウンターも身に染みる場面に事欠きません。
サンプルリストを再びぺたり。
フィルムメンバーを贅沢に組み込んで、ブロッカーもカウンターもてんこ盛り。鉄壁で身を守り、パワーカードを叩きつけて緑キッドをわからせよう!
3-3 赤緑ロー
赤緑ローの一部界隈ではご存じの方もいる必殺カードはこちら。
赤緑ローの典型的な負けパターンはお菊ハメ、ニコ・ロビンハメで5体キャラが並ばないことです。そんな奴らはさっさと寝かせてKOしてしまえ!引きに自信がなければモモの助まで入れればいいです。なお、ローミラーマッチでもネコとイゾウは大活躍します。相手のブロッカーや立ちんぼしてるボニーなどを仕留めていきましょう。
サンプル改造デッキはこちら。
全力で相手の低ドン域をせん滅する構え。8コスキッドをお守り代わりに1枚入れておくと、赤ゾロの猛攻をライフで受けて、彼にすべてを託す選択肢が生まれます。他にも、運悪く5体揃えられないときのプランBとしても機能します。
3-4 どすこいレッド
どすこいレッド相撲部に入部予定の方々はこちら。
パワーは大きければ大きいほどいい。8コスキッドのパワー8000を上から蹂躙する眺めは壮観です。殴り合いならでかい方が勝つ。聖書にもコーランにも書いてありました。
ミラーマッチでもまずでかい方が勝ちます。お玉ピストルはきかないので、倒すには、「お玉お玉ピストル」という最終奥義を決めるか、9コスシャンクス「全力ばちこーん!」くらいしか思い当たるものがありません。
ここまで書いて気づいた!青紫カイドウ&クロコダイル、緑おでん忘れてた!赤ルフィ並みに少数勢力だし、時間は有限だから、マイノリティ対策に力割くのもなぁ。。。
映画館のカードがやっと手に入ったから、改良版をお届けします。前回のレシピからどこを抜くのか悩ましかったけど、カウンターやシャボンディを少しずつ削って、ベックマンと8コスシャンクスの枠を調達。
「大きいことはいいことだ」
ベックマンと8コストシャンクスも一緒にどすこい!
4 ここまでのまとめ
1緑キッドは相変わらず王者
2緑に勝てるように組む
3決勝戦ではミラーマッチもあり得る
ここまで環境を把握すれば、あとはデッキを練り込み、入れるべきカードを再度選びます。全カードリストも定期的に見直しましょう。秘密兵器が眠っている可能性を忘れずに。
もしあなたが王者緑キッドを持ち込むなら、得意な相手に対して負けるときはどんなパターンかまず覚えなおしましょう。その目を潰すだけで試合では勝てます。苦手デッキ相手にはどんなハンドスタートなら勝てるのか練習しましょう。練習であれば「最初の手札5枚のうち3枚は自由に選んでも良い」を追加してもいいでしょう。これで勝てるカードがわかれば、本番でどんな手札を探しに行けばいいのか、手札の引き直しを積極的に行えるようになります。最後にミラーマッチ。これもデッキ2個用意して練習を積み重ねていきましょう。
他のデッキなら、対緑の勝ちパターンを頭に叩き込むところからスタート。あとは、苦手の克服→ミラーマッチの順でいいでしょう。
この記事をここまで呼んだあなたのご武運を祈ります!
5 エキシビジョン~既知の外で
5-1 2コスプラス6000
ある日の試合にて。
相手のライフはゼロ。手札は1枚。立っているのは2ドン。
相手の場にアタッカーはいるものの、ブロッカーはすべて使い果たされた。長かった戦いに終わりが見え、あなたはマスクの下で笑みを浮かべる。
「リーダーで10000点パンチ!」
相手が頭を下げる姿を思い浮かべたあなたに突き付けられたのは、
「リーダーのパワーが6000増えて11000です」
ちょっとしたなぞなぞ。一瞬で答えが2つともわかったなら、あなたは相当極めてる。試合本番でも慎重にプレイできるでしょう。
「えっ?なに?!」と思った人も心配することはない。何度も穴があくほど見たカードリストにまだ知らないお宝が眠っているということだ。海賊にはたまらない。
この導入で言いたいのは、往々にして試合では意識していないことが起こることだ。普段の練習ならすぐ気づけるのに、極限の緊張感で見落としが発生する。「2ドンと手札1枚ではパワー4000しか増えない」思い込みにハマってとんでもないミスをやらかしてしまう。たった1回のミスが命取りになって、挽回できずに終戦。
ワンピカードはただでさえ分岐や選択肢が多く、ミスらずプレイすることが非常に難しい。もしあなたが一度もその日ミスしなかったと言うなら、シリアルナンバールフィとご対面が待っている。だが、せいぜい現実的に目指せるのは、「相手よりも1回だけでいいからミスを減らす」、「相手より先に大きなミスをしない」。このへんだ。
これ以上を目指しすぎるのは、人類にはまだ早いかもしれない。髪の毛が抜けていくかもしれないし、寝つきが悪くなるかもしれないし、仕事が手につかなくなるかもしれない。せめて神社に通ったり、壺を買ったり、きれいなお姉さんにくっついていったりするくらいで立ち止まったっていいと思う。
でも、「どうしても今週勝ちたい」、「あのかわいいルフィを拝みたい」。そんな負けられない戦いが実際に目の前にある。ここだけの話、シリアルナンバー入りのルフィの袋を開けるときの胸の高鳴りは一生忘れられない。ここまで長い記事を一緒に読んできたあなたにもぜひ同じ体験をしてもらいたい。きれいなお姉さんが出てくるお店よりずっと興奮することを約束しよう。
ここまでの話から大事なことがもう1つ導かれる。
「相手をミスらせればいい」
どっちが先にミスするかというチキンレースは心臓に悪い。
筆者の実例で言うなら、どすこいレッドはまさに「相手をミスらせる」デッキだった。
「リーダーがルフィなんて初心者だろ?」
「令和なのにゾロじゃないの?」
そんな疑問を抱かせている時点で三歩はリードしている。試合が進むにつれ、見ず知らずのカードが積み重なっていき、相手は既知の外の世界を味わうことになる。6コスプロモルフィに殴られる頃には違和感と不安がピークに達し、シャンクスが戦槍を終わらせに来るときには絶望に変わる。
2コスプラス6000(実質)を入れるといった細かいことも大事だけど、デッキ全体が描くストーリーや再現性がどれだけ強固か。まずは大きなストーリーを膨らませよう。その中に、君が経験して積み重ねたシークレットテクをふんだんに詰め込んでいこう。
5-2 秘密兵器要件定義
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