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ナンシー関について。
先日、You○ubeをだらだらと見ていたら、NHKが10年前(2014年)に放送した「プレミアムドラマ ナンシー関のいた17年」が流れてきて思わず見入ってしまった。
ナンシー関。
知る人ぞ知るコラムニストであり消しゴム版画家である。
私が最初にナンシー関を知ったのは「通販生活」の「記憶スケッチアカデミー」。
ナンシー関が毎月お題をだして、読者は何も見ずに自分の記憶だけでお題を書いて投稿する、というちょっととんがった連載もので、私はそれを毎月楽しみにしていた。
たとえばナンシー関が出すお題はそんなに難しいものではなく「犬」とか「鯉のぼり」とかだったと思う。
それに対して読者から送られてくる記憶だけで描いてくるイラストはとうてい犬ではなく別の生き物に見えたり、あの優雅な鯉のぼりが古代生物のような魚だったりと、どこまで本気で描いたのか分からないが、真面目(?)なヲタクだった私にとって「こんなに自由に描ける人いいなあ」と思ったものだった。
それだけではなく、そのイラストに対してナンシー関が丁寧に且つ辛辣に(?)書く短い講評がとてもおかしくて、私はひとりで腹がよじれて酸欠になるくらい笑った。
その後、ナンシー関に興味が出て本を何冊か購入した。
私にはとうてい書けない、それこそ鋭利なナイフの視点とウィットにとんだ文章にワクワクした。
2002年、突然のナンシー関の訃報には本当に驚いた。
作品は残るが、年を重ねたナンシー関のコラムはもう読めないのかー、と思った記憶がある。
で、このNHKのドラマ。
話も興味深かったけど、このナンシー関そっくりなこの女優さんは誰っ!?と思ったら、安藤なつだった。
本当に最近の芸人さんってお笑いだけではなくて多才。コントもお芝居も演技力は必要だものね。
なつさん、素晴らしいナンシー関だったよー!ありがと。