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仕事を辞める決断

仕事を辞めるなんて思ってもいなかった。
いずれ・・との考えは頭にあったけど、こんなに早くに決断するとは思っていなかった。
昨年の年末にある出来事があり、進退を選択しなくてはならなくなった。
色々考えた結果「前向きに辞める」決断に至り現在の無職生活に突入した現在だけど、その時の心の変化を書いていこうと思う。


嵐の前の静けさ

昨年の4月から勤務時間を30分短くし、始業時間を早めたので帰宅時間がぐっと早くなった。
判を押すような決められた毎日。
「また仕事か」との思いばかりで自分の時間を作ることができない「オンオフを切り替えられない自分」に時間をプレゼントするためだった。
これは「給料の減額も抑えながら自分の時間を楽しめる」というなかなかの良案だった。
現在の生活パターンを変えてみたい人にはぜひおススメしたいぐらい。
本当にゆとりが生まれ、周りの自然な風景にも目を向けられ、人生の質が上がった気がした。

職場環境も仕事内容にもそれほど不満があった訳ではないが、天職と思う仕事でもないので、もともと在宅での副業を始めたいと考えていた。
なので副業に充てる時間を確保するために次の更新時(今年の4月)には勤務日数を週5から週4に減らそうと思っていた。
いきなり生活費を失うには度胸もないので、副業を立ち上げながら軌道に乗った時点で、本職を辞めようとの考えだった。


突然の出来事

ところが年末に突然、対人関係のトラブルに巻き込まれ、職場に居づらい状態となった。
上司、同僚、カウンセラーの先生に相談するも相手を辞めさせることはできないので、現状としては私が他部署に移動するのが良いのでは?との話になった。ハラスメント相談室への予約を取り付けたうえで、現状では体に負担がかかるので(不眠や体重減少があった)年末年始を絡め2週間の休みを取ることにした(カウンセラーの先生の助言で決意)。

この時点では
「私が辞めればいいのか?でも生活費がなくなるのは困る。なるべく出会う確率を減らすために部署を移動して勤務日数を減らすしかない。だけど・・」と、気持ちがふわふわして、どうしてよいかわからない。
何が最善なのかわからないし変な汗も出てくる。
大丈夫だと思っているけれども体は過剰に反応してるみたいだった。
もちろん我慢して勤務することもできる。
以前にも同じことがあったので(相手は同一人物だが)また同じように気を使いながら、我慢をすれば、やれないことはない。
「そのぐらい大人なんだから我慢するのが常識」
そんな考えばかりが頭をよぎっていた。

「一体自分が何をしたのか?」「何か悪い事をしたのか?悪いのは自分なんじゃないだろうか?」
そんな風に自分を責めた。
何か問題が起こった時にはいつも
「自分が悪かったのかも?」と考える傾向にある私なので、今回も悪い事を言ったのなら謝りますと言って相手に交渉をしたのだが、無視された。
(この「私が悪いなら謝ります」との文言は、このタイプの人の恰好の餌食になるらしい事をカウンセリングの先生から教えられる・・。相手を見て攻撃をして来るらしいので、以後、気を付けるべき点として反省)

子供の喧嘩じゃないんだし、ここは職場なんだから、話し合いで解決できると思っていたけど、それは無理な模様。しかも相手は通常通りに出勤。
私は、とにかく体調を整えよう。
体調が万全でない時に下す決断はマイナスな事ばかりしか浮かばないから、今は心と体の休養を第一にしよう、と考えてできる限り自分を甘やかして年末年始を過ごした。


周りは何もできない現状

少し長めの休みが終わり出勤し、予約していた相談室へ行く。
現状を話すも、相手に処分を与えるためには数々の証拠も必要らしくとても難しい。
書面による注意喚起も回数を重ねないと無理なので、再度繰り返す事を期待して数年、私が我慢するしかないとの事。
当たり障りのない対応しかできない事に肩を落として帰宅。

現段階での選択肢は
・部署を変更し通常勤務
・部署を変更し週3~4勤務
・別の職場を紹介してもらう
・辞める

どれをとっても私に多大な負担がかかるんだけども・・・。

結局、被害者に負担がかかる対応にしかならない現実に、上司も同僚も虚しさを感じてくれていた。
でも結局、これ以上(加害者が辞めてハッピーな職場)はできない現実。
さて、どうしようか。


自分と対話

まずは自分の本音と対話することにした。
「相手と会わなければ大丈夫なの?」
相手は同じ職場にいる限り出会う可能性は0ではない。
「会うかもしれないという緊張感、不安感はなくなるの?」
「今まで通り、気にしなければいいけど、本当に自分は無理していないの?」

答えは
「少しでも遭遇する確率があるのは嫌。我慢するのに疲れた」だった。
でも、すぐにまた違う言葉が浮かんでくる。

「そのぐらい我慢できないで社会人なの?」
「このぐらい頑張れないでどうする?」

このぐらい社会人として我慢しなきゃと思ってずっと我慢してきた。
和を乱したらいけないって思って、気を使ってた。使いすぎてた。
このトラブルが2回目って事は3回目もあるだろうし、その時にまたこの思いをするのはもう懲り懲り。社会人として未熟って言われてもいい。
周りからどう思われたっていい。
自分は嫌だって言ってるんだから、それを認めてあげよう。

これで現在の職場で働き続ける事は無理だって納得した。


会社で働きたいの?

では違う職場で働くという選択肢はどうか?
「また一からやり直し・・」
「人間関係を再度作らなければ」
「しばらくは気を遣う日々が続く」
ズーンとしたマイナスな思いばかり・・。
働かないと生きていけないからな・・・

でも待てよ?そもそも私は会社で働きたいの?
通勤は嫌いじゃなかったっけ?
だから在宅でできる副業を希望していたのでは?
そのために勤務を週4に変更して1日を副業準備に充てる予定だったのでは?


副業(在宅)を本気で

それなら新しい職場で週4働いたとして、1日を副業準備に充てる事ができる?新しい職場は緊張するだろうし慣れるのにも時間がかかる。
そんな中で休みを増やしたところで、その1日を有効に利用できるのか?
最初のうちは意気揚々と副業の準備をするのだろう。だが遅かれ早かれ、その1日も週末と同じように体力回復のために使い「また仕事だ・・」って気持ちで過ごしてしまうのでは?
それって1日勤務日を減らす意味がないじゃん。
じゃあ、本気で副業の準備をしたいのなら仕事を辞めた方がよいのか?

そんな時期にこの出来事が起こった。

仕事を辞めれば給料がなくなるが、100パーセント在宅仕事にチャレンジできる。
「明日も仕事か」って憂鬱な時間を無駄に費やすこともなくなる。
収入がなくなる事への不安はたくさんあるが、こんな状況で無理をして仕事を続けたって心に疲労が増すだけ。
それならば、いっそ仕事を辞めて自分の心に自由に生きてみるのもアリなのかと。


チャレンジへの後押しと受け止める

きっと自分一人では「仕事を辞める」という決断はできなかった。
収入が0になるという生活への不安、「無職」という世間体を気にする自分が存在していて、週3、週4までしか勤務日を減らせないという考えしか浮かばなかった。
この中途半端な副業へのシフトでは、多くの時間と気持ちを本業に占領され、きっと、いつまでたっても副業が立ち上がらなかったのでは?

今回の出来事は、そんな中途半端な私に「やる気なら本気でやりなよ」って背中を押してくれる良い機会だったのではないかと思う。
この「想定外の出来事」は新しい道への分岐点を作ってくれて、こちらに進むのも悪くないよって示してくれていると感じた。
一般に言って今回の出来事は「悪い事」「不運な事」ととらえることもできるけど、私は考えた末に「チャンスをくれた出来事」ととらえる事が出来たと思う。


自分プロジェクト開始

そんなこんなで「自分プロジェクトのスタート」という前向きな意味での退職を決意できた現在。
まだプロジェクトは全く立ち上がってないんだけれども(笑)。
今まで頑張ってきた自分をほめてあげて、毎日自分に優しく、楽しんで生きていれば、自分がすっかり満たされた後に、きっと「グワーーッ」と吹き出す何かがあると信じて、日々まったり過ごしている。

ピンチはチャンスだと信じて突き進む毎日、
少しでも共感していただけると、嬉しいでデス。


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