これぞ四番。これぞ若大将。

むちゃくちゃ興奮してます。
眠りにつきたくない日曜日(日付的には月曜日)の夜です。

というのも、僕は巨人ファンでして。ジャイアンツの試合結果に一喜一憂するという人生を送ってるものですから、今日の劇的な勝利には喜びを抑えられません。

これで6連勝!しかもビジター6連戦。

いやー、酒が美味い。

先週は雨天中止も挟んで、4連敗という状況で。
開幕から守っていた首位の座もヤクルトに明け渡し、このままズルズルいってしまうのではないかと心配しましたが、よく立て直したと思います。さすが初代若大将・原監督です。

まずは火曜日からの広島3連戦。
近年のジャイアンツにとってカープは天敵で。特に敵地マツダスタジアムでは全く勝てない、しかもトラウマになるような試合ばかり、という苦手ぶりでした。そんなマツダスタジアムに4連敗という最悪の状況で乗り込んだ訳ですから、ファンとしては1勝できればいいかなという感じで、正直大型連敗も覚悟してました。

が、そんな覚悟は見事裏切られ、チームは鬼門のマツダスタジアムでカープ相手に3連勝。特に四番に座る岡本和真選手は3試合連続でホームランという活躍っぷりでした。

菅野、戸郷、メルセデスと先発投手にも勝ちがつき、打線も先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合運びで広島遠征を終えることができました。特に、カープを大の苦手としていたメルセデスが、カープ相手に初めて白星を掴めたことはとても大きかったですね。

近年の広島に対する鬱憤というか、広島アレルギーなるものが、少しは克服できたかなと思える3連戦だったので、ある意味現場の選手や首脳陣よりも、ファンにとって意味のある3連戦だったかもしれません。

続いては横浜スタジアムでのベイスターズ3連戦。

横浜は去年、終盤まで優勝争いを繰り広げた相手だっただけに、直接対決はやはり大きな意味を持ちます。特に、2戦目は横浜のエース今永、3戦目は現在セ・リーグ防御率トップで、かつて巨人にも在籍していた平良。
相手は好投手の先発が続き、こちらは裏ローテということで、初戦を雨天コールドで勝てたことは大きかったと思います。今思えば、何かこの3連戦、天を味方につけたのは巨人だったと、印象づけた一戦だったのかもしれません。

2戦目は原采配がハマり、今永を攻略。一方でこちらの先発・サンチェスは好投。スムーズに試合を運び、勝つことができました。

そんな中迎えた今日の3戦目。
これまでの展開とは異なり、先発・桜井がDeNA打線に先制を許す苦しい立ち上がり。
頼れるベテラン亀井の一発で逆転に成功したかと思えば、天敵ソトに手痛い一発をお見舞いされ、同点。こちらが再三のチャンスを潰しているうちに、不調に苦しんでいたロペスに勝ち越しタイムリーを浴び、1点ビハインドのまま最終回を迎え、マウンドには横浜の守護神・山崎康晃。正直、今日はこのままズルズルいって負けるのかと思ってしまいました。

しかし、一死から坂本が追い込まれてから粘り、しぶとく内野安打で出塁。次の打者に繋ぎます。
今思えば、この坂本の打席が大きかったのかなと思います。
今シーズンは序盤から調子が上がらず、コンディション面に不安があり、今日も休養ということでスタメンから外れた絶対的な主将・坂本でしたが、不調であっても簡単にアウトにならずに粘る姿勢。そして出塁。主将として大きな仕事でした。

そして、ここで原采配。
坂本の代走に、走塁の切り札・増田大輝を送ります。彼はここまで盗塁成功率100%。ウィーラーが倒れた後、次の丸の打席で盗塁を企図し、見事に成功させます。失敗したら試合終了という場面で、当然のように盗塁を決める増田。これは相手投手の特徴や配球、捕手の肩の強さなど、様々な情報を頭に入れて、準備していた証拠です。野球は準備のスポーツだとよく言いますが、その通りだと思いますし、そこが野球の奥深さのひとつだと思います。

さあ二死二塁で、打席には丸佳浩。
ファンとしては同点打、あるいは逆転ホームランを期待してしまう場面です。そこで、丸は山崎康晃のインコースの直球を詰まりながらも一、二塁間に転がします。しかし、横浜の二塁手・柴田が横っ飛び。打球を抑えます。
抜けていれば同点の場面。捕られた瞬間、「うわ〜、一、三塁か」と思いましたが、柴田は本塁に送球。なんと増田が本塁に突入していたのです。本塁はクロスプレーになり、増田はヘッドスライディング。タイミングは微妙でしたが、増田の左手が相手捕手のタッチをくぐり抜け、間一髪セーフ。

叫びました。
お金を稼げる足とはあのこと。増田最高です。
何か、去年優勝を決めた試合を思い出すようなシーンでした。
だからこそ、逆転できると思ったし、巨人ベンチもそんな雰囲気になっているように感じました。

ここで横浜のラミレス監督は守護神の山崎康晃を諦め、国吉に投手を交代します。
今シーズン防御率が悪く、この試合も点を取られていたとはいえ、山崎康晃は嫌な投手です。直球の質も、ツーシームの精度も一級品です。個人的な考えにはなりますが、いくら不調だといっても、次の四番・岡本のこの3連戦の調子からして、山崎康晃を打つことはできなかったと思います。そのため、この交代は巨人ベンチ、何より岡本に「いける!」と思わせた交代だったように思います。

そして、岡本は見事に国吉の2球目の直球を振り抜き、ライトスタンドに勝ち越しのホームランを突き刺します。巨人ベンチは大盛り上がり。特に、助っ人のパーラとウィーラーの盛り上がりが最高でした。

同点になった増田の走塁以上に声が出ました。近所迷惑になったかもしれません。でもそんなことは気にすることさえできない、見事な四番の一撃でした。岡本様神様仏様です、本当に。

以上、長々と今週の巨人の試合の様子を巨人ファンが赴くままに語りましたが、このビジター6連戦6連勝は本当に大きく、価値のある1週間でした。もしかしたら、声出しや鳴り物応援ができないという状況が大きかったのかもしれません。マツダスタジアムと横浜スタジアムはホームチームのファンの声援が凄まじいことで有名な球場でもあります。その影響を受けなかったことが勝ちに繋がった大きな要因なのかなと。改めて、応援の重要性を感じた1週間でもありました。

では、語りたいことはある程度語れたところで、眠たくなったので、寝たいと思います。
おやすみなさい!