第329話 【BLACK EDGE 其の329 龍の猛攻】

 BLACK EDGE

 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria

 第329話
 【BLACK EDGE 其の329 龍の猛攻】

 龍のオーラがフレッタを襲う。

 隠れていた龍のオーラがフレッタを噛みつき、そしてそのまま地面にぶつかろうとする。

 このままでは地面に叩きつけられてしまう。フレッタは片腕を無理矢理引き摺り出す。

 無理矢理出したことで、龍のオーラの牙に腕が擦れて、血が出てくる。

 それでも痛みに耐えて腕を出した後、フレッタは噛み付いている龍のオーラに向けて電撃を放った。

 龍のオーラは電撃を喰らうと、爆発して消滅する。だが、フレッタは爆発の衝撃で地面に叩きつけられた。

「ぐっ!!」

 だが、龍に地面に叩きつけられて、そして噛み砕かれるよりはいいだろう。

 フレッタはすぐに立ち上がる。そんな立ち上がったフレッタにブラッドがすごい速さで近づいてきた。

 一瞬で距離を詰めたブラッドは、拳を振るう。フレッタは腕をクロスさせてブラッドの攻撃を防ごうとする。

 しかし、龍の噛みつきから抜け出す時に負傷した腕に、ブラッドの攻撃を受け止めると、激痛が走る。

 受け止め切ることができず、フレッタの身体は後ろに吹っ飛ぶ。

 そして後転をするように地面を転がる。そんなフレッタをブラッドは追撃しようと追いかけてくる。

 片腕がまともに動かない。そして電力も残り少ない。

 フレッタは懐からガムを三つ取り出した。

 そしてそれを転がる中、口の中に放り込む。

 次の瞬間、フレッタの全身から電気が放電されて、周囲に電気が散らばる。電気で埃は宙を舞い、近づいてくるブラッドをその電撃で押し戻した。

 ブラッドは黒いオーラを纏い、電撃を防ぐが、その電撃で身体が押されてしまい、フレッタに近づくどころか、舞台のギリギリのところまで押されてしまった。

 フレッタは動かなくなった右手を左手で押さえながら立ち上がる。
 フレッタのフードは外れて白い髪が露わになり、電気でその髪が逆立つ。
 仮面の一部も電気で焦げて黒くなっている。

「……時間はなさそうだな…………。すぐに決着をつけてやる。……黒龍」

 フレッタの身体は電気を纏い、黄金の光を放っている。
 そんな状態でフレッタは、左手を横にすると、それを横に大きく振った。

 振った手のひらから電気の槍が飛び、ブラッドへと飛んでいく。

 ブラッドは地面が割れる勢いでジャンプする。早くそして高くジャンプしたことで、その電撃を躱した。

 電撃はブラッドがいた地面にぶつかると、爆発して舞台に穴が開く。

 ブラッドは落下しながらフレッタに殴りかかった。

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