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欲しいものは欲しいと言っていい。たとえそれが手に入らなくても。

小さい頃、よく父親から言われていた言葉は

お前はほんとに金のかからない子どもだな


父親に、何が欲しい?どこに行きたい?と聞かれても、

ない。

と答えていたからだ。


そのときは、本当に欲しいものも、行きたいところもないと思ってた気がする。


でも、今になって思うのは、本当は欲しいものもあったし、行きたいところもあった。

ただ、父親に言うことができなかっただけだった。


小さい頃からおとなしくて、静かだった私。おしゃべりで声の大きい父親には似なかったみたい。

お話しするのが好きで愛想のいい女の子になれなかった私はそのことをどこか引け目に感じていて、なんだか父親に申し訳ないような、自分を恥じているような感覚があった。

その感覚を感じれば感じるほど、父親と話すのが嫌になっていった。

父親と話すたびに、おとなしくて愛想のない自分が浮き彫りになるから。


金のかからない子ども

それがどういう意図で言われていたのかはよくわかっていなかったのだけど、なんとなく悪い意味ではないんじゃないかと子どもながらに思っていた。


お金のかからない手のかからない
周りに迷惑かけない、いい子ども

その頃からもしかしたら欲しがること、望むことは良くないことだと思うようになったのかも。


お金なんて別にそんなになくてもいい、彼氏なんていなくてもいい、夜ご飯は菓子パンでいい、アクセサリーなんていらない、贅沢なんてしなくていい。


何も望まない


そしたら本当に、望まない人生になっていた。


私の人生これでいいの?

本当は、おしゃれなアクセサリーをつけたい。
本当は、回らないお寿司屋さんに行きたい。
本当は、彼氏と温泉旅行に行きたい。
本当は、高層マンションに住みたい。
本当は、フリーで働きたい。


本当は、ディズニーランド行きたかったな。
お父さん。

望めば絶対叶うわけではない。
でも、望まないと叶わない。
伝えないと伝わらない。


いっぱい望んでいいんだ。
欲しいものは欲しいって言っていいんだ。
別にその願いが叶わなくったって構わない。


叶うか叶わないかは、神様におまかせ。



こんな周りばかりを気にする性格になってしまったのは父親のせいだ!!

と、思うこともよくあったけど
そんなこと言っても私の世界は何にも変わらない。

私の人生を取り戻そう。

あれも欲しい!これも欲しい!
あれもしたい!これもしたい!

31歳にして、子どもに戻ろうと思う。

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