不妊治療③タイムラグ

前回の続きです。

卵管造影検査をすると、卵管が詰まっていなかった人も通りがよくなり、3ヶ月ぐらいは授かりやすくなる、ゴールデン期間というものに突入します。

卵管造影検査の当日、併せて風疹の抗体検査も受けたのですが、私はワクチンを打ったのが数十年前で、抗体がなかったのです。

卵管造影検査を受けた直後に発覚しました。

ワクチンを打たないと、タイミング法の指導もしてもらえません。ワクチンを打ってから、2ヶ月は最低空けるように、とのことでした・・・。

あの時は、悲しかったですね。それなら最初に言ってくれれば良かったのに・・・とも心底思いました。もちろんそんなこともしていなかった、自分が一番悪いのですが。

今まで何年も向き合って来なかったことだったのに、その日を境に、1日でも早く、子どもを授かりたいという気持ちが大きくなりました。そしてその日のうちに、近くの内科へワクチンを打ちに行きました。

そうこうしている間に、2018年の秋となり、秋から仕事が繁忙期となる為、本格的な治療を始められたのは年明けとなってしまいました。

それからタイミング法の指導を受け、流産をし、また期間を空け、病院のリニューアルに伴い、また期間が空いて・・・体外受精を行うまで、だいぶ時間がかかってしまいました。体外受精にすぐに踏み切れなかったことも、要因としてあります。

私の不妊治療は、このように色々タイムラグが生じてしまっていました。

一度、陽性になったものの、流産を繰り返してしまう方もいらっしゃるようです。そうすると、同じように期間が延びてしまい、仕事もしているとなると、繁忙期を避けて妊娠を望んだり、1年が経つのは本当にあっという間です。このような状況の中で、いかに子供を授かることが大変な事なのか思い知らされますし、妊活や不妊治療を始めてから時が経ち、高齢期になっているということも十分あり得るのです。

多くの人は「自分がクリニックに通うぞ!」とならないと、不妊治療で待ち受けているものが何なのか事前に知る由もないと思います。友人が不妊治療をしていて詳しく話を聞いた、というのなら別だと思いますが・・・

自分の身に起きたことがないことが、次々と起こっていく。必要な知識を、治療をしながら身に付けていく・・・ましてや妊娠は十人十色で、その経験も様々、となると、何が正解なのか、判断に迷うことも多々あります。

このような背景も、患者が抱えるストレスの一端になっているのでは、と感じています。


次回はタイミング法についてと流産のことについて書きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?