不妊治療⑩移植2回目
前回の続きです。
移植の1回目は苦しくも、失敗に終わりました。
かすりもしない、「Hcg0.0」
移植2回目の事を書きたいと思います。
4月2日に移植1回目。そのあとすぐにリセット。
5月6日には移植2回目をしていました。
病院としては「はい次!」という感じで、サクサクと進んでいった印象があります。
私が通っている病院では、採卵と移植の人は別の階で待ちます。
前回の移植の時は、同じ待合室に人が結構居たのですが
コロナの影響で延期する人が多いからなのか、たまたま同じ日に移植する人が居なかったのか、定かではありませんが待合室には私一人でした。
先生が来るまで診察室の電気も点いていないので、ちょっとダークな感じです。
余談ですが、不妊治療の待合室は、どんな感じかと聞かれると、非常に洗練されていると思います。
ただその中で、笑顔の人は少ないですね。まぁ病院なので、あまり笑顔の人はそもそも居ないと思うのですが、洗練された雰囲気とは真逆で、ちょっと暗い・殺伐とした雰囲気が漂っています。クリニックによっても違うかもしれませんが、私が通っているクリニックはそんな感じですね。
そんな中で私が唯一ホッとできるのが、ナースセンターです。
個室で分かれていて、移植前や移植後に体調チェックに来てくれたり、移植寸前まで声をかけて下さって、待合室の雰囲気とは打って変わって「私が今いる場所は、未来に進むために大切な、前向きな場所なんだ」ということを再確認できます。
今回も、そのようなお気遣いを頂いたあと、暗い手術室へ入っていきました。(やっぱり少し緊張する・・・!)
今回移植した受精卵は、胚盤胞でした。
胚盤胞は、前回戻した初期胚に比べて、確率が上がるそうです。
そして、グレードも一番よいものでした。そして、たった一つ、顕微授精をしたものでした。
移植後に戻した卵をエコー写真で見て、感動。
移植後は、通常通り生活をしました。部屋中の片付けにハマっていた私は、今回こそ妊娠するぞ!と意気込んで、家のありとあらゆるスペースを「ちょっとずつ空ける」ことをし始めました。
日が経つにつれて、体温が上がっていくのが分かりました。
これはいいかも・・・!と、気分のいいBT6日目にフライング検査。
(移植した次の日からBT1日目と数えていきます。)
真っ白な検査薬。時間が経っても、蒸発線すら出てこない。
ちょっとがっくり。でも、まだ反応していないのかもと前向きに思い、
次の日、BT7に受診。
結果は、「Hcg0.0」
また、かすりもしていない。
私の年齢は30。
データとしては以下の事がわかっているようです。
胚盤胞まで育った受精卵の染色体を調べると、正常な受精卵の割合は30代前半で6割
さらに、染色体正常な胚盤胞を一旦凍結後、別周期に移植した場合の着床率は年齢にかかわらず5割から6割程度。
1個ずつ胚盤胞を移植した場合の移植あたりの妊娠率(=着床率)は、30代前半で35%
35%で成功するものがある。これが3回連続で失敗する確率は
1-0.35=0.65
0.65×0.65×0.65=0.274625
ということで27.4%(つい計算する癖やめましょう。)
私の場合、1回目は初期胚でしたが。(胚盤胞の着床率は初期胚の2倍)
2回目でかすりもしていない(しかも、良好胚)となると
3回目にすぐ突入するのが途端に怖くなって、着床しない原因は多くが受精卵側にあると言われているけれど、他の原因(受け入れる側の原因)もあるのではないかと考えてしまいました。
検査をした方が良いのかとか、後から思い返せばその場で聞けば良かったのですがショックからそれどころではなくて。
何も聞かずに病院を後にしてしまいました。
そして、ベンチに一人座って、ただただ号泣。
平日で休憩中のサラリーマンに不審がられましたが、、
涙が止まらなかったことを覚えています。
泣きながら色んな事を考えました。
一番は、どうして?ということと。
妊娠したい、ということ。
親(義母含め)への申し訳なさと。
女としての欠陥品のような感情。存在価値。
貯卵はあるけれど、果たしてこのまま同じクリニックで治療を続けていっていいのか。
採卵した時期が悪かったのかな…。
そのようなことを考えていたと思います。
もともと、体外受精へ進むことへすごくすごく悩んで決めた私たち。
私のメンタルが弱く、実は別のクリニックにも通っており、そこでは
「卵が鬱状態だから、いくら戻しても無理だと思うよ」というようなことを移植前に言われたりもして。
夫は私のメンタルを心配して、体外へ進むことも渋々了承した節があるので、完全に心と体のバランスが乱れた今、「着床がかすりもしない」という先が見えないところに、治療を続けていくのかどうか迷ってきてしまいました。おそらく治療は続けるとは思うのですが、コロナの影響もある中、すぐに次、次と進むことがいいのかどうか、分からなくもなり。
でも、休職中だし、そんなに先延ばしにもできない。
このコロナ渦で、転職もなかなか難しいでしょう。
そして、私は母と仲が良く色んなことを話しているのですが
毎回、「次の病院はいつ?」「今日病院何時から?」「結果分かったら知らせてね」と聞かれるのが苦痛になり。
「もうそういうことを聞かないで。妊娠したら自分から報告するから。」と返信。
このように、大切な人を突き放してまでも頑張らなきゃいけないことなのだろうかと思えてきてしまって。
2人で歩む人生もあるのではないか
治療に期限を決めようか
そんなことまで、ずっと泣きながら考えていました。
なんで私たちのところに来てくれないんだ、ということは、もう思いません。
必ず原因がどこかにあるはずで
その原因が分からないことがもどかしい
それだけが辛いです。
次、3回目の移植はいったんお休みして、ステップダウンでタイミング法にチャレンジしようか悩んでいます。
そして、コロナで体外受精しかやっていなかったクリニックが、タイミング法の治療を再開。。
また更新をしますね。
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