過去はキャンバスのように
今朝、夢を見た。
足の悪いおばあちゃんがどうしても見たい景色のために、坂や階段を登りきる姿。
その先で見たのは、昔通っていた私の高校だ。
夏服の制服は、実際にきていたものと異なる淡い水色。
ただ、昔のクラスメイトの顔がそこにあり、懐かしさよりも、清廉さに心を掴まれる。
通っていた頃、特に何があるというわけではないけれど、コンプレックスまみれだったと思う(思春期あるある)。
やりたいことをやってはいたけど、満たされてはいなかった。
今、あの頃に想像した自分ではないけれど(そもそも鮮明に将来をイメージするタイプではない)、好きなものは変わっていない。
仕事も趣味も「好き」にふりきっていて、
振り返っても、あの道の延長線上にいると思う。
過去は美化されるものだ。
古いキャンバスは白く塗り替えられ、新しい絵をそこに描く。
新しいキャンバスには替えられないのだから、何度も同じような絵を描くことになるかもしれない。
それでも毎回異なる感覚、成長がある。
変わりゆく自分をこれからも楽しみにしよう。
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