日記⑥〜目の前の餌〜
2024.6.10(月)
悪魔みたいな仕事の繁忙期を迎えていたり、色々と考え込むことがあったり、なんだか無駄なようなでも捨てもできない毎日を過ごしていたら、いつのまにか2週間も日記を書かずに過ごしてしまった。
もはや日記を書かないことが日課になってしまっていて、相変わらず私は日記という習慣に負け続けている。
書くたび書くたび、「久しぶりの日記です」みたいな挨拶から始めるのもしょうもないし情けないのでいい加減習慣づけていきたい気持ちである。
気持ち、だけである。
さて、今日は、仕事の一番の繁忙期が終わりを迎えた。
私の仕事は毎月、月初が一番忙しいから、いつもこのタイミングは、毎月の一番辛い仕事が終わる時期なのでとっても嬉しいのだが、今月の嬉しさはちょっと格が違う。
私はこの仕事が終わって迎える、明日のために生きてきたといっても過言ではない。
なんてたって明日は、私がこの世で一番信じているバンドと、私がこの世で一番ときめくバンドのツーマンライブがあるのだから!
こんなに楽しみで震える夜を迎えるのは久しぶりだ。
いや、なんなら初めてではないだろうか。
小さい頃でも遠足が楽しみすぎて眠れないなんて可愛い経験をしたことは無いが、今夜という今夜はちょっと楽しみすぎて眠れなさそうな予感がしている。
そもそも、自分にとって「好きなバンド」というのはそれはそれはもう本当に心の底の底から好きなバンドのことである。(多分みんなだいたいそう)
ただ、私は決して「邦楽ロック」が好きとは、口が裂けても言えない。
だって邦楽ロックには別に詳しくはないし、なんならよく知らないから。自信がない。
私はただ自分が好きなバンドだけを、ひたすら狂おしいくらい好きなだけなので「バンドってものが好きです!」と大きい声で言うのはちょっと気が引ける。
でも、だからこそ、好きなバンドのことはちょっとやそっとじゃ手を引けないくらい、大好きで信じてるしできる限り追いかけているつもりだ。
そんな狭い私の中のツートップのバンドが、明日一緒にライブをしてくれるというのだ。
こんな楽しみがあるだろうか。
まさに、ルフィと悟空と言ったところか。
セーラムーンとプリキュアかもしれない。
いや、そもそも男性バンドと女性バンドなので、仮面ライダーとプリキュアの方がしっくりくるのかもしれない。
まあなんだっていいけど、とにかく私にとってこれほどまでに贅沢な日はないのだよ。
明日という日を迎えられると知っていたから、昨日の知らないおじいちゃんからの暴言にも耐えたし、この間から溢れて溢れてどこから手をつけていいかもわからん仕事もそれなりに捌いてこられたのだ。
バンドが好きとか、何が好きでも何でもいいけど、何か、自分にとって目標とできる楽しみとか輝きがあると人間ってものはとても単純に動くことができるんだなあ。
私みたいに、自分にとっての価値があるかないかで人生を考えがちな寂しい奴には、こういう計り知れない喜びが目の前にぶらさがっていると、喜んで尻尾を振りながら働けるのでありがたいのだ。
とまあ、つらつらと楽しみな気持ちを書いていたらとめどなく溢れてきて収拾がつかないのでここら辺で区切りをつけようと思う。
喜ばしい明日はやってくるのだ。
ここを信じて楽しみに働いてきたのだ。
期待を込めながら、高鳴る胸を無理矢理握りつぶして寝ることにする。
言わずもがなであるが、目は冴まくりである。
寝れるわけないだろう!楽しみでね!
おわり
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