日記②〜原点にして頂点〜

2024.5.11(土)


すでに前の日記を書いてから3日強が経った。

私の三日坊主癖はあまりにも強い。負け知らずだ。

ここで終わらせるわけにはいかないとさすがに思ったので、慌てて無理やり、今日として日記を書いている。


最近やっと毎月ある月初の大仕事が終わった。

体力を奪われるのはもちろんだが、それ以前に精神力と優しさが奪われるくらいの忙しさだったので、好きなバンドの音楽さえまともに聴けなかった。


仕事して帰って飯食って風呂入って死ぬように寝る。

これだけを機械みたいに毎日繰り返していて、感情が滅びそうだったが、その寸前でなんとか仕事は片がついた。よかったよかった。

そして、そんなこんなで今日やっと、久しぶりにイヤホンで集中して好きなバンドの曲を聴くことができた。


言わずもがな、
最高であった。

「部屋で一人で音楽を聴く」
やっぱりこれほどまでに大切なことはないと思ってしまう。

私は、大人になってからライブという神々の遊びみたいな、空間に足を運ぶようになった。

それまでは「音楽といえば部屋で一人で聴くもの」で、私の中で音楽を受け取る行動はそれしかなくて、それが私の全てだった。

ライブなんて夢のまた夢。

田舎者からすればあまりにも非現実的に思える究極的空間だったから、自分みたいな音楽に詳しくも無い小娘が軽々しく足を運んでいいもんではないと思っていたんだよな。

しかしそれから大人になり、度胸とお金と遠征力と精神力とわがままさ…その他諸々を叶える力を少しばかり得て、ほんの数年前にその究極的空間で音楽を得られる喜びと興奮を知った。

知ったばかりの時は

「こんなに楽しいのになんで今まで行かなかったんだ!このアホ!もっと早く行っていれば!」

と何回も何回も思って、心の中で自分のことを何度も何度も殴って蹴ってラリアットした。


しかしそれから何年か経った今、すごく思う。

「部屋で一人で音楽を聴く」

これめちゃくちゃ大切なことやな〜って。

私が生きることを支えてくれているのは、好きなバンドのライブがある喜びとか生の音楽を浴びられる興奮に勝るものは無いけれど。

私の心を助けてくれるのは、ずっと、CDの中で私だけに音楽を届けてくれるバンドへの愛しさだなともめちゃくちゃ思ってしまう。

この部屋では、好きなバンドが私のためだけに歌ってくれている。
今だけは私のためだけに、この音楽がある。
私の気持ちだけでこの曲を受け止められる。



これほどまでに贅沢なものって無いんだなあ。

やっぱり私の音楽の原点にして頂点は、
「一人で部屋で音楽を聴く」
ことなのかもしれない。

ライブというものを知るのはあまりにも遅かったけれど、私はそれまでにものすごく音楽をわがままに聴いてきたという謎の自信だけはある。

ライブハウスの常識あんまり知らないし、バンドへの向き合い方も何が良くて何が悪いとかはうまく分からないけど、好きな曲をすごく深く聴いてきた自信だけは謎にある。

その謎の自信の根拠はやっぱり、私が今までずっと部屋で一人で泣いたりにやにやしたり頭振ったりしながら音楽を聴いてきた時間そのものなのであろうな。

バンドマンも「ライブに来てね」と言うし、もちろんライブが好きなのでこれからもライブに行きまくりたい。

でもライブに行くことだけが、人生とか好きなバンドへの目的になってしまいすぎないように。

「一人部屋で音楽をわがままに聴く」その時間を一番大切にしたいし、私の中で音楽とか曲を噛み砕くその時間を愛しいままにしたい。

それが大切だと思えないと、一応バンド好きとしてすごく寂しいなと改めて思った今日であった。

なんか日記というか、ただの思想文章になってしまったけれど、まあいいや。

これで私の日記三日坊主説を、ギリギリごまかせたのだから、良しとしよう。


さて、明日は何のアルバムから聴き返そうかな。


おわり


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