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鼻歌枕草子

春はあけぼの、ようようしろくなりゆくやまぎはすこしあかりてむらさきだちたる雲のほそくたなびきたる

わたしは学校生活の中のすきな行いランキングで、国語の音読朗読がいつも5位までには入っていたから、今でもスラスラ出てくる。小学1年生の時の「サラダでげんき」の冒頭も、いまだに出てくる。校歌は出てこないのに、教材の内容は出てくるほど熱心に音読、暗記の宿題をやっていた。(1回読んだら◎の真ん中を塗って、2回読んだら全部塗りつぶす仕組みで、なぜだかその仕組みに大変興奮したのを覚えている)

それは日常のふいに、CMの曲のように出てくる。音がたのしいのである。特に古文の、なんだかいつもと違う「てにをは」を口に出すことに興奮する。mihimaruGTの歌を、ラップもメロディのところも完璧に歌えた時の感じでなんだかうれしくなるんである。

まだ暑いけど、7月の終わりのことを思うとありがたい風が吹くなど。特に夕方の景色が本当に綺麗で、じいんとすることも多くなった。いつかの清少納言もこんな感じの気持ちだったかしら、など、我思ひ染む。

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