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ティー・エス・ユーの優越感

滑り込みで吉本ばななさんのTSUGUMIを読んでいる。充分夏と呼べるうちに、ある一文をその年の自分に流し込まなければならないからだ。


もう何年も続いているこの習慣は、小さい時のおまじないの名残りのようなもので、わたしにとっては年金よりも税よりも健康保険よりも、義務感がある。これを怠ればその年の夏やその後の季節すべてが差し押さえにあってしまうような、そんな感じでやっている。

あと夏の毎年のことというと、ちびまる子ちゃん4巻に収録されている「夏の色もみえない」のこと。どうしてもちゃんと、「あれ、不安になるくらい涼しいぞ、、、?」ってくらいになったら読むと決めている。もうそろそろかもしれない。

1日の大袈裟バージョンがひと季節で、その大袈裟バージョンが1年で。どうしたって大抵の場合過ぎてゆく。どうしたって毎日言わば季節の変わり目であり、わたしのすきな季節である。刻々と日々死に向かうアハ体験の中、答え合わせは茂木先生。

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