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差し替えの話。

頭に書いておきます、
今回のは前回のまじめ記事よりだいぶ面白くない記事です!!!!!!

差し替え音源とは

最近、カニエウェストをはじめ、海外ではリリース後の意図的な音源差し替えが広がってきているみたいです。


これまで、フィーチャリングやリミキサーが変わったりすると、新譜としてリリースするのが普通とされていましたが、最近見られるのがリリース済みのパッケージの音源差し替えです。

両者の何が違うかといいますと、
前者は原曲をストア上に残したまま、新しいパッケージとしてアレンジ楽曲をストア上に置く。
後者は原曲をストアから落とし、アレンジ楽曲のみストア上に置く。

差し替えはストア上の音源を上書きしてしまうことになるので、過去の音源は聴けなくなってしまいます。

ただし、リスナーが楽曲をダウンロードしていた場合、手元にある音源は上書きされず、そのまま残ります。

これはISRCが異なるので別曲として認識されるためです。※ISRCとは↓
https://www.musicgateway.com/blog/how-to/isrc-code-iswc-code-how-do-you-get-one

同じISRCでストアにアップされていれば、ダウンロード前の楽曲をただ上書きしてしまうので、原曲も手元から消えてしまいますが、。


差し替えが広く広まれば

いまストア上にある音源がいつ差し替えられてしまうかわからない
 =ダウンロードして手元に置いておきたい!

という気持ちが広がって、音源のダウンロード数の増加につながるのではないかと思っています。

でもその反面よくない点もあります。

現状、配信業者のプライオリティーは 新譜>旧譜 です。

音源の差し替えが行われたとしても、旧譜パッケージ内のデータに修正があったと認識されがちなので、
よほどのビックアーティストでない限り、プレイリストの選出やバナーの獲得といったエントリーの対象からは漏れてしまうことが多いです。

そのため、新譜パッケージとしてリリースする方が聴いてもらえる可能性は高くなります。

あとこれは、レーベルとかディストリビューター側の話なのですが、
差し替えばかりされるとなかなか面倒です。

上記で書いたように、ピックアップの対象から漏れてしまいがちな(悪く言えば再生数、ダウンロード数が伸びる可能性が低い)音源を手配するのは、正直言ってコスパ悪いです。

いくらいい音楽をつくっていたとしても、ビジネスとして音楽をするのであれば、B to Bの付き合いも必要です。

ハイ、、そういうことです、。


まとめ

パッケージ並みの収入源までとは言わずとも、デジタル音源の収入をそれなりのものにするために動きを見せていてとても興味深いと思っています。

ストリーミングを試聴機、ダウンロードをフィジカルに置き換えた考え方が広がりつつありますし、ダウンロード音源に付加価値をつけるための仕組み作りも進んできています。(ブロックチェーン、NTFの活用など)


世界で動きを見せているデジタル音楽市場、面白いです!!

考えるのと書くの疲れちゃったから終わり!!

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