第0回:もし、生まれ育った環境が違ったら?

こんばんは。さて、マガジンを立て続けに作りました。というのも、この前作ったマガジン『ベッドの中の治外法権』を書いていく上で、具体的な人物を挙げる際に、wikiのなんとも無味乾燥なURLを貼るのは忍びないなと思ったからです。

こちらのマガジンではおもに「列伝」を取り扱えればと思っています。古今東西にその名を連ねる奇人、変人列伝と言った様相になるのでしょうか。

ひとまず、第1回はアルバート・フィッシュを取り上げる予定です。

ところで歴史とは、奇矯な人物の連なりと言っても過言ではないでしょう。奇妙な人間は先天性/後天性問わず、必ず歴史の中に現れるもの。そこで、そういった人たちを「奇妙な人」として取り扱うのではなく、「環境や時代が違ったら、自分もそんな人間になっていたかもしれない」という目線でご紹介できればと思います。

昨今、やたら多様性やダイバーシティが不必要なまでに叫ばれていますが、これは暗黒大陸とも称すべき人間が持つ<本来の多様性>とは異なる多様性だと考えます。そして、別の<多様性>を定着を狙った実にポリティカルで、巧妙な罠であると私は考えています。

そうした欺瞞をせせら笑うためにも、そして、飲酒による健忘によって可能性の極北を目指した、あるいは目指さざるを得なかった人たちのことを忘れないためにも、こちらの人物伝も合わせてお楽しみいただければと思います。

では、このへんで失礼。


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