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ふしぎなさざめきに聞こえました

《 ヒュルヒュルヒュルヒュル 》
   《 ヒュルヒュルヒュルヒュル 》

か細く、大気中にくぐもる様に小さくこだまし合う音。

朝の6時半。
車のエンジンを止めていなかった僕はトラックの下をのぞき込みました。
もう結構古いのでどこか部品がすべっている音かも、と思ったのです。
「ん~、違うかぁ、、、」

不意に近くの梅の木をふりあおいで見ました。
「あ! メジロ!」
「メジロじゃったんかあ」

小さな鳥ですし ましてや木の枝、花のかげになって見えずらいですけれど確かにメジロです。
特徴的なフォルムときれいな色、名前の由来ともなっているパッチリお目目
遠目にも隠せません。
2週間くらい前の暖かい日が続いていた頃のことです。
それからしばらくは毎日、 だいたい三~四羽のメジロとそこで会っておりました。

澄んだ朝の空気の中、スタート時に出会えるととてもいい気分です。
顔も心もほころびます。

ただ 残念ながら今は それ以降やたらめったら雨が降るもんだから、
そこの梅の花は散り、メジロも当然来ないし、
僕は僕で
「ぁ~、また今日もカッパ着ての作業かぁ、、、あ、ズボンの方破れとるがなもう」
と、少々くされ気味です。

頭の中では、 こうして季節が進んで行き 緑が潤っていくんじゃから、と分かってはいるんですけどねぇ、、、

くさらず頑張っていればまたどこかで ひょっこり会えるんじゃし
がんばらねば、、
ねばねば。

うん。 あ、そうだ これから桜が咲いて、又それが残念ながら散り
そのころうちの庭には 姫リンゴの花が咲くんよ。
「ええじゃろ」
どうぞ遊びに来てくださいね
いつでもWelcomeよ♪


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