帝国劇場にも導入された優れた機能！NMRパイプテクター®-NMRPT-
日本の文化・芸術の象徴ともいえる帝国劇場
東京・丸の内、日比谷通りに面して位置し、わが国初の本格的西洋式劇場として1911（明治44）年に開場された帝国劇場。
「帝劇」の通称で知られる劇場設立の構想が具現化した背景には、当時さまざまな分野に影響していた欧化主義のひとつである演劇改良運動があり、発起人の中心として次期一万円札の顔となる渋沢栄一氏も名を連ねていました。
設計は横河民輔氏が担い、ルネサンス風のフランス様式を模した造りで、江戸時代からの「歌舞伎小屋」イメージを一新するものでした。
イタリア人音楽家ローシー氏を招いてのオペラ・バレエの上演、シェークスピアをはじめとする外国劇とオペラを続々と上演するなど、まさに芸術の国際化が花開いていきました。
「今日は帝劇、明日は三越」という当時の広告キャッチコピーは流行語にもなり、消費時代の幕開けを告げるものとなりました。
帝国劇場の悲運
しかし、そんな帝国劇場を1923（大正12）年、関東大震災が襲います。
高い耐震性と防火性を誇った帝国劇場は激しい揺れにも倒壊を免れ、震災発生当初は火災の被害もありませんでした。
しかし、数時間後に警視庁方面から出た尋常ではない火災の飛来を受け、悲運にも外郭を残して焼け落ちてしまいました。
震災の翌年、横河民輔氏の改修によって運営が再開され、「大正帝劇」として再び賑わいを見せましたが、1964（昭和39）年、都市高層化の波で取り壊されます。
帝劇ビル
1966（昭和41）年に完成した現在の帝国劇場は、複合ビルである「帝劇ビル」の劇場として生まれ変わり、開場記念公演の『風と共に去りぬ』をロングランヒットさせるなど、その後も現在に至るまでミュージカルや大型娯楽劇を柱に日本の文化・芸術の中心的劇場となっています。
そして、築34年を迎えた2000(平成12)年、建物の配管の腐食を防止し、更生させる目的からNMRパイプテクター®が導入されました。
赤錆を黒錆に還元して配管を補強するNMRパイプテクター®-NMRPT-
ビルなどの建築物には空調冷温水管や給水管など何種類もの配管が巡らされており、使用されていくうちに配管の内部には赤錆（あかさび）という錆が発生し、配管を浸食します。
赤錆は水に溶け、鉄をボロボロに腐食していく性質を持つため、さまざまな配管の劣化問題を引き起こします。
その一例が、赤水や赤錆閉塞、漏水や配管接合部のネジ山の脱落などのトラブルです。
こうした「赤錆問題」を日本システム企画株式会社の「NMRパイプテクター®」は解決してくれます。
NMRパイプテクター®は、水の自由電子（水和電子）を利用することにより、配管内の赤錆を黒錆という別の物質に還元することができるのです。
驚くべき黒錆の性質
黒錆は水に溶けず、体積が赤錆の1/10以下という固い結晶で、鉄の表面に緻密な皮膜を形成することで鉄を赤錆腐食から守ることができます。
NMRパイプテクター®は赤錆を黒錆に還元することで、水に溶け出す赤錆を減少させ、赤水を防止します。
そして前述の通り黒錆は体積が小さいので配管内の閉塞も徐々に改善していきます。
NMRパイプテクター®-NMRPT-の赤錆防錆効果の持続性
NMRパイプテクター®を用いた配管更生は効果の持続性に優れており、日常的な水の使用量（1人あたり約200～300L/日）があれば、NMRパイプテクター®の赤錆防止・更生効果は40年以上持続します。
また、NMRパイプテクター®が設置されている限り恒久的に雑菌の発生を抑え、ぬめり、水垢などの汚れを防ぐこともできます。
快適な劇場環境の維持に実力を発揮
2000(平成12)年、帝国劇場の配管更生にNMRパイプテクター®が採用されました。
珍しいことに、帝劇ビルでは鉄筋コンクリートの中に水系の配管を埋設配置した構造をとっていますが、単に強度を高めるためだけではなく、静粛性をできるかぎり重視したためです。
一方で、埋没配管はメンテナンスが難しく、露出配管や機械室内設備は何とかなっても、埋設配管には手を出すことができませんでした。
そこで、NMRパイプテクター®に白羽の矢が立ったのです。
NMRパイプテクター®は配管の上流側に設置するだけで、その下流部の全ての配管内の赤錆防錆効果が発揮されます。
2000(平成12)年から2002(平成14)年にかけて、３回に分けてNMRパイプテクター®による水配管保護延命工事が実施されました。
導入による効果は絶大で、現在（2020年）築後54年になりますが配管内の赤錆の発生は見事に抑制され、NMRパイプテクター®の設置前に発生していた一部漏水も、設置後は一度も発生していません。
まとめ
かくして、あの帝国劇場（帝劇ビル）の配管更生を成し遂げ、高機能を証明して見せたNMRパイプテクター®。
その実績は国内にとどまらず、なんと英国バッキンガム宮殿をはじめ、大英博物館、スコットランド王立銀行など、歴史ある世界的な施設でも数々の導入実績を残しています。
配管の劣化問題に困っているものの、様々な理由であきらめかけているビルオーナーの方々には、ぜひいちど、NMRパイプテクター®をご検討いただきたいと思います。
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