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ぴぺどのこと

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ぴぺど自身の経験を記した記事をまとめました。ミレーナ、ノンバイナリーなど
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[自己紹介] 博士課程に疲れたのでたくさん本を読むことにしました。

はじめまして、ぴぺどと申します。 大学院博士課程に在籍する1996年生まれです。 博士号を取得し良い研究をするために、研究に勤しむ毎日を送っています。 博士課程はとても狭い社会です。研究に打ち込むには素晴らしい環境ですが、毎日大きな壁を認識しありのままの自分から生産された矮小なピッケルで、泣きながら壁を崩さなければならない日々はとても辛いものです。 研究だけをできたらいいものの、高頻度で高品質を求められるプレゼンテーション、研究費を獲得するために書く申請書類、助教らと同じ

【ミレーナ体験談2】ミレーナが飲酒と性行為にもたらす影響

2022年1月に月経困難症の治療としてミレーナを入れてから、この10月で9ヶ月が経ちました。 生理痛はいくらか緩和しましたが、生理期間の鈍痛は続いています。 生理周期は2ヶ月に1回と少なくなりましたが、生理が来ると2週間ダラダラと続くので、結局苦しむ期間は変わりません。むしろ私はこれまで生理が2日で終わってたので、先の見えない痛みが続く方が辛い。。 しかしこの程度の副作用は下記の説明書のとおり、正常な影響の範囲内のようです。 しかしはやくナプキンのいらない、生理痛のない生

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はじめての研究費で買ってよかったもの

こんにちは。博士課程のぴぺどと申します。 ありがたいことにまとまった研究費をいただくようになりましたが、これを使い切るのに大変苦労しました。 この記事では、貧乏性の学生が突然得たまとまった研究費を何に投資したか紹介します。 同じような境遇の方の参考になれば幸いです。 当時の状況と大雑把な戦略弊ラボは学生が少なくスタッフは多いので、研究費はそれなりに潤沢です(学生ごときの目線では)。 また、ボスもPIになって長いことや複数の定年ラボから物をもらう機会が多かったことから、充分

毎日12時間研究に没頭しながら週に4冊本を読む大学院生の読書術

こんにちは。 私は博士課程の大学院生で平日は12時間、休日は6-10時間程度研究を行う忙しい日々を過ごしながらも、週に3-4冊もの自分の専門とは違う本を読んでいます。 私のnoteではその毎日の中で読んだ本を紹介しています。 この記事では、私が敢えて自分の専門分野と関係ない本を読む理由と、忙しい時間を縫って複数の本を読む方法について紹介します。 本を読みたいけど忙しくてなかなか手を出せない!と思っている方がいらしたら是非参考にしてみてください。 活字中毒の幼少期、読書をや

【ミレーナ体験談1】ミレーナを入れるまでの経緯と入れたあとの体の影響

以前は避妊リングと呼ばれていた月経困難症の治療器具としてのミレーナをご存知でしょうか。 私は2022年の1月に月経困難症の治療としてミレーナを子宮の中に設置し、4 ヶ月になります。 自身の記録として、またこれからミレーナを入れるか迷っている方に向けて、本記事を作成しました。 ミレーナを入れるに至った経緯、入れた時の感覚、入れてからの体の変化をお伝えしようかと思います。 月経困難症の発覚 初めて月経困難症との診断を受けたのは23歳の夏の頃でした。 私の月経開始は12歳

自分はノンバイナリーなんだろうなと思う経験と根拠

自分が社会的な男性と女性の枠組みのどちらにも当てはまらないと最初に気がついたのは4-5歳の時だった。 家族でよく行った焼肉屋では未就学児はおもちゃをもらえる。 私はそのときバレエの発表会の後で、強く固めたシニョンスタイルにワンピースを着ていた。店員さんは迷わずキラキラしたおんなのこ向けのおもちゃ箱を持ってきた。 私はおとこのこ向けの仮面ライダーのグッズが欲しかったので店員さんにねだったが、女の子にはおんなのこのおもちゃしかあげられないようで断られた。 私は欲しくもないペンダ

ズボラが眠るための効果的な方法

毎晩気持ちよく寝付けていますか? 寝たくて布団に入ってもなかなか寝付けず、気がついたらYouTubeやTwitterを巡回。気がつくとアラームが鳴り重い体に鞭を打ちながら朝を迎える。 そんな日々が続く方も多いと思います。 かくいう私も毎週ある何かしらの発表、締切に追われその不安や構想で頭がいっぱいになりうまく寝付けない日々が3年ほど続いていました。 気がつくと平均睡眠時間は1日4時間。変なテンションで1日を乗り切ろうとしますが15時を過ぎると耐えきれない眠気が襲ってきます

博士課程は別れの連続

博士課程の辛さといえばどういう印象だろうか? 研究の進捗が悪い自己嫌悪、25を超えて学生という身分の風当たり、生きる金の無さ、ライフステージを上げる学士卒の同級生との比較、閉鎖環境でのハラスメント、将来への不安、毎日大きな壁を見据えなければならない辛さ、、、 分野によって、その人の所属する研究室によって、世代によって、さまざまな悩みがあるだろう。 しかし、大学院3年目、修士号取得1年を経過した博士後期課程2年の私が思う博士課程の最も避けられない辛さは「別れ」であると思う。