【5e】福袋をご開帳。対戦よろしくお願いします。
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今週のTRPGニュース
Classic Pathfinder バンドル2
旧3.5D&Dの発展形である TRPG パスファインダーで使えるClassicなサプリメント群のバンドル。ちょっと読み替えればD&D5eにも使えるから資料としても有効かな。この中に含まれている本には5e版も出ているのが多いので、まぁ興味があれば。
中に含まれている本には、後に5e版の出ている本も多いので、Lore(伝承)部分やシナリオの設定・ギミックを流用したりするのもアリです。
ところでこのバンドル、50$出すとClassic Pathfinder バンドル1の全部も手に入ります。つまり50ドルであの地獄のメガダンジョンラッパンアスクのパスファインダー版も手に入りますよ。
こちらがラッパンアスクを遊んでいたゲームサークルのレポート。まさに地獄。ダンジョンに入るまでに死人が出る。ダンジョンに入っても死にそうになる。みんな遊ぼうラッパンアスク、誰か誘ってラッパンアスク。
Fantasyトークン 500 個まとめ売りKickstarter開始
ファンタジー向けのVTT用トークンを、5US$で提供するKickstarter。提供するのはGrim Press。
D&D向けのモジュールを沢山販売している、サードパーティーとして信頼出来るパブリッシャーです。今まで彼らのPatoreonで提供してきたTokenをまとめてリリースということでその質も高いです(少し生成AI使ってるとのことですが…)
このメーカーのモノで僕がオススメするのはAdapted NPCシリーズですかね。ラスボスとかNPCに困ったときに、参考になるスタットブロックやアートを提供してくれて便利です。
こういう、NPCとその設定、アートもひっくるめて提供するFriend or Foe Folioシリーズもオススメ。ネームドのキャラが思いつかなかったときに参考になります。
様々なプレイエイドを提供してくれるGrim Press、割とチェックしておくといいデスよ。Patreonとして月額で支援すれば毎月新しいトークンとかミニサプリとかが届きます。とはいえこの辺はただじゃないの出来が向いたら…ですか。
一つまたキャンペーンが終わった!
昨年の7/20頃から地道に続けていた『赤い手は滅びの印』キャンペーンが無事閉幕しました!我々の勇者達がエルシア谷を遂に救った!
と言うわけで、簡単に今回のキャンペーン運営のまとめというか反省点というかを挙げながら…主にDMの視点から。
キャンペーンは可能な限り毎週やる。
これはスケジューリングのこともあるんですが、なるべく日を置かず、続けて遊ぶことが肝要です。これはモチベーションの低下も妨げられますし、何より『前回なにやった?』を忘れずに済みます。
ですが、プレイヤーに無理強いは出来ない。みんなもそれぞれ私的な用事がある。じゃぁ、どうするか。これは色々解決策があるのですが、自分の場合はこれ。
最低催行人数を設定し、それを上回っていればセッションはGoと判断。
このとき休んだ人は「背景・書き割り」として『いるけど何も出来ない、何もされない』として次回参加してもらう
最低遂行人数を割ったときはお休み
この辺の裁定、実はダンジョン・マスターズ・ガイドにも書いてありましてね。プレイヤーが休んだときはどう扱うか。
これにしたがって、プレイヤーキャラクターの参加数を減らす。スケジュール調整の何度をこれで調整出来ます。まぁ、最低2~3人参加でスムーズに回るかと思います。
このPCを背景にする、と言うことの何が楽かって『今日居ないキャラはどうなってるのさ?』について理屈を考える必要がなくなることですかね。祖言うモノとして割り切る。でも、今日はクレリックが居ない、今日はローグが居ないという特殊な緊張感でゲームの味変は出来ます。
興味のあるデータやルールは試してみる
これはDMとしてのモチベーションを上げるためにやっていること、でもあるのですが、キャンペーン運営途中で気になったデータやオプションルールがあり、それがプレイヤーに対する負担を強いないモノなら積極的に採用し、プレイヤーが喜んでくれたと思ったらそのまま、喜んでくれてないならまぁ次回からやめよう、みたいなことですかね。
DMもゲームを遊ぶプレイヤーの一人で、参加プレイヤーをもてなすために趣向を凝らしていく必要もある。
例えば、今回の『赤い手』ですが、使用するモンスターデータは最初のうちは5eのコンバートデータを使っていました。これでとりあえずバランスの取れる無いようになるかな…と感じたので。
このコンバートデータ集、VTTでプレイするためのマップなんかも大量に含まれていて、また各章のモンスターエンカウント、各部屋のモンスターなんかも入れ替えられてて、特殊なモンスターは別途5e用のスタットブロックが用意されており、この内容を使用すると5eでも無事に『赤い手は滅びの印』をストレートに遊べるのですが…ちょっと…DMとしてもの足りない。
もっとこぉ、強くて厄介なゴブリンやホブゴブリンを出したいと言う気持ちもわいてくるのです。
で、こんな時に僕は大量にモンスターデータ本を買い込んでることに気がついたわけですね。昨年めちゃくちゃ気に入った「Flee,Mortals!」というモンスター本のギミックとデータを使ってみたいと考え、プレイヤーに『こんなデータを使うよ』と説明した上で導入しました。Flee,Mortals!のモンスターデータ・ミニオン・悪役アクション概念を。
このモンスターデータの良かったのはホブゴブリンのデータですね。Flee,Mortals!のホブゴブリンはD&Dの通常のホブゴブリンと違い『かつて地獄の炎の悪魔と契約したゴブリンの一族』と言う設定になっていて、なんと無条件で[火]ダメージへの耐性を獲得している。
ただ、今回の「赤い手は滅びの印」では敵対勢力がティアマトの信徒だったので、『ティアマトからの強い加護を受け炎の耐性を得るに至った』と説明すると説得力も増すし、切り札のファイヤーボールが効かないと判るとちょっとプレイヤーも考えはじめる。こういうPLが解決可能なレベルのしかし意外な試練って与えていくと割と楽しいもんなのですよね、ゲームマスターしていると。
モジュールの内容を「そのまま」遊ぼうとしない
これはまぁ、マスター経験者なら割と経験していると思うんですが、プレイヤーはだいたいモジュールの中に"答え"が書いてないことを思いついて行動に移しがちです。そういうときに『それは出来ない』というのも良いんですが、楽しそうなら積極的にその思いつきを採用して見る、と言うのもアリです。例えば『今日から2週間街を離れることになるが、その間に仲良くなったアイテム屋に魔法のアイテムを発注出来ないか?』とかの要望程度なら、むしろ何が欲しいか聞くくらいの勢いで。
モジュールの内容はあくまで『素材』。キャンペーンの目的と登場NPC、あと途中で起きるイベントはそのままに、途中で起こることはDMの思いつきやプレイヤーの発言を拾って色々広げていくのが良いと思います。
強力なマジックアイテムも『要同調』でパワーインフレが避けられるから思い切りだしていこう
あと、D&D5eの良いところなんですが、『同調枠』が存在するため、強力な装備品をそれこそ売るほど出してもPCのパワーインフレはルール上わりと避けられるところですね。何を装備して向かうか、と言うことに今度は悩まされるようになるので。装備品3つまでしか同調出来ない、ってのは割と制限として有効ですし、どんなにむちゃくちゃに強い装備を出しても、プレイ崩壊レベルまでは強く出来ない。安心してランダムチャートに任せた変なアイテム出し放題です。
プレイヤーは強力なマジックアイテム大好きなので、合間合間で少しパワー強め気味のランダムチャートを振らせて『これを装備したらどうなるだろう』ってわくわく感をプレイヤーに与えられる…と良いなぁ…って気持ちで運営していきましょう。
今日のテーマ:ただで買ったバンドルの中身を見ていこう!
つまりデジタル福袋の中身を見ていこう的Unbox動画!
なぜか、Legendary Gamesさんの5eで使えるミニサプリメントバンドル(20冊)がフリー、無料、0$で提供されていたので、なんの躊躇いもなくポチったんですよね
Legendary Gamesさんはパスファインダー時代からハイペースにサプリメントを出版してるメーカーさんで、毎月雑誌出してたりKickstarterでプレオーダーしたりと割と大忙しの会社さんですね。僕が気になるのは、Sci-fiセッティング用のAlien Bestiary (5E)とか、Alien Codex (5E)とか、あとココン東西の神話からモンスターを出していたりしますね。非常に有難い。
ただこのメーカー、出版ペースが速いのですぐにミニサプリをバンドルにして売ったりするのですよ。もしかして若干粗製濫造のヶがあるのでは…?って疑いもゼロでは無いですが…とはいえ今回入手したフリーのバンドルに当たりがあるかどうか、この目でみんなで見極めていきましょう。ざっくりとね。
こっからは当日の感想を加えた上で『これは好み』『これはちょっと…』を分類していきたい。
Accessories
2099 Wasteland
これはLegendary Gamesが出版している 5e-compatible のサイバーアクション世界「HYPERCORPS 2099」用のサプリメントですね。ざっと見た限り荒野を舞台としたアドベンチャーのために作られた新クラス・装備データ・モンスター・アドベンチャー設定などが盛りだくさん。お得感はある。モンスターはそのまま持ち出してもイケるんじゃないかな。全183P。Askis World Primer
「Book of Exalted Darkness」という『悪の側を主役にしたキャンペーンセッティング』の舞台Askisの世界設定だけ抜粋したモノ。一部使えそうな悪の組織とか取り込んでみるのも良いかもしれないね。この本自体は18+のrating設定されてるので注意。全140PCutthroats and Crew(好み!)
海賊系のシナリオを組む際、自分が海賊の一味になるとしても、海賊を敵に回すとしても、海賊船のクルー達が必要となるだろう。そんなときにはこれ。名前付きのクルーのデータや正確などが載っている。いろんなシナリオで使い回せそう。あと、サメにシェイプチェンジするホブゴブリンも載ってる。サメ映画系にも流用可能。全34PFort Scurvy
海賊が巣くう砦の設定資料。アドベンチャーにて攻め立てる目標にしても良いし、自分たちの拠点として扱うも良し。様々な利用法が思いつく。そのまま遊べば14LvのPC相手のアドベンチャーだが、大規模戦闘のルールなどを盛り込んだ開戦シナリオをはじめるも良し、とか書いてある。割と上級者向けと感じる。全58PGothic Heroes
ゴシック系のキャンペーンを遊ぶ際にすぐ使えるサンプルキャラ8種。名前・背景設定・ロールプレイの指針なんかも盛り込まれている。キャラクターのアートもなかなか格好良く、名前だけ書き換えて自分のキャラにするのもありかもしれない。全34PLegendary Worlds: Polaris VII
"sword-and-planet adventure"をコンセプトとしたサイエンスファンタジーセッティング「Legendary Planet」。そこに登場する全球凍結惑星である『ポラリス7』の設定。全20ページ。興味深い。Mutants and Mad Science(好み!)
ボディホラー的な人体改造、よくわからない技術的アイテム、新クラス『マッドサイエンティスト』、様々なパターンの突然変異など、君のキャンペーンにマッドなさい円巣をぶち込むための情報が一杯。全40ページ。Stargates(好み!)
「Legendary Planet」用の星間ゲートを作ってアドベンチャーに活かすための設定集。これ、いろんなプレーンシフト系キャンペーン作るときにも参考になるかもね。全26ページ。Tomes of Dark Secrets
ゴシックホラー・コズミックホラー系のキャンペーン・シナリオをやるときに使える古代の魔導書や不気味なスペルの情報が詰まっている模様。全30PTreasury of the City
都市の冒険で手に入る、あるいは敵が使うであろうマジックアイテムが30種ほど収録されている。戦闘アクセサリー、防刃道化師の服、機械仕掛けの伝書鳩などユニークかつ使い勝手の良さそうなアイテムが結構並んでいる。全20PTreasury of the Orient
東洋風のマジックアイテムや宝物に関するデータが載っている。東洋風の兜やキモノ、モンキーキングの棍棒などが納められている。全26ページ。Treasury of Winter
ロシア・北欧・スラヴの民間伝承をベースにしたマジックアイテムなどが収録された本。全22ページ。北の領域を訪れたときに手に入るアイテムなど、良いベースとなるでしょう。Ultimate Commander
PCがジェネラル(将軍)となり軍勢を率る際のオプショナルルールがまとめられている。ジェネラルという新クラスと12のサブクラス、小隊の構成と管理、悪の将軍Hordelodeの運用など。全26ページUltimate Relationships
好感度ポイントルールを追加して、特定NPCに対する好感度・友好度を変化させることでキャンペーンにおける外交・社交のメカニズムをより明確化するオプションルール。全34ページUltimate Strongholds
様々な要塞の構築・運営・サンプルを紹介するオプションルール群。冒険者が自ら拠点を作るときから、敵の要塞をもう少し細かく肉付けしたいときにも使える…とおもう。城塞の学派という新しい魔法の学派も追加されている。全42ページ
Adventures
2nd level – Legendary Beginnings: Crisis at Falling Spring Station
ファミリー向けのファンタジーアドベンチャーとして作られた「Legendary Beginnings」シリーズの一編。奇病が流行る前哨基地にPC達は薬を届けに行く任務を帯びていた、しかしその周囲には不吉な影が…という筋立て。全56P。詳細な解説とモンスターデータ在り。4th level – Trail of the Apprentice: The Oracle’s Test
「Legendary Beginnings」シリーズの一編。フェアリーの地に降り立ち試練に耐えて宿敵の秘密・真の目的を探れるか…?という話。全56ページ。詳細な解説とモンスターデータ在り。5th level – Trail of the Apprentice: The Wizard’s Dungeon
「Legendary Beginnings」シリーズの一編。地下に封印された邪悪なソーサラーが蘇り、彼女とその信徒が王国に危機を招く!ヒーローたちはダンジョンの奥に潜むソーサラー達を倒せるか?という話。全64ページ。詳細な解説とモンスターデータ在り。8th level – Whisper House
森の中にある謎の邸宅に、探検隊を救助するために踏み込む冒険者達。しかしその邸宅は恐ろしい魔女の呪いがかけられていた…と言う感じのストーリー。ホラー系。因習村要素あり。初期設定を読む限りだいぶ人を選びそう。全60ページ。14th level – Legendary Planet: The Depths of Desperation
"sword-and-planet adventure"をコンセプトとしたサイエンスファンタジーセッティング「Legendary Planet」。そのアドベンチャーパスの一編。元々はパスファインダー用のゲームを5eに変換したモノ。豊かな水資源を狙い襲いかかる星間帝国。その星には様々な連合へアクセスするゲートのハブがあるため英雄達はそれを防衛しなければならない…という筋立て。キャンペーンの一部なので全体は掴みにくいか?全102ページ
ざっくり序文と気になる項目をつまみ食いしたら、こんな感じですかねぇ。割と気になるモノはありますが…もともとパスファインダーのサプリ作っていたメーカーだけあってと言う感じで、Ultimate○○は3rdの頃にあちこちから出てたルール集に雰囲気が似てて、そんなに使い勝手良くなさそうだなって感じ。でも「Legendary Planet」シリーズはちょっと気になりましたね。ファンタジーにパルプSFを混ぜた感じのギラついた色使いの世界観、割と好みです。
というわけで、みんなも軽率にバンドルを福袋的な面持ちで購入して見よう!何かあるかも知れないし、何もないかもしれない。何もなくても困らない!そういう感じだ!使えそうなら使ってみるのが吉。プレイヤーから不評なら次回は引っ込めよう。
そいじゃーね。次回は自分のやりたいワールドビルディングをもう少し固めていく配信かもしれないよ。
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