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【ロータスコンボ】パイオニアチャレンジャーデッキ解説①【睡蓮の原野コンボ】

パイオニアチャレンジャーデッキの評価記事が好評で、多くの方々に読んでていただけてとても嬉しい限りです。
ネット上ではパイオニアへの関心が高まりつつあるようで、どのチャレンジャーデッキを買おうか悩んでいる、使い方わからないけど興味ある、とかの声が飛び交っているようなので、デッキの回し方と環境レシピを記事にしようと思った。

一回目は特に戦い方がわからないって声の多かった「睡蓮の原野コンボ」

通称「ロータスコンボ」
英語圏では「Hidden Strings 」でデッキリスト掲載されてたりもする

チャレンジャーデッキのレシピ

土地:24
4 [島]
6 [森]
4 [睡蓮の原野]
4 [演劇の舞台]
4 [ヤヴィマヤの沿岸]
2 [神秘の神殿]

クリーチャー:11
4 [樹上の草食獣]
4 [砂時計の侍臣]
3 [願いのフェイ]

その他:25
4 [見えざる糸]
4 [森の占術]
4 [巧みな軍略]
4 [熟読]
4 [選択]
2 [深淵への覗き込み]
2 [時を越えた探索]
1 [首謀者の収得]

サイドボード:15
3 [思考のひずみ]
2 [変容するケラトプス]
2 [萎れ]
1 [深淵への覗き込み]
1 [全知]
1 [副陽の接近]
1 [焼けつく双陽]
1 [虚空の罠]
1 [一瞬]
1 [トーモッドの墓所]
1 [否認]

デッキの概要

1ターンの内に[睡蓮の原野]を複数回タップ⇒アンタップを繰り返し膨大なマナを生み出し、 [願いのフェイ][首謀者の収得]でサイドボードの特殊勝利カードを引っ張ってき勝利するデッキ。
メインボードには直接ゲームに勝利するためのカードは入っていない。
14マナ捻り出すことがとりあえずのゴールだと覚えておこう。

各カード解説

キーカードのみ

①睡蓮の原野

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このデッキの核。
面倒なので「ロータス」と呼ぶ
デメリットとして土地2つを生贄に要求してくるので1ターン目に出すことはできない。(デメリットを踏み倒す方法もあるがこのデッキには不要)
呪禁かつ土地なので、基本的に対戦相手はこのカードを直接妨害する手段を持たない。
1T目に樹上の草食獣出せれば2T目に設置可能。
生贄にささげる前に土地からマナを出せることを忘れないように。

②演劇の舞台

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土地をコピーする。
99%ロータスをコピーする、呪禁もコピーされる。
間違わないでほしいのがコピーとなるだけなので、場に出た時に土地2つ生贄にする能力は誘発しない演劇の舞台はすでに場に出ているので。
つまりデメリットなし
疑似的にロータス8枚体制
こちらはコピーが解決するまで呪禁ではないので、能力にスタックして廃墟の地を起動されると悲しい気持ちになる

③見えざる糸、砂時計の侍臣、熟読

土地お越し

基本的にロータスをアンタップする。
3マナ生み出すロータスを2マナでアンタップしたら1マナ余る。繰り返せば膨大なマナが生まれる。
各々アンタップする以外に役目がある。()内に書いてあることをよく覚えておこう。
土地から出るマナ総数+手札にある()の総数=14マナがひとまずのゴール

見えざる糸(4マナ増える)
⇒タップまたアンタップなので相手の土地をタップすることができる。コンボに入る前に相手の土地をタップさせてから動ける。メインフェイズ1にタップさせてメインフェイズ2でコンボを開始するってこと。
使われなかったマナはフェイズを跨げないルールをしっかり覚えておこう。
対象を2つ取れるのでロータス2枚をアンタップすると4マナ残る。

砂時計の侍臣(1マナ増える)
⇒タフネス3あるので多少壁として期待できる。生きて帰ってくれば手札からカードもマナも使わずにロータスをアンタップできるのでコンボへの期待値が高まる。が、基本はサイクリングする。
カードを引きつつアンタップするってことは手札減らさずに1マナ生み出してるってこと。サイクリングなのでカウンターされないってことは覚えておこう。

熟読(1マナ増える)
⇒手札増やしながら1マナ生み出してるってこと頭おかしくなりますよ。手札捨てることは後続につなげる意味もあるので何もかもがおいしいです。

④願いのフェイ、首謀者の取得

シルバ

サイドボードから特殊勝利カード、コンボを邪魔してる要因を除去するカード、コンボ間に合わないから自分を延命させるカード等など状況に応じて引っ張ってくるこのデッキの核その2

願いのフェイは序盤の壁にもなる。2マナ以下のクリーチャーが単独でこれを突破するのはとても難しい。飛行も持ってるし

首謀者の取得は願いのフェイをデッキから全て追放される事態に備えてのもの。フェイと違ってクリーチャーも持ってこれる。


漂流自我、屍呆症、殺戮遊戯など、山札、手札、墓地から指定した名前のカードを全て追放するカードがパイオニアは存在している。黒系のサイドにちらほら
願いのフェイを指定されても首謀者の取得があるので負けではない。

⑤深淵への覗き込み

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基本は自分に打つ。相手に打って勝てるような状況ならそもそも自分に打って勝てる状況なはず。
半分も引けば
・必要なマナを確保するだけの土地を起こすカード
・フェイ
が引けている。
ライフ1じゃなければ死なないのでそれまでは好きなだけ撃つと良い

⑥時を超えた探索

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どの環境でも強すぎるドローカード。
通称dig
強すぎてモダン、レガシーの禁止カード。
ヴィンテージでは制限カード。
dig撃ちたいからパイオニアやってるんだと言われたら納得してしまう。
土地を起こしつつドローカードを連打してるので必然的に墓地が越えるので簡単に2マナで撃てる、そのまま必要なパーツを探しに行ける。

⑦全知

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サイドボードから引っ張ってくる。
これを設置したらほぼゴール。
設置して相手に番を返してたら負けるかもしれないので設置したターンにゲームを終わらせるように心がける。
全知→深淵への覗き込みで必要なものは全てそろっているはず。
そうでなければ全知→ドローカード連打でフェイか深淵への覗き込みにつながるように祈る、ドローの内容がひどくてコンボが止まることもままある。
フェイ→全知に14マナ必要ってことは覚えておこう。これ大事
カウンターされないように気を付けること

⑧副陽の接近

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このデッキ唯一の特殊勝利カード。
むしろこのカード以外で勝つのは無理だろ。
2回目唱えて解決されたら勝ち。
これももちろん1回目唱えて相手に番を返すようなことをしてはいけない。
そのままドロー連打してさっさと引いて2回目唱えて勝ち。
条件としては1回目は唱えるだけでいい。カウンターされたとしても唱えたことには変わらない。
ただし2回目は効果を解決する必要があるのでカウンターされてはいけない。
とか関係なく、このチャレンジャーデッキには1枚しか採用されていないので絶対にカウンターされてはいけない。墓地から回収するカードも入っていないからである。

⑨思考のひずみ

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見えざる糸だけではカウンターを防げないと判断したときはこちらを使おう。
フェイ→思考のひずみ→フェイ→全知=24マナはさすがに1ターンで用意するのは難しいがコントロールデッキはコンボに備えてカウンターを複数構えたりしたいので大きな動きをほとんどしてこなくなる。じっくり土地と手札を整えて24マナ用意できたら動き始めよう。その前に相手が焦って動きだすこともよくある。

回し方

ハンデス、カウンターその他の妨害が一切無いものと仮定して5~6ターンで勝利することを意識しよう。理想ムーブで4ターン。奇跡が起きると3ターンも確かできたはず

マリガン基準と理想ハンド
・2ターン目に2マナ出せるような組み合わせの土地2枚
・森の占術、ロータス、演劇の舞台のうちどれか2枚
・上のカードが無いときは巧みな軍略、選択など探しにいけるカード
・フェイ、見えざる糸、などコンボに必要なカードは5ターン目までに引けてればよいので他を優先

ハンド

理想の流れ

1ターン目

森→樹上の草食獣→神秘の神殿(ここロータス以外ならなんでもいい)
これができると4ターンの可能性が出てくるが期待しすぎない

1ターン目

2ターン目

引いてくるカードは何でもよいがつながるカードだとベスト
森の占術→演劇の舞台をハンドに加えて→ロータスを場に出す→土地生贄にしてエンド

2ターン目

3ターン目

演劇の舞台を置いてターンエンド
相手のエンド時に演劇の舞台を起動してロータスをコピーする。
廃墟の地を採用している相手にはそんなことしないで自分ターンにもったいぶらずにコピーする
これにて準備完了。あとはどのタイミングでコンボを始動するかだ

3ターン目

4ターン目

戦場と手札で9マナ出せる。
妨害のない相手ならこれはもうコンボ始動するべきだ。
()内は残っているマナの数
①ロータス2枚タップ(6)
②熟読でロータス2枚アンタップ、3ドロー、1ディスカード、(1)
③ロータス1枚タップ(4)
④砂時計の侍臣サイクリング、ロータス1枚アンタップ、1ドロー(2)
⑤ロータス2枚と森タップ(9)
⑥深淵への覗き込みで20枚以上ドロー(2)
⑦見えざる糸でロータス2枚アンタップ
⑧6マナ出せる状態で手札20枚超え
⑨以下①~⑤までを繰り返して手札の調整と14マナ目指す
⑩フェイ→全知→フェイ→副陽の接近→ドロー連打→副陽の接近

4ターン目

以上

1ターン目に樹上の草食獣が出せなければ1ターンずつずれるだけで動きは同じ
深淵への覗き込みを待たずに熟読、巧みな軍略、digなどを連打して無理やり見えざる糸と深淵の覗き込みをかき集めたりすることの方がほとんど。
賭けに出るか、1ターン待って確実性を高めるか等判断力と度胸が試される。
もちろんのんびりやってたら大抵負ける

サイドボード

チャレンジャーデッキで対戦することを前提するとお互いカード不足なのでなんとも言えない。
なのでふんわりサイドボード

vs赤単
out 深淵の覗き込み 2
  時を超えた探索 2
in 焼けつく双陽
 否認
 変容するケラトプス 2

深淵の覗き込み撃てる頃には大分ライフを削られていると思われるので、ライフ半分になったところに本体火力で焼かれる可能性がある。サイドに下げてもフェイで持ってこれるのでアウト 
digも撃ってる暇ないと思うので。
全体除去と大きめなクリーチャーで戦線維持しつつフェイ→副陽で勝つ方がコンボ行くより安定化もしれない
否認を相手の火力呪文に効く

vsスピリット
out 深淵の覗き込み 2
  時を超えた探索 2
in 焼けつく双陽
 一瞬
 変容するケラトプス 2
重たい呪文は霊廟の放浪者とカウンターの的になるのでout 
ケラトプスを立てればひとまずは安心だがロードを複数貼られると白いスピリットに負けてしまう
フェイを壁にしてしっかりとマナを伸ばしても。。。だめかもしれない

vsオーラ

そのままでいいんじゃないでしょうか


ロータスコンボへの対策

①減衰球

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ロータスが無色1マナしか出せなくなるのでアンタップしても何も起こらない。
呪文1つ唱えるたびにそのターン次の呪文が1マナ重くなるドロー連打もできない。
がんばって土地を伸ばしてもフェイ→減衰球を除去するカードでどうやっても土地が6枚必要
置くタイミングはロータス設置して土地を2枚生贄に捧げた次のターン。
相手の場にはロータス1枚しかなくなるうえに色マナが無い
先に減衰球おいてしまうと他の土地でマナを伸ばされるので除去されやすくなってしまうことを念頭に置こう。
基本的にサイドボードのカードなのでロータス側もサイドから除去カードを1枚は忍ばせてくるもう一枚はフェイでもってくるためサイドに置きっぱなしだったりもする。
とにかく一番効く

②覆いを割くもの、ナーセット 概念泥棒

対策

ドローさせない
一応マナは伸ばせるのでフェイから対策カードを引っ張て来られやすいがそれでもよく効く

③追放系

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他にもほぼ類似効果のカードは複数あってそれぞれメリットデメリットが異なる。
基本でない土地の名前を指定できるものがとくに望ましい。
この手のカードは3マナ以上にしか存在しないのでこちらが先手3ターン目で撃てなければ間に合わない。樹上の草食獣がいるとどうやっても間に合わないので上2つより信頼度は低い。


環境レシピ

土地:23
2[樹皮路の小道]
1[爆発域]
4[植物の聖域]
1[絡みつく砂丘]
4[睡蓮の原野]
3[神秘の神殿]
4[演劇の舞台]
4[ヤヴィマヤの沿岸]

クリーチャー:11
4[樹上の草食獣]
3[願いのフェイ]
4[砂時計の侍臣]

その他:26
2[バーラ・ゲドの復活]
4[見えざる糸]
1[首謀者の収得]
2[深淵への覗き込み]
4[熟読]
4[巧みな軍略]
4[森の占術]
3[時を越えた探索]
2[狼柳の安息所]

サイドボード:15
1[深淵への覗き込み]
1[高山の月]
2[神々の憤怒]
1[神秘を操る者、ジェイス]
3[神秘の論争]
1[九つの命]
2[パルン、ニヴ=ミゼット]
1[影の評決]
1[思考のひずみ]
1[虚空の罠]
1[萎れ]

改良点

①土地
基本地形1枚は入れてよさそうだが2色地形を最優先している。お守りの爆発域は森の占術で持ってこれるので相手の対策カードをメインボードだけでも突破できたりする。

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②選択は不要
バーラゲトの復活は土地にもなるし墓地からカード回収もできるのでサーチカードのような側面を持つ。
狼柳の安息所はマナ加速、ロータスが揃わなくてもアンタップすれば1マナ増える。
役割を明確にもったカードと入れ替え

③全知不要
全知を設置するのに14マナかかる。
9マナあればメインの深淵への覗き込みから20枚引いた中に見えざる糸があるだろう。あとは好きなようにマナを伸ばせる
サイドに1枚深淵への覗き込みがあるのはフェイから始動するのも13マナでよいからだ。

④勝利手段の変更
全知を使わないので副陽の接近を2回打つのが難しい。
ジェイスのセルフLOで特殊勝利する。
マナを伸ばしてドローを連打するだけなので副陽の接近とやることは変わらない。

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⑤もう一つの勝利手段

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主にコントロールだったりイゼットフェニックスだったりロータスのミラーマッチに投げつける。
首謀者の取得から持ってくることができる。
マナは伸ばせるけどコンボつながるか怪しいなってとき、サイドから投入しておいて高速素出しするなど用途は色々。
ロータスコンボ相手に重めのクリーチャー除去はサイドアウトされやすいので着地すると対処できなくなる

最後に

特定のパーツが揃ったら勝つデッキではないので勝つために何が何枚必要なのか、ドローを信じて見切り発車を迫られることも多い。
mtg初心者への入門デッキとしては正直ナンセンスだと思うが、スタンから流れてくる経験者であれば問題なく使えるであろう。

記事作成にかなりの労力を費やしたので次のデッキ解説はいつになるかわからない
が、発売前までには全部終わらせる気でいる。
それではまた

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