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初めて楽曲をCDで出して人に聴いてもらえる!という人へ!不快な周波数に注意!

DTMをやってて、丹精込めて作った楽曲を初めてCDや動画投稿サイトなどのプラットフォームで出せます!という方。おめでとうございます!
まず楽曲を完成させていて、偉いです。自分を褒めてあげましょう。

ひょんなことから、素人が作った傑作を聴く機会が多い私ですが、これだけはせっかくの傑作もヘッドホンやイヤホンで聴くと台無しになってしまう可能性があるので、注意してね!というポイントを紹介しようと思います。

2,000Hz ~ 5,000Hz帯の音に注意!

これです。

まず、前提として、音は、"空気"をつたって伝わります。
その空気の振動が我々の耳の鼓膜を揺らして、そこから蝸牛(カギュウ)という耳の中にあるぐるぐる状態のカタツムリみたいな器官の中に振動が伝わり、その蝸牛の毛(有毛細胞)を揺らして最終的に脳で我々は音を感じ取っています。
この蝸牛の毛が抜けていくと難聴になってしまうらしい…。

音の周波数はHz(ヘルツ)という単位です。これは、1秒間に何回空気が振動したかを意味します。この周波数の値が大きいと、音は高く感じ、逆に周波数の値が小さいと、音は低く感じます。

そして、本題。
2,000Hz ~ 5,000Hz帯の音に気を配っていない人が、特に始めて楽曲を出す人にいるのです!

この周波数帯の音は、我々が高い音として感じる音なのですが、
あなたの楽曲、スネアの音・ハイハットの音等がうるさいと感じないですか?
当然、本人が使用しているオーディオ環境にもよると思いますが、
ヘッドホン、スピーカーどちらで聴いていても不快だと感じないですか?

実は2,000Hz ~ 5,000Hz帯の高音域は、人が最も感じ取りやすい音域なんです。

この2,000Hz ~ 5,000Hzの周波数帯の音。
例えば、「赤ちゃんの泣き声」「女性の悲鳴」の音域だったりします。
人が生き残っていくために重要な音が多い周波数帯だったのでしょうか?

赤い一本のグラフで表されている部分は、人間の体感で同じ大きさの音に聞こえるそうです。
例えば、1,000Hzで40dB(デシベル)の音と2,500Hzで約35dBに聞こえる音は人の耳では同じ音量に聞こえる。

つまり、このグラフで下がっている2,000~5,000Hzの音は人の耳で聞き取りやすい音ということです。

横軸は対数グラフで10倍の値が等間隔に並んでいるので少し分かりにくいかもしれないです。
人の耳での体感の音量は[dB](デシベル)ではなく[phon](ホン)と単位がついています。

作曲においてこの周波数帯の音として挙げられる
「ツッ!!、チッッ!!」というハイハットの音
「プス!!、タンッ!!」というスネアの音
には特に気を配ることをおすすめします。

この、音量が大きいハイハットの音やスネアの音は、DAWソフト上でハイハットやドラム音源を設定する際にフィルター(LF : ローパスフィルター)を用いることや、楽曲全体やトラック全体に対してかけるEQ(イコライザー)を用いることで、特定の周波数の音量を下げることができ、改善することができます。


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