ダンジョン飯のライオスに対するレッテルについて

ライオスが一般的に
サイコパスやら
人の機微に疎いやら
嫌われているやら
言われているので
個人的にそう思わない根拠を
備忘録として書いておこうと思います。

全14巻と膨大な情報があり

尚且つ副読本として
ダンジョン飯ワールドガイド
デイドリームアワーなども存在するため

今回は、ダンジョン飯1巻をメインに据え
それに関連した情報を書き記します。

まず第一に
ライオス・トーデンというキャラクターについて。
個人的な感想や思い込みは捨て
事実だけを列挙してみようと思います。

・ダンジョンに妹を取り残してしまった状態。
金も食料も同様に置いてきてしまった為。
ダンジョンに再び潜るには最低でも食料の問題がありました。

・それがきっかけか、仲間のナマリ、シュローはパーティを脱退してしまいます。

・金も食料も無い。それだけでも絶望的な状態の中、更に人が足りないという危機に陥りました。

・ライオスは上記状態を考慮し、残っている2人にパーティを抜けてもらい。装備を売って1人で迷宮に潜る事を提案しました。

・上記提案に対してマルシルがパーティに残る意思表示をしました。

・マルシルはファリンに形容しがたい強い思いがある為。
この行動には、特に違和感はありませんが。

・なぜかハーフフットの顔役たるチルチャックがパーティに残る意思表示します。

・上記状態について
彼は「報酬が前払いだから着いてきた」と後にライオスに告げますが。
それは更に後の話で「案外俺が着いていくなんて言ったせいで後に引けなくなったのかもな」という発言からライオスを思っての行動だと描写されています。

・魔物を食べるのを嫌がるマルシルに対して「マルシルはなにが食べたい?」と彼女を気にかける素振りをし。

・マルシルがシャドーテールに捕まった時の感想を訊いて案の定怒られるが、チルチャックに「今のは俺でも、ちょっとどうかと思うぜ」と苦言を呈されます。

・人喰い植物のタルトを食べるのを渋っているマルシルに対して「食べてごらんマルシル。多分キミの好きな味だよ」と、個人の好みを把握している素振りを見せます。

・浅い階層で思うようにみんなの役に立てず。
不安を抱いてしまった結果、マンドレイクの悲鳴を聞いてだめになったマルシル。

・何故そんなことをしたのか伺った際に「こいつらを見返し土下座させたいと思い行動しました」という歯に衣着せぬマルシルの言葉に腹を立てたチルチャック。それを宥めるライオス

・チルチャックが罠の解除をする為にライオスの剣を乱雑に振り翳す。
それに対して何をしたのか疑問を持ったセンシに対して「チルチャックは罠発見や鍵解除の専門家なんだ。彼らハーフフットという種族は感覚が鋭い。音の反響で建物の構造を判別したのだろう」と、すかさずフォローしています。

・この床は踏むなと指示をするも、小細工は好かんと己の道を進むセンシ。それに対して怒りの感情を露わにするチルチャック。

・「罠は一瞬で命を奪うものも多い。 仲間全員の命を預かるという気負いが、彼の神経を尖らせるんだろう」とまたもや間髪入れずにフォローしています。

……ダンジョン飯1巻の情報を個人的な感想を抜きにし、列挙しても。

彼は思慮深く。
人の機微に聡く。
尚且つ仲間に、命をかけても守りたいと思われている人物だという事がわかります。

また、ライオスのアンチテーゼ的な存在のカブルーについてですが。
彼は人心掌握に長けており。
仲間曰く、他人の懐に入る為ならなんでもする彼は。
ライオスを良くは思っておらず。
彼の化けの皮がはがれることを切望しており。

そのためなら、自分の家族を殺した魔物を口に入れる事もやぶさかではありませんでしたが。
残念な事にライオス相手には搦手は通用しませんでした。

「俺はあんたと友達になりたかったんです!」

と、逆に化けの皮を剥がされている結果に終わりました。

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