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社長の全テクニック/三條慶八氏

■磯野の要約
140億円もの借金を返済した経験を持つ著者が企業コンサルタントとして、経営者のノウハウをまとめた一冊です

経営者は孤独であるとはよく言いますが「一人で考え続ける」という意味での孤独だと思います
そんな社長が考えるべきノウハウがこの一冊に詰め込まれています。

本書から抜粋
◯大手とは同じ土俵で戦わずに逃げる
大手とは同じ土俵では絶対に戦ってはいけません
・手間隙のかかる仕事で勝負する
・大手が入ってこないところで勝負する
・大手の参入を逆手にとって勝負する
経営者に限らずリーダーも持つべきノウハウだと思うので、どなたにもおすすめな本です

■第1章 儲かる社長の基本戦略

好調なときこそ次の収益源を模索する
経営が行き詰まってから銀行に掛け合っても相手にしてもらえません
事業が好調な時こそ、不況を乗り切るためのあらゆる備えを怠ってはいけない
本業が儲からなくなってから、慌てて新規事業を始めようとする経営者をよく見かけますが、ほとんど手遅れです

熱烈なファン獲得の手間は惜しまない
中小企業の究極の理想は宝塚劇団ではないか
歴代のトップスターには、退団した後もずっと愛称で呼び続ける大勢のファンがいる
まるで人生を一緒に生きているような一体感
これこそが中小企業の理想とすべき商売のあり方、顧客づくりのお手本なのです

自分の会社の存在価値を明らかにする
ビルゲイツ、スティーブ・ジョブズなどビジネスの世界で大成功した起業家たちは、金儲けだけを目的に事業を立ち上げたわけではない
そのほとんどが自分の力で社会を変えたいとか、夢を実現したいとか、熱い思いがあって起業した人たちです
世界の人々がそれに共感して初めて事業に成功し、結果として巨万の富を築くことができた

中小企業の経営も本質はまったく同じ
「あたなは事業を通じて社会に何を提供したいのですか?」
社長としてどこまで突き詰めて経営を考えているのか

自分の仕事は二週間前倒ししておく
朝会社について「さて、今日は何をしようかな?」では完全にアウトです

中小企業では考える仕事は社長の仕事です
やるべきことがないというのは突き詰めて考えていないということ

やるべき仕事を明日、明後日と先送りする
嫌な仕事はどんどん先送りする

できる経営者はみんな朝が早い
朝の方が仕事は何倍もはかどることを知っている
ある社長は、その日にやるべき仕事を二週間前には済ませています
仕事を始めるとき、複雑な仕事、嫌な仕事から先に着手するようにしている

社長の時間の使い方が会社の行方を左右する時代

どんなことでもメモを残しておく
考えるということは、極限まで突き詰めて考える、脳から汗が滲み出るくらい考えるということ
いいアイデアが思いついたらすぐにメモをのこす夜中にふと何かを思いつく、メモ帳が枕元にあれば、その場で書き留めておける

打たれ強さとしたたかさを日々養う
苦難に打たれ強くなるにはどうしたらいいか?
出来るだけ多くの苦難を経験すること

■第2章 組織運営、人づくりを整備して会社を盤石にする

ほめる、聞く、期待するで社員のやる気をキープする
伸びている会社は社員がイキイキしている
一方、業績の悪い会社は静まり返っている

社員の態度に大きな違いがある
ダメな社長は、社員が持っている十の力のうち五か六くらいしか発揮させていない

社員に能力を発揮してもらいたければ、やる気を出してもらうことです
そのためには「社員を褒めること」です
本人がこの会社で、何をやりたいか、どうしたいのかなど、しっかり聞いてあげること
社長との信頼関係をベースに明確な目標に向けて、安心して仕事に取り組むことができれば、想定以上の能力を発揮してくれる

新システム導入は費用ではなく、時間で検討する
簡単にできてすぐに成果が上がることは、無駄な時間、無駄な作業、無駄な資料の作成を徹底的に排除する

次にやるべきことは、今やっている仕事のやり方がいいのか、もっと他に楽に、正確に、しかも早くできる方法はないかを考え、一番いいと思うやり方に変える

■第3章 市場、顧客との付き合い方を変えて会社を上昇気流に乗せる

◯大手とは同じ土俵で戦わずに逃げる
大手とは同じ土俵では絶対に戦ってはいけません
・手間隙のかかる仕事で勝負する
・大手が入ってこないところで勝負する
・大手の参入を逆手にとって勝負する

新規事業継続の判断は三ヶ月で決める
市場の変化が激しい時は、それに見合った商売のやり方をすることが肝要
とにかく積極的に仕掛けること、行動あるのみ
そのためには動きながら考えるしかありません
じっくり考えてから取り掛かるようでは、最初から負け組です

新事業を始めるときも、すぐ決めて、すぐ試す
何か問題があればすぐ見直す、早めに修正すれば大事に至ることはない

異業種交流は社長こそ積極的に参加する
何か事業のヒントはないかといつもアンテナを張っている経営者は大きく伸びる

技術開発がうまくいかず気分転換のために散歩をしていたら、通りすがりの二人連れ話でパッとひらめいた、といった話を聞きます
無意識にアンテナを張っているかは、何気ない情報にもビビッとくる

人に尋ねることを苦にしない
若い社員にも気軽に声をかけて、楽しそうに何でも尋ねます

私の経験では、経営に役立つ情報を最も多く収集できたのは、地域の若い経営者が集まる青年会議書でした
同業者同士では話せないことも、異業種だと利害関係がないので自由に話せる

異業種の人と話していると、これまでいかに狭い業界の中だけの慣習や常識にとらわれていたかがよぬわかります
異業種の発想をもっと取り入れるべき

他に第5章、第6章あり

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