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眼前の破局は天の啓示であり、天訓である/松下幸之助に学ぶ

眼前の破局は天の啓示であり、天訓である
松下幸之助に学ぶ危機の乗り越え方
雑誌致知より

志ネットワーク「青年塾」代表/上申晃氏
「中塾」代表/中博氏

◾️磯野の要約
松下幸之助さんの経営者としての枠を超えた公心(おおやけごころ)に改めて、魂を揺さぶれるような思いになりました。

なかでも一番響いた言葉は「人間はまずは腹を括らなあかん」です。
平時から非常時を考え、どのような状況になっても狼狽えず、必ずやり切るという腹を括る覚悟を持って臨むべきであると。

そしてその覚悟は私利私欲や会社の利益ではなく、社会全体を良くする気概「公心」であるべきだと。

新型コロナウイルスのこの状況でも歴史から学び、何をしたら人様の役に立てるかを考えていきたいと思います。

◾️松下幸之助発言集全四五巻
松下幸之助の言葉を取り出し、それに関連して自分の経験してことを四百字詰め原稿用紙四枚ほどの文章に書いていた

◯人間はまず腹を括らなあかん
「今日の現状というものがいかに厳しいものであるかということをはっきり認識してかからなければならない。
そういう認識があると少々の変化にも相応ずることができるし、またそういう動きに対しても非常に敏感に対応できる。
その心構えがあるかないかが今後の発展に大きく影響する」

現在の新型コロナウイルスは一過性ですぐ収束するだろうという淡い期待もありましたが、非常に厳しい事態であることをまず認識する

「国家の繁栄なり国民の繁栄をどう考えるべきかということを持たずに、単に自己の利害や自己の安全、あるいは上手に世の中を渡るほうが利口だと考えていたのでは、今日の時代を過たしめる」

困難に直面すると、どうしても人間はうろたえ、自分の安全や損得を考えるけれども、自分のことばかり考えていたら絶対に浮かび上がれない。
こういう時こそ天下を考えるもいう大きな視点を、思いを持たないと生き残れない。
この二つの言葉にグッときました

「尋常一様のときには、よほど優れた人でも安易に流れがち。しかし非常な困難に直面すると、そう立派な人でなくても、一つの決意、覚悟が生まれる」

右往左往したり、浮き足立ったりしている場合と違う
まず覚悟を固め、腹を括る
それがすべての出発点だと

◯後ろへ退くな、依存心を持つな
松下幸之助さんだったら新型コロナウイルスの危機をどう考えるか?
危機を目前にしてどうするか?

松下幸之助さんほど危機を自分の人生の要にする人はいない
単純にハッピーに生きていくのではなく、危機を糧にして成ていった人だなとつくづく感じました

日本が敗戦した翌日に社員に向けてスピーチをした
「眼前の破局は天の啓示であり、天訓である」

「依存心を持つな、頼るな」
なんとかしてくれという気持ちが一番良くない。そうではなく自分でなんとかしてみせるという自立心が根っこなければダメだ

◯人間は万物の王者であるという言葉の真意

「人間は万物の王者である」
この言葉は反論がものすごくあった
キングとか支配者ではなく、ありとあらゆる生き物を慈愛の目で束ねる人

◯心を奮い立たせる松下幸之助の名言

「どんな時でも、見方を変えればすべてチャンス」ということ。周りの状況が悪くなると、ついつい弱々しい心になる。
経営者はそういう弱々しい心では絶対あかん。断固としてやるべきことをやる。

「天下を思うような気持ちがなければ、普通の知恵話出ても本当の知恵は出てこない」
要は公心です。
公ごころを持って取り組めば、必ず物事はうまくいくと。

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