見出し画像

樹木希林 120の遺言

人間いつかは死ぬんじゃなくて、いつでも死ぬ

\樹木希林さんの人生観からたくさんの気づきを/

2018年9月に75歳で亡くなった樹木希林さんの著書「樹木希林120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ」を読みました

読み終わっての感想は『素敵で自由でありながらも謙虚な人生観を持った方の言葉は深い』と感じました

幸せとは常にあるものではない

著書より
「幸せというのは常にあるものではなくて“自分で見つかるもの”。何でもない日常や、とらに足らないように思える人生も、おもしろがってみると、そこに幸せが見つけられるような気がするんです」

多くの人が幸せについて間違ってしまっているような気がします。誰かと比べて“私は不幸せだ”と感じてしまっているような気がします。幸せは自分の価値観で感じることだと思います。人に影響される幸せはなかなか見つけられないのだと思います

やり直しではなく、そこからスタートする

著書より
「私はね、元に戻らないの。やり直しってのをしないの、そこからスタートするの。やり直してる時間がないって感じなの。だから、失敗したらね、そこからスタートなの。あんまり深く考えない」

失敗したときに誰でも大なり小なりのダメージを受けるのは致し方ないとして、そこからの行動に差が出るんだと思います。ずっと引きずってしまう人、すぐ切り替えて次の行動に移せる人。どちらの方が得かを考えたら絶対に後者だと思う。希林さんと同じく経験値をプラスした状態でスタートなんだと捉えたい

楽しむのではなく,面白がる

著書より
「楽しむのではなくて、面白がることよ。楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やっていけないもの,この世の中」

楽しむというのが客観的という表現にイナズマが走りました、本当にその通りだと。物事に没入感をもって内側から面白がるというのはジブンゴト化できてる状態です。“面白がっているか”を意識していきたいと思います

一回ダメになった人には魅力がある

著書より
「私はなんか一回,ダメになった人が好きなんですよね。そういう人は痛みを知っているんですね。だから、いろんな話ができると同時にまたそこから変化できるんです。」

順風満帆で傷ひとつない人生も悪くないけど、挫折を味わって古傷のある人生の方がカッコいいと思っています。古傷を笑い話として話したり、その経験から新しいことを始めたり。古傷ってカッコいい

来世で会わないために、今完璧に付き合っている

著書より
「愛というより、私には内田さんが必要だったということですね。ただ向こうは迷惑だとだっただろうなというのはよく分かる。来世で出会わないために、今完璧に付き合っているのよ」

結婚するというのは愛だけではなくて、お互いに補完関係、必要としているからこその絆だと思います。少し嫌なところが見えたから嫌いになるというのは結婚への無責任だと。希林さんのように縁あって、必要として、結婚した以上は今世は全うしようというのは素敵だと思いました

新しいことはキズをつけてから生まれ変わる

著書より
「創造の創という字は“きず”という字なんですね。絆創膏の“創”という字なんですよ。やっぱり、ものをつくるっていうのは、ものを壊してつくっていくことなのね。どっかに傷をつけながら、そこを修復するっていうか」

なるほどなあ。絆創膏って随分と素敵な漢字を充ててますね(笑)。ものをつくるというのは0からつくると勘違いしがちですか、そうではないとボクも思います。今あるものを壊して、分解して、必要なものをつくり変えていくのが創るということなんだと思います

時がきたら誇りを持って脇にどけ

著書より
「青年の失敗っていうのはあまり世の中をダメにすることはないけど、世の中をダメにするのは老人の跋扈(ばっこ)だっていう言葉があってね。『時が来たら、誇りを持って脇にどけ』って言葉を見つけたの。そういう気持ちでいるんだけど」

老害という言葉が流行りましたが、これと同じで“老人の跋扈”はタチが悪い。でも老眼だけでなく、そこの組織や団体で長くいる人がいつまでも中心に立っているのも,これと同じだなと感じました。「誇りを持って脇にどけ」。素敵な人生訓です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?