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「仮面を外すまで」のわかんない。

4年前まで、人前で姿を晒す際は仮面をつけていた。

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もう、仮面をつけなくなってから4年経過したにも関わらず、「ピノキオピー」でGoogle検索すると、まず仮面をつけた自分が現れる。

いつまでWeb上のこいつは仮面をつけてるんだと憤っていたが、つい一昨日、Youtube Channelに公式マークがついていると、Googleアカウントで身元が確認できるため、Google検索のアーティスト情報をいじれることがわかった。

ようやく検索トップに現れる仮面人間を成仏させることに成功した。悪霊退散。

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悪霊の中身です。



そもそも、何故、仮面をつけ始めて、やがて外すことになったのかと言うと、ボカロPが入れ替わり立ち替わりDJをするイベント「Voca Nico Night」初出演に遡る。

今もニコニコ超会議内のイベントの一つとして続いているが、2012年当時は六本木のニコファーレで行われていた。(2019年営業終了)


舞台で衆目に晒されるのも、DJ自体も初めてだったので、終わりの酒呑みくらい手が震えて、緊張したのを覚えている。

映像を見返すと、マイクを使ってお客さんを煽る余裕すらない。熱気に浮かされながら、ただただ関係ないツマミを触り続ける奇行を繰り返している。

この頃は、匿名性を重んじて活動することで、少しでも神秘的に演出できたら何か箔がつくんじゃないかという浅ましい気持ちと、まだ若く、自意識過剰で、己の顔面がネットの海に永遠に残り続けることに抵抗があり、スケキヨマスクで顔を隠すことにした。

ゴム臭かった。

(今思えば、CDを手売りする即売会などでは2009年から素顔を晒していたので、匿名性云々に関しては、あまり一貫性がない。)

出番終了後、あまりの通気性の悪さと、緊張で、汗だくの海坊主と化し、もう二度とスケキヨマスクを被るまいという決意を固めた。

スケキヨマスクを選んだのは、ぼくのオリジナルキャラクターのどうしてちゃんに少し似ているという理由だった。たぶん、全然伝わっていない。



2014年後半からライブ活動を開始し、この辺りから仮面に変わった。

Amazonで売ってた白仮面の目と口を黒の油性ペンで縁取り、どうしてちゃん風の仮面にした。

この頃からDJではなく、初音ミクとユニゾンするLIVEスタイルになったため、口部分をくり抜いて、網を張って歌いやすくするなど、細部をカスタマイズし始める。

それでも、通気性に難はあり、声が多少籠もってしまう。お面のアゴ部分が汗の湖になり、ペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャ不快だった。

仮面を外せば全部解決するのでは?と内心思っていたが、この頃、ネットで活動する人々がどんどん顔出しし始め、「この流れに乗じて顔を出すのもなんか癪だな…。」と天邪鬼になってしまい、仮面を外す機会を逃す。

(前述したように、即売会などでは顔を出していたため、あまり一貫性はない。)



2016年頃になると、ライブで歌いづらい。視界が狭い。仮面がないとネットにアップする写真も撮れない。某YouTuberに似てる。普通に飽きた。などの五重苦で、とにかく不便が重なり、フラストレーションが爆発。

「仮面が怖いから」という理由でテレビ出演のお話が流れたこともあったので、天邪鬼になっている場合ではなくなってきた。

HUMANという「人間」がコンセプトのアルバムのリリースにかこつけて、ライブツアー「人間の集まり」からしれっと外すことにした。主な理由は利便性だけど、齢30歳を迎え、自分の容姿云々が年々どうでもよくなりはじめたというのもある。

ライブで突然仮面を外したら、どんな反応が返ってくるかな?と考えていたものの、ライブに来てくれるお客さんは、即売会などで素顔をすでに見ている人が多かったため、特に驚くこともなく、ただただスッと仮面が外れるという結果になった。そりゃそうだ。もっと早く仮面を外せばよかった。



考えて考えて、ただ自意識過剰を膨らませているだけで、あんまり意味はないのに、その瞬間は全く気づかない。今現在も沢山そういう部分があるんだろうけど、たぶん気づけていないと思う。わかんないことがいっぱいある。

今はこんな感じでライブをやっています。

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