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映画パンフレット感想#3 『Here』『ゴースト・トロピック』
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公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト
「Here/ゴースト・トロピック」パンフレットが届きました!
— 映画『Here』『ゴースト・トロピック』𝟮.𝟮 𝗳𝗿𝗶. 𝗥𝗢𝗔𝗗𝗦𝗛𝗢𝗪 (@basdevosjapan) February 1, 2024
スクリーンに映し出される温かく優しい世界が、冊子にも凝縮されています。
ぜひ会場で手に取ってみてください。
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【収録内容】(全54頁)
・Introduction
・Director's Profile/Filmography
・Here Story/Cast Profile
・Here… pic.twitter.com/iKBseV7D9m
感想
テキスト・写真が特盛のお腹いっぱいになれるパンフレットを作ることに定評のあるサニーフィルムさんと、変化球系おしゃれデザインに定評のある大島依提亜氏&中山隼人氏の共同製作!映画パンフレットを頻繁に購入する私のような人にとっては、夢のコラボレーションなのでは!(過去にも実績があったらスミマセン)
となればクオリティには何の心配もいらないけれど、やはり期待どおり大満足の出来だった。
なんといってもサニーフィルム製パンフレットお馴染み、全編の内容を網羅した「ストーリー」ページ。一般的なパンフレットでは中盤までのあらすじのみで終わるところ、サニーフィルム製は一味違う。映画鑑賞後にこの「ストーリー」を読めば、脳内シアターのスクリーンで再上映、再鑑賞することが可能。文字を読むだけで情景を呼び起こせるよう工夫された記述なのもありがたい。全ページに散りばめられたスチールも想像を補ってくれる。最高。
両作品それぞれに書き下ろされた「Director's Note」では、バス・ドゥヴォス監督自身が映画を制作するにあたり思考したことや作品に託したかったことなど、多岐にわたり赤裸々に綴られており、奥行きのある映画の世界をより拡張してくれる。私は全文字を自前のメモに転記した。
バス・ドゥヴォス監督へのインタビュー記事は、「Director's Note」と内容が被ってしまうのではと読み始めたものの、絶妙な質問内容により監督から新たなエピソードが引き出されていて、さらに理解と考察が深まった。
巻末にまとめて並ぶ、寄稿3本も面白い内容だった。
装丁等デザインは、大島依提亜氏&中山隼人氏の仕事にしては大人しい印象もあるが、作品の世界や鑑賞者の思考を邪魔せず、余韻にストレスなく浸れる。そしてやっぱりお洒落。フォントの使い分けや配色、細部のレイアウトが良い。
マストバイのパンフレット。
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