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[現地観戦]雑感#3|2024.2.20 全日本後楽園「4大シングルマッチ、中嶋vsジュンの三冠戦ほか」

現地で観戦してまいりました。簡単に感想を残します。なお、プロレス観戦にハマって半年程度の新参者なので、内容が浅かったり、見当違いな見解があったりするかもしれません。ご容赦ください。


公式サイト試合結果ページ

雑感

(1)第1試合からメイン級カード!諏訪魔vs鈴木秀樹!

いい試合にしよう、の握手。実に清々しい。
おぶってくれよ、からのスリーパー。実に清々しい。

鈴木秀樹選手からの「WWEだって一番いいカードを第一試合にもってくることがあるでしょ」(意訳)という提案から実現した第一試合でのこのカード(記憶違いだったらすみません)。本当に嬉しい試みです。興行開始時間の初っ端を期待感最高潮で迎えられるし、第一試合から緊張感のある試合を楽しめるというのは贅沢ですしね。

結果からしても、普段の第一試合ではなかなかみられない重厚感、パワー、卓抜した技術の応酬などが楽しめ、満足度は十分でした。鈴木選手が試合後に投稿したツイート(ポスト)に「馬鹿力を体感し過ぎて負けました」と書いていたように、確かに諏訪魔選手の重い打撃を真っ向から受けすぎたせいか、足元がおぼつかないような局面も見られました。それゆえやや重たすぎる感触の試合でもあったように思います。とはいえ諏訪魔選手の技の説得力たるや!フィニッシュのバックドロップホールドも綺麗でした!

そしてこの試合がきっかけか、数日後、この二人は世界タッグ王者になってしまう訳で、この試合を生で観られたのもよかったです。昨年末の世界最強タッグでは、鈴木選手が諏訪魔選手に「バカ」という姿がやや一方的にも見え、あまりいい印象がなかったのですが、今では二人の仲も深まり、ようやくタッグチームとして一つの完成形が見えたように思います。互いの信頼感という土台の上で発せられる「バカ」は素敵ですね。「お前を蝋人形にしてやろうか」ならぬ「バカにしてやろうか」、大好きです。

(2)イケメン改め黒潮TOKYOジャパン、南側席の後方までやってくる

ただいま無音声で配信しています ご了承ください
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(3)アニキつよい。井上選手は惜しかった。

にじり寄る8番カメラマン

立花選手(以下アニキ)と井上選手のGAORA TV選手権試合。私は両者ともまだあまり試合を見れていないので、発見がたくさんありました。アニキはてっきり色物レスラーだと思っていたのですが、実力も兼ね備えたレスラーだとよくわかりました。あれだけ井上選手の厳しい攻撃を受けているのにも関わらず、セコンドのイケメン選手から執拗に浴びせられるほぼ野次の檄にいちいち反応している。それだけ余力を残しているということなのか、むしろイケメン選手の野次がアニキに正気を保たせているのか、なんかよくわかりませんが、それにしても底知れぬ謎の強さを感じました。

対する井上選手、序盤のトペ・コンヒーロこそ危険な落ち方をして心配しましたが(近くにいたイケメン選手が一番動揺していたように見えた)、あとは鋭い蹴りなど安定した戦いを見せていたように思いました。大観音スープレックスを決められていれば……と今後の試合にも期待ができる負け方ではあったと思います。いい選手!

(4)阿部選手の執拗な足攻めを耐え切った男児選手!

健闘を讃えあう握手

阿部選手のとにかく容赦のない足攻め!それを耐えてパワーで押し切る男児選手!非常に見応えのある試合でした。一番印象的だったのは、足の自由がきかないであろう男児選手のショートレンジラリアットの連発です。自分が動けなければ、捕まえてとにかくぶっ叩く、男児選手の強さがよくわかりました。

(5)斉藤ジュン選手の三冠挑戦、その覚悟

試合前にグータッチする斉藤ブラザーズ

斉藤ジュン選手の幾つもの覚悟。全日本プロレスを奇怪ともいえる言動で翻弄する中嶋勝彦選手から、全日本プロレス全体を背負って三冠ベルトを奪還する覚悟。不運な怪我で欠場となり三冠ベルトに挑戦できなくなった弟・斉藤レイの想いを背負う覚悟。そして自身のシングルプレイヤーとしての結果を手に入れるため王座奪取を狙う覚悟。複数の覚悟がないまぜになったこの挑戦、試合前の煽りVを見て思わず涙腺が緩んでしまいました。

私は比較的フラットにプロレスを楽しんでいるので、中嶋選手に対して嫌悪感は抱いていないのですが(最近の話題づくりに対しては肯定的ではないですが)、これらの経緯から斉藤ジュン選手を全力で応援していました。ジュン選手の一発一発の重い攻撃は、着実に中嶋選手にダメージを与え、掟破りの中嶋式コーナー顔面踏みつけや、レイ選手の新技・アイスバインを放つなど、優勢に見える展開も多くありました。しかし、試合が進めば進むほど、スタミナ面での差が目に見えてわかるように。終盤、レイ選手の足取りがふらついてるのに対し、中嶋選手はキビキビと動いて的確に攻撃を加えていました。フィニッシュの中嶋選手のノーザンライトボムについて綺麗に決まっていないという指摘も見られましたが、私は3カウントを奪うには十分だと思いました。

ジュン選手の負けは残念ではあるものの、やはり経験差、実力差が見える試合でもあったように思います。いやぁ、中嶋選手、強いですね。

(6)安齊選手の三冠挑戦表明!「約束です」の小指立て

三冠挑戦表明後、興行を締める安齊氏

三冠戦後、安齊選手(一発変換できないので辞書登録しています)の挑戦表明がありました。「ベルトとります。約束です」の言葉と共に、指切りげんまんの小指を立てるアピール。全日本はまだそれほど観られていないのですが、これは以前からやっているのでしょうか。私は初めて見ました。プロレス団体はあまり多く観られていないのですが、他でも見たことの無いアピールで、オリジナリティを感じましたし、安齊選手のキャラクターにも合っているしで、定着したら面白そうだと思いました。そんな私も小指を立てて応えてみたり。観客の多くも小指立ててましたね!

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