真実はひとつ金玉はふたつ。

真実は本当にひとつだけなんでしょうか?角度を変えて見たら、違うものが見えてくるんじゃないでしょうか?コナンくんの場合は、犯人と言う結果を指すのでひとつなんでしょう。

でも、例えば「どんな人?どんな事をした人?」などの漠然とした質問の場合、答えは無限にあります。

また結果でもひとつじゃない場合もあります。例えば「あの人は美人か否か」パッと見て答えるだけの質問でも、答える人が変われば結果が変わってしまう。

わが子が一番可愛いなんて例が分かりやすいです。僕にとって僕の息子が世界一可愛いけれど、常識的に考えて、そんな事はありえません。

1歳の息子から見た妻は、大好きな優しいママです。ずっとそばにいて欲しい、姿が見えないと不安で泣いてしまう。そんな存在でも、ティッシュをせっせと箱から出している時なら「今エンカウントしたら一番ヤバイ奴、見つかったら全力で逃げろ」となります。全く同じ人間なのに、自分の置かれた状況で真逆になりえます。

僕はどうでしょう?妻は僕を可愛い人と言います。母は僕を手のかかる生意気な子供と言い、父は自慢の息子だと言います。2人の姉の内ひとりは口煩くて意地くそ悪くてうざい弟で一度も可愛いと思ったことが無いと言い、もうひとりは大人しくて何を考えてるか分からないけれど優しいと言います。兄は年齢が離れているせいか、自分の子供のように可愛いと言います。

口煩いと大人しい。優しいと意地くそ悪い。可愛いと可愛くない。どれが本当の僕でしょうか?多数決で可愛いが正解でしょうか?僕は全てが真実だと思います。口煩くて、無口で、優しくて、意地悪で、可愛くて、うざくて可愛くない人間が僕なんだと思います。

なので、たとえ妻の母親が妻をブスと言ったとしても、それと同時に僕の妻は美人だし、世界一可愛い人なのも真実です。


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