許す事/許される事
許す事は難しい。例え自分が被害者でも、我慢して、飲み込んで、忘れ、そして許したのだから二度と口にしない覚悟が必要だ。
許される事は難しい、許されて終わりではない。「無かった事にする」と修復がより困難になる。相手が「許す」と言っても、それは形を取り繕っただけで、本心では「許されていない」と胸に刻み付けておかないと、結局その関係は歪んでしまう。
僕は何度も許した、その度に許した人は喉元過ぎれば熱さを忘れる。「許されたから、次もきっと許してくれる」と何度でも僕を傷付ける。やがて限界が来て別れを告げれば、まるで僕が狭量かの様に被害者ぶる。
そしてなによりツラいのが、過去を知らない人間が「許してあげなさい?」と僕を諭してくる事。これまで何度も許して来た、これからも許し続けろと言うのか。それは対等なのだろうか?
僕は大人同士対等でいられる人が好きだ。だから何度も同じ過ちを繰り返す人を何度か許したら、もう自分を傷付けない様に離れたい。
この世に自分よりも大切な人は限られているのだから、僕は自分を一番大切にしなきゃいけないと思っている。そして自分の手が届く範囲の人の幸せも守りたいと思っている。
もう僕はあなたを許したのだから、僕の事も家族の事もそっとして欲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?