2021 浦和記念の予想

11/23(祝)
浦和10R
ダート2000m 左
15:25発走

[馬場及びレース傾向について]
スタートからコーナーを迎えるまで300mほどがある1400mコースと2000mは浦和コースの中ではスタート後に内枠の逃げ馬が出たなりで行くと外から気合いをつけて絡んできた馬にペースを乱されやすく、オーバーペースになったところを落ち着かせようとすると次の直前でマクり気味に上がってくる馬に更に息を入れにくくさせられる
最後の直線走路がゴール板まで200mほどしかないので少なくとも3角先頭〜3馬身差ほどまでに詰めていることが勝利への条件となることが多い

2019JBC開催に向けて実施された2018年の馬場改修工事
①スタート付近と3コーナーの走路拡張
→3コーナーが緩やかに曲がれるように
②砂質の変更
→スピードの乗りやすい砂質に変更
③向正面と各コーナーの地盤やりかえ
→凸凹で事故のリスク低減

と割と大きな改修工事が施された

※あとはコーナースタートという超欠陥コースの浦和1600mに手が加わるか距離そのものを廃止されることを祈るばかりだが、、


[当日の馬場傾向と過去レース成績]
さて、月曜夕方からの雨で予報では20mm前後の雨量見込みで馬場がどこまで高速化するか注視が必要で水分を多く含んだ稍重〜不良になると1〜3枠の3着内率が恐ろしく上がる

過去に配当的に大波乱になった浦和記念は2009年
人気的には4→5→3人気での決着であったが圧倒的人気のスマートファルコンがエーシンモアオバーに絡まれ続けて2周目向小面で2頭ともに失速
追いかけたテスタマッタも後方でじっくり脚を溜めたブルーラッドとルースリンドの南関勢の餌食となって193,360円の高配当となった

それ以外では1番人気馬が10年で2016年のケイティブレイブの僅か1勝のみで10年通算でも1-4-2-3と1.2〜1.4倍の馬も2着以下に敗れている点と複勝率70%をどう見るか

10年の3連単配当
20〜60倍の順当な4桁配当が3回
80〜120倍の人気馬が少し苦戦が4回
150〜250倍の1番人気苦戦や飛ぶのが3回

と、浦和記念をはじめとした浦和2000mは枠云々ではなく力通りと分析される予想家の方が多いが、絶対的な能力を持っていても逃げ馬の場合は絡まれ方を、好位〜後方の馬は前にうまくコントロールされて差し届かずといった形になりやすい

JRA馬の格付けをする際には過去の実績に捉われすぎないよう注意したい


[レース展開]
スピードが乗りやすく全体的には中途半端な内の逃げ馬は厳しいので、メイショウカズサは何に絡まれることもなく敢然と気合をつけてハナを奪い切ることが絶対条件でそれ自体は叶いそうなイメージもある
番手競馬は同馬主のメイショウダジンが先行力を活かしてカズサのガード役になりそうなイメージだが、そうはさせじとヴェルテックスとタービランスが続く形も考えておきたい
2着以上で少しでも本賞金を加算させておきたいアメリカンフェイスがキレずバテずの長い脚を発揮するための前付けも考えられる

有力馬の中では一頭だけ後方からのレースになるウェスタールンドは他力本願というよりは自力で押し上げるタイプでハマるハマらないはその時の運のようなところもある
小回り浦和記念で昨年もタイム差無しの3着まで押し上げたように後半浮上は確実だろう

ここは上位6頭とそれ以外ではっきりと人気が分かれそうなメンバー構成
単騎ハナでガード付きになればメイショウカズサの優位は揺るがないと思うものの、上記6頭に関しては展開次第でどこからでも馬券は狙えそう


[有力馬について]

1.メイショウカズサ[JRA]
牡4 56.0kg 川田将
コーナー6回のコースそのものは名古屋大賞典と白山大賞典で経験しているが、19戦目にして初の左回りという点は気になる
白山大賞典に金沢JBCの優先出走権がついていればここ目標というわけでも無かったと思うが、今後も先行ライバルの少ないレース選択の為に賞金加算は必須
川田との2-0-0-0の相性からここもうまくコントロールして逃げ切りを目指したい
坂路での調教時計そのものは時計も特にこれと言って良いと思う要素は無かった

→ストロングポイント
①逃げ馬が他に居ない
②メイショウのサポートがあるレースは強い
③川田との手合い
④小回りのコーナーワーク◯

→不安なポイント
①スタートの出は控えめに言っても鈍い
②競り逃げもしくは外にずっと馬を置くとプレッシャーを感じるタイプ
③初の左回りでも坂路調教なので火曜・日曜追い切りで左回り調整をこなしてきた?調教映像が無いからわからない
④勝ち上がってからは連続好走が無い


②メイショウダジン[JRA]
牡4 56.0kg 幸英明
コーナー6回は初経験になるもののコーナーワークが下手なタイプではないしJRAでのレースでも高速時計の決着には多少分の悪さを感じるので、コーナーが増えること自体は別に問題無さそうだし中京のタフな展開や時計になったレースで好走している点は良い
短期集中型なのか走り詰めで来ているので状態面に+材料があるかどうかだが、栗東所属で出走する馬の中では調教時計はダントツに良い
サポート役に徹してるように見せかけて3コーナーではこの馬の方が手応えがあるパターンは一応考えておいて良さそう

→ストロングポイント
①日本TV盃で地方でのタフな展開を経験済
②時計かかる左回りのレースで力を発揮
③同厩舎・同馬主は人気薄狙いという格言

→不安なポイント
①サポート役になって自らも残る形が可能か


④ヴェルテックス
牡4 56.0kg 横山武
血統的には短い距離の馬のように感じるものの実際に2000m級のレースの適性の高さがあるので心配しなくて良さそう
時計のかかる馬場、コースに関してはJRAで勝ち上がれずに園田コースでコーナー6回も問題なく突破してきた
相手関係はその頃と全く違うのでそれだけで地方馬場が得意と判断するのは危険だが、勢いに乗る横山武と半年ぶりのタッグで一つでも上の着順を狙う
これと言ったストロングポイントの無い馬だが、飛び抜けて強い馬も居ないここであれば徐々に調子を上げてのチャレンジだけに好結果に結びついても良さそう


⑤ウェスタールンド
騸9 56.0kg 藤岡佑
格で言えば重賞1勝ということで復帰戦のプロキオンSでは超絶レコードを出したメイショウカズサにも敗れているのでよりも下ということになるが、中央地方含めて戦ってきた相手が違うしG1のチャンピオンズカップと展開不向きの武蔵野Sと復帰線のプロキオンS以外で大きく崩れたことがない
昨年の浦和記念も最後方から進出開始でタイム差無し3着で信じられない追い上げ方をした末脚は健在なので、3コーナーで4馬身圏内まで追い上げてしまえば残り330mほどの脚の違いで前付けの各馬を上回れるかどうか

→ストロングポイント
①実質格的には最上位
②常にほぼ最後方でも不発なし
③昨年は実質復帰明け初戦だったが今年は夏の復帰から続けて使われて上昇

→不安なポイント
①スローではなく常に飛ばし続けて追走で脚を使わされる展開が苦手
②年齢的に勝ちきれない不安は付きまとう


⑦タービランス
牡8 56.0kg 笹川翼
昨年の浦和記念はやったかと思ったが0.1秒差の4着惜敗で前を捉えきるところに外からウェスタールンドに差された点をどう見るか
ローテも昨年と全く同じパターンだが、余力残しで勝利した今年の上積みの方が高そう
8歳にはなったが2-1-0-1と最得意の浦和コースで悲願のダートグレード勝利を飾りたい

→ストロングポイント
①秋〜冬にかけてはまず崩れない
②今年8歳でも川崎記念では2着オメガパフュームには0.2秒差、3着ダノンファラオとは0.1秒差で下位にはミューチャリー、ロードブレスを従えての内容でまだまだ元気一杯
かしわ記念を勝つカジノフォンテンに前哨戦の船橋1600mで僅差2着と衰えは全く無い
③左回り6-5-0-2の着外2着も昨年0.1秒差の浦和記念と2着と0.2秒差の川崎記念で左回り実績では群を抜いて高い

→不安なポイント
①年齢を重ねて更に良くなった印象もあるのでこれと言って不安は無いが、番手で追う形も後ろから行く形も勝ちきるまでどうかという不安が常にあるタイプではある


⑩アメリカンフェイス
牡4 56.0kg 森泰斗
遠征競馬の阪神戦では大きく崩れたが左回りダートではまだ一度しか掲示板を外したことがない
ようやく3勝クラスを勝ち上がったばかりでは強気なことは言えないので、浦和2000mを知り尽くした森泰斗の手腕にかけるというのが陣営の狙いだろう
テン乗りになるのでリズムを大事にするだろうとは思いつつも枠的には前にプレッシャーをかけにも行けるし、後ろからになるとウェスタールンドにそのうちやられてしまうので思い切って前の方でレースをする公算が高そう
調教もここで好結果を出す為に併せ馬で二週続けてきっちりやってきているので、そこも好感が持てる


[予想]
明らかにわかっているのはメイショウカズサの逃げとウェスタールンドの後方待機
ただ、メイショウはスタートの出が悪いことがかなり多いので出遅れでもしたらその時点でジ・エンドの可能性もある
メイショウ勢のアシストを得て好位競馬で勝利したこともあるが、出したい時に出せないシンメトリーな小回り平坦でその競馬の再現は???となるので、メイショウカズサ信頼なら出遅れないことを祈るしかない
もしメイショウカズサが逃げれての失速となる場面があるとしたら道中でプレッシャーをかけられての3角一杯というシーンだと思う

何より個人的に4歳世代の全体的なレベルの低さは常に懸念しておきたいし、JRAから遠征の5頭中4頭が4歳馬というのも非常に悩ましい

平坦小回りのシンメトリー型でペース以外に気にするところがない設定であることは中央の騎手にも乗り難しさという面で必要以上に気にすることもないが、年に一度乗る機会があるかないかの騎手に比べれば南関の騎手の手腕を信じてみても良いかもしれない

少々変則的な買い方をしてメイショウカズサは1着か飛ぶかの抑え程度に、軸的な狙いはタービランスとウェスタールンドとすることにした

☆ 1.メイショウカズサ
◎ 7.タービランス
◯ 5.ウェスタールンド
▲10.アメリカンフェイス
△  4.ヴェルテックス
△  2.メイショウダジン

基本この6頭の順位付けという見方で良い
☆のメイショウカズサは頭でしか買わない形での☆とした

1→5,7→2,4,5,7,10
1→10→5,7
1頭からは10点

5,7→5,7→2,4,10 本線
5,7→4,10→2,4,5,7,10本線の抑え
本線はこちらの6+12点とする
※メイショウダジンの日本TV盃はもっと評価する手もあり


最後に、主戦場の園田競馬の予想は現段階では昨日朝〜夕方までの雨からの回復傾向にあるので[基本的に時計がかなりかかる稍重〜重]といった馬場になるはずで、成績重視で買われる方は10/27~29及び11/9〜11の馬場での成績を参考にする形が良いと思うがひとまず12:30の1レースからしばらくは様子を見ながら傾向を掴むことに徹した方が良いと思います


本日はそこそこの長距離を運転するので園田の予想公開は厳しいと思います

以上


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