2022 スプリンターズステークスの予想

中山11R スプリンターズS

ペース・展開にもよるが先週までの良馬場での競馬を見る限りコーナーで外を回す形では余程の実力差が無いと今の中山では厳しい

インの前残り馬場だった昨年以上に内有利の印象が続く

逃げ脚質の馬が外の枠に入った場合は気にしすぎなくとも良い気はするが、渋滞承知でインにこだわり続ける方が好ましい

・10番枠よりも内に入れた運
・バラけるのを信じてロスなく内を立ち回る

例えばシュネルマイスターやメイケイエールが外に配された場合は自信を持って消す作業をしても良さそうというのが10/1の開催前の印象→※10/1の競馬を見てその気持ちはより強くなりました

外の人気馬 < 内の人気薄

今年はこういうテーマを持って馬券を買いたいと思います


グランアレグリアのような化け物の可能性があるのは今年のメンバーを見渡すとシュネルマイスターのみ

安田記念からの直行ローテが確立されてきている昨今の事情や敢えてスプリント戦に目を向けてきた点は注意したいが、血統面から海外の活躍馬を見てもマイルベストのタイプが多く体型的には守備範囲でも1200mは適性外のイメージ

1週前も最終追い切りも併せた相手がかなり格下の馬で反応一息に併入とマイルCSに向けての叩きのように感じます
主戦のルメールが海外で騎乗できない点も明確に割り引いてみたい気もするし、ドバイターフの負けから安田記念であのメンバーに負けてしまったことから早熟で頭打ちなのかもしれないとも思います
→※9/30の枠順発表で明確に不要と判断しました


前哨戦としてはセントウルSで我慢が利いた?と聞かれると微妙なところはありつつ余裕残しで他馬を圧倒したメイケイエールは昨年から一段も二段も突き抜けた

おそらく圧倒的な人気をすることになることから馬券妙味は薄れるし中2週での連戦で馬場入場前からスイッチが入りすぎてしまう面が出る可能性もある

一方でデビューから中1週の小倉滞在では結果を出しているので、変に中3〜4週以上空けて気持ちが切れてしまうより連戦かポン使いでこそその気性が活きるタイプかもしれない

気性面さえ邪魔しなければ1着固定はこの馬1頭で良い気すらしていたが、イン掬いの馬がうまく立ち回れた時にこの馬は何頭か分の外を選択せざるを得ない気性だけに今回の枠に関しては過信は禁物かも

ナランフレグに関しては枠順次第の感もあるが回りの違いはあっても高松宮記念のようにイン強襲が叶えば十分やれるはず
調教の動きを見る限り絶好調にはまだ至っていない感じで胸前の筋肉の張りが春ほどには無いように見えるのがフォトパドックでの率直な印象
ただ、今回はイン強襲さえ叶えば上位に来れる馬場なので渋滞に巻き込まれず縫ってこられれば好走の期待は高そう

一つだけオカルト的に気掛かりなのは過去10年間で1頭の複勝圏突入も果たしていない4番人気におさまりそうなところ
3度しか入着していない4番人気馬の内訳はレッツゴードンキ、ミッキーアイル、グランプリボスと既にGⅠ覇者だった馬たちであることからも表彰台まで?と統計的な疑問あり



[展開から考える]

←    ①            ④   ⑨          ③      ⑪   ⑤
     ⑦ ②         ⑩      ⑥     ⑭
                     ⑧   ⑫   ⑬       ⑮       ⑯

ここからは枠順が出た9/30からの記事
例年と比べると飛ばすだけ飛ばすタイプの馬は①テイエムスパーダ一頭のみ

そのテイエムスパーダが1枠1番を引き当てたのだからやることは一択になりそう
抑えて逃げたり番手からでも競馬はできるタイプではあるが、この2戦飛ばしに飛ばして後続に脚を使わせる展開を演出してきたので行ききる形を取りそう

テイエムがどれだけ飛ばしきっても外から早めにメイケイエールが襲いかかろうとする枠順を考えると最後の坂を考えるとインのポケットで脚が溜まった馬が最も得をしそうなイメージがある


具体的に名前を挙げると
※北九州記念のボンボヤージュ
+タイセイビジョン
キーンランドCのヴェントヴォーチェ
※セントウルSのサンライズオネスト
高松宮記念のナランフレグ
+トゥラベスーラ

前哨戦や大舞台でこれらの馬が見せたインを上手に使う立ち回りは本番でも枠に恵まれれば再現に大いに期待したいというところ

※ボンボヤージュとサンライズオネストは出走なし

また現在の中山の明確に内有利な馬場で外めに逃げタイプが居ないことから12番から外の馬は3コーナー以降で内から4,5頭分以上を回すとノーチャンス

能力的に上位の馬たちも割り引いて考えて良さそうなので、差し追い込みタイプも気性面でインに潜り込めるキャラの馬だけを買いたい


参考レース
土曜中山10Rの勝浦特別 芝1200m
1.07.7 前33.4-後34.3

2番手→3番手→逃げ決着
3コーナー全馬内を選択
スタートしてからコーナーまでのポジション争い
激化こそしなかったが各馬が内を目指す
コーナーは見事に内ラチ沿を離れていない
4着③は5番手イン,5着①は9番手イン


1600m以上の距離になると後方待機の馬にもチャンスがある競馬が続いたが力のある馬でも3コーナーで三頭以上分の外を回して圏内浮上した馬は一頭もいなかった

中山芝1200mは内枠がダッシュがつきやすいかとなると少し微妙なところがあり、真ん中枠くらいの方がスタートをうまく出して良いポジションが取りやすい

内枠に入れた馬でもスタートで凹んでしまうとその内枠が仇になってしまう可能性もあるので、そのあたりは誰がどのポジションにおさまるかまで考えた上で印をつけてみてほしい


[各馬について]

1.テイエムスパーダ  国分恭
牝3 53kg
北九州記念は結果的に差し有利の馬場と負担重量+3kgがある中で0.5秒差なら前が残りやすい中山の今の馬場を味方につければやれて良い

CBC賞   1.05.8  31.8-34.0
北九州記念 1.07.4  32.8-34.6

仮に1.06.5 32.5-34.0のような時計を刻めればV圏に居ない理由が無い


2.ジャンダルム 荻野極
牡7 57kg
課題は内の良いポジションを捨てざるを得なくならず乗れるかと外から必要以上に被れると気にする気性でもあるので内すぎる枠は若干気になる

もともと中山芝コースの適性が高く距離を問わず活躍
また叩き2走目でしっかり変わり身を見せるタイプなので北九州記念の凡走で人気が下がると思っていたが、土曜の30倍程度の単勝⇒20倍を切るところまで来ているのでみんなの予想でも急浮上中か

昨年は4番人気を大きく下回る結果となったが、いつも休養明け3走目は凡走しがちなタイプでもあるので北九州記念→セントウルS→スプリンターズSだったことで状態に翳りはあったのかもしれない


3.メイショウミモザ 丹内祐
牝5 55kg
インでしっかり溜めきれば伸びてくる馬なので枠は最高なところを引き当てた印象
1200mは追走でいっぱいになるところもあるので強気に推しにくいところもあるが、前がハイペースで引っ張るのがほぼ間違いないテイエムスパーダなのは後ろの方で構える身としては良さそう

距離の違いはあれど内しか好走できなかった阪神牝馬Sのような馬場で通るところを間違えなければ後半浮上の形は十分
問題はどこまで上げられるかというところのみ


4.ダイアトニック 岩田康
牡7 57kg
課題のゲートさえクリアできればまだまだやれる能力があるものの大舞台になるとゲートは大体ミスしてしまう
好調期に入ると持続するタイプだが同じように低迷期も長く続くタイプ

内枠から前めで流れに乗れた時には十分一発ある実力馬ではあるが調教の動きが特別良くなった印象は無いので内枠の馬の中では割り引いて考えたい


5.エイティーンガール 秋山真
牝6 55kg
外枠で前が激しくなった時に大外一気のタイプなので2番枠に入って好走した昨年の京阪杯には驚いたが、大外強襲だったことを考えるとどの枠からでも外に回すはず
今の中山芝コースで確実に外を回す競馬では攻略できそうにないイメージが強い


6.ナランフレグ 丸田恭
牡6 57kg
春のスプリント王者で鮮やかにイン強襲の形が取れることを証明したが、過去の中山ではほとんど直線は真ん中から外の選択であと一押し足りない競馬を続けてきた

高松宮記念覇者として春秋スプリント王を目指す立場でインでジッとし続けて動けず終わるリスクを気にせずインだけ選択すればこれまでの中山での凡走を覆すかもしれないが、並の精神力の騎手なら動ける時に動かず怒られるよりも外を選択するという形にもなりそう

守備範囲より長い1600mの安田記念でも0.4秒差であれば充実期を迎えた今ならスプリント戦で負けられないところだが、今の中山でいつもの競馬では厳しく何か工夫は欲しいところ


7.ウインマーベル 松山弘
牡3 55kg
時計対応と中山コース対応が鍵になりそう
前半33.8より速いペースで自身が走ったことはなく末脚が活かせるタイプというよりイーブンペースで走りがちなので前が速すぎた場合は厳しそう

成長を促す休養という休養もなかったのでレースを使いながらの成長でどこまでやれるか
位置取りに恵まれそうな点をフルに活かしたい


8.ファストフォース 団野大
牡6 57kg
先行脚質の割にゲートが速くないので枠としてはベストのところを引いたのはこの馬だと思うが、昨年夏3戦目のスプリンターズSでなす術なく敗れた馬が今年は夏場から4戦目とあってはさすがにお釣りは無さそうな点は気になる


9.ナムラクレア 浜中俊
牝3 53kg
北九州記念は内枠各馬で決した中で大外枠から33.5-33.6を刻んでの3着はただただ感心
函館SSも33.1-34.1で楽勝しており内の速い馬を見ながら自身もポジションが取りやすい枠に入れたことで崩れが無さそうな人気馬はこれ

時計対応に不安が無いのも強みで1600mの桜花賞でもしっかり粘って0.1秒差の3着と得意のスプリント戦(3-0-1-0)なら間違いなくやれる


10.タイセイビジョン 福永祐
牡5 57kg
前3Fよりも後3Fの方が速い時計を使う後型の乗り方をするので前が崩れる必要はあるが、長く低迷を続けた先にようやく自分の形を確立した感じ

コメント的には内でゴチャつくよりはこれくらいの枠が良いとのことだが、ここ数戦はイン強襲で結果を出しており直線一気にインをこじ開けるような乗り方をすれば間に合っても不思議なし

夏場も昨年同様に2戦だけでここに歩みを進めた点は本気で狙いに来ている証拠と言えそう


11.トゥラベスーラ 鮫島駿
牡7 57kg
どんな枠に入っても確実に内ラチを目がけた競馬をするので枠はギリギリかもしれない
確実にイン意識で競馬をするので結果的に内がこじ開けられなかったとしてもそれがこの馬の特徴なので買ってきた時の喜びを考えれば来なくても仕方ないという割り切りは必要

追い切り内容に関しては見る人で評価が分かれそうな内容ではあるが休み明けでも好走した阪急杯のように一発勝負で結果を出してきた背景もあるので今回も自信を持って買い目に加えたい


12.ヴェントヴォーチェ 西村淳
牡5 57kg
インにこだわった競馬もできるし可能な限りのロスを防いで競馬をする器用さもある
8番から12番まで内めに切り込んでいきたいタイプの馬が並ぶ中で一つ外にはメイケイエールがいるのでゲートが開いてすぐに被されてしまいそうな枠の並びはかなり気になる

中山1.06.8の時計持ちだし33.5くらいで前半入ってもほぼイーブンから後半加速で好位から走れる馬だけに取捨について悩むくらいなら買っておいた方が良い
今回の各馬の評価においては一番悩ましい存在


13.メイケイエール 池添謙
牝4 55kg
能力は断然なので買うなら頭固定
能力発揮できないような気性の問題がまた出て敗走すると見込むなら紐でも買わないというどちらかの気持ちを強く持った方が良さそう

昨年はゲートから3〜4コーナーの中間部分まで右に左に鞍上を困らせる蛇行を繰り返してまっすぐ走らせることができない状態で4着
精神的に確実に進境を見せた今年の競馬の内容であれば普通に考えれば昨年以上の結果は得て当然というところ

叩きで余裕残しの馬体のセントウルSの1.06.2は相手にかなり恵まれたところはあっても衝撃的な時計と内容だった

追い切りに関しては中2週で抑えるのが大変なくらいの手応えで調子も非常に良さそう
今の状態なら中山のコース傾向を覆すくらいの走りは見せられる、と思うがダメなメイケイエールになる可能性だって非常に高いのでそのあたりはパドックと返し馬で判断される方が良いと思います


14.ラヴィングアンサー 菱田裕
牡8 57kg
外枠の方が良い馬
以外のコメントを今回するのは難しい


15.シュネルマイスター 横山武
牡4 57kg
日本ではまだ3着以下なし
体型もスプリント戦はこなせる
まだ真ん中枠くらいなら検討には入れていたがこの枠から積極的な競馬をしても厳しい
追い切りもはるかに格下の馬を追いかけて併入の動きが良くなることはなかった
結果的にマイルCSでスピード負けしないための叩きとして使ったことになりそう


16.マリアズハート 菊沢一
牝6 55kg
中山は得意
以外のコメントを今回するのは難しい


[おまけコメント]
とりあえず今年12回行われた平地競走のJRAのGⅠは2,3,4,7,8番人気の活躍が目立つ一方で1番人気馬は2,3着が1度だけ

どこまでも続く道
時には腰を下ろし
と松山千春さんが言ってました

どこまでもどこまでも
信じている限り夢は終わらない
と立志舎はCMですりこんできました

自分の信じた馬を買いましょう
それが一番後悔が少ないです


[予想]
◎⑨ナムラクレア
最も崩れなさそうで軸向きにはピッタリ

◯⑪トゥラベスーラ
イン強襲あるならこの馬に賭けたい

▲②ジャンダルム
ここだけ狙ってきた今年の意気込みに賭けたい

△⑥ナランフレグ
状態戻りきらなくても1200mでイン突けば

△⑩タイセイビジョン
福永のエスコート術に期待

△⑫ヴェントヴォーチェ
中山適性の高さが想像以上であれば

3着の紐候補
③メイショウミモザ
全てうまくいけばイン強襲の場面

①テイエムスパーダ
32秒前半のペースで行ききれば外回しの馬を壊滅させてイン強襲の馬を引き込みそう

☆⑬メイケイエール
買うなら頭だけ買うつもりですがパドックと返し馬を見て買い足すか決めます


今回の人気どころで確実に買わないのは
⑮シュネルマイスター
⑦ウインマーベル

この二頭です

スプリンターズステークスの投票資金を6000円と仮定して推奨を書きます

3連単フォーメーション
⑨→②⑥⑩⑪⑫→①②③⑥⑩⑪⑫
30点×100円

②⑪⑫→⑨→①②③⑥⑩⑪⑫
18点×100円

②⑪⑫→②⑥⑩⑪⑫→⑨
12点×100円

現時点のオッズは233〜6050倍です


メイケイエールから買うのを追加する場合

⑬→②⑨⑩⑪⑫→②③⑥⑨⑩⑪⑫
この30点を買おうと思いますが
この場合は42〜4600倍
結果的に当たるのは当たっただけになる可能性もあるのでメイケイエールを信じる場合はこちらだけを買われるという選択肢で良いかもしれません

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