第60回 兵庫大賞典の予想
第60回と言いながらも日本全体のレース体系の見直しと共に兵庫CSと共に今年から1400mで行われることになった実質第一回目とも言える一戦
春の古馬中距離王者決定戦としての同レースの役割が無くなってしまったことは若い頃からこのレースを楽しみにしてきた筆者としては本当に残念でならないが、現状の1400m戦のオールスターメンバーが揃ったことは前向きに考えたい
・4/23〜5/1開催の1400m 全体時計BEST3
4/29 兵庫CS 1.28.4 エートラックス
4/23 B1戦 1.29.6 エコロクラージュ
4/29 B2戦 1.30.3 フラフ
4/30,5/1の1400m戦で上のクラスの施行がなかったとはいえ、良開催の4/29で1.28.4という超抜時計が出ているように水分が抜けた方が今は時計は出る馬場と言える
4/23は重馬場で2着馬が1.31.8かかっているのでエコロクラージュがただ強かった
5/2の開催は稍重スタートでどんどん馬場も乾いていき兵庫大賞典の決着時計はしっかりした先行馬もいることで1.30.0を大幅に切る時計の決着になると想定される
5/1の1400m戦は最後方にいた馬が2度馬券に絡むなど前有利でありつつ追い込みも利いていた馬場が今日の好天でどう変化するかも見守りたい
・レース展開
何が何でも行きたいディアタイザンは内の馬達を見ながら先手が主張しやすい外の絶好枠が当たったと言えるが、タイガーインディが好発を決めたり一つ外のサンロアノークの吉原Jも積極的に前目の位置を取りにくることを思えば楽にハナが主張しきれるかが課題
すんなりと主張が叶ったとしても今日は早め2〜3番手にタイガーインディとサンロアノークが続く隊列になればかなりの距離を単騎で行けなければ厳しくなりそう
ハナブサは廣瀬J得意のイン掬いが望めない吉村Jとのコンビでは包まれない外目位置が欲しいのでこれらの馬を見る好位外の位置か
ドンカポノはスピードの違いで前目につけてはいるが元々中団待機で脚を溜めていくタイプなので絶好枠が当たり先行集団の後ろのインでじっくり構える
オーバーディリバーもこの辺りのインから仕掛けのタイミングを待ちながら赤岡Jがインを掬う競馬を目指し、テーオーターナーはどこからでも競馬ができるタイプなので大柿Jはじっくり乗って後半勝負になりそう
ナムラタタも12/7のJ交流の時のようなイン掬いを狙いたいので向正面から3コーナーあたりのインはインから掬いたい馬たちで渋滞する恐れがあることは頭に入れておきたい
ここで4コーナーを回りきるまでに進路が開かずに進路を切り替える必要が出た運の悪かった人馬は脱落してしまうかもしれないというのは一つポイントになるかもしれません
基本はタイガーインディが抜けて強いと思っているので廣瀬Jが抜け出した(逃げた場合は追いかけてきた馬を突き放しにかかるところ)タイミングで外から捲られなければタイガーインディが無難に勝利すると思っています
早めに外から並びかける馬よりはその一列二列後ろのインから外に切り替える馬、内を掬う馬を相手候補に挙げるというのが今回の予想となりました
・出走馬について
①サラコナン 大山真
3歳時にユースカップを制覇したタイトルホルダーではあるが現在のA1短距離勢の層の厚さに割って入れるだけの状態には無さそう
ひと叩きされての上積みは見込めても得意な好位抜け出しが叶うようなメンバー構成ではないので静観が妥当と思われる
②サンセットベリー 竹村達
枠がよく空いていたなという認識
12着にならなければ褒めてあげるべきか
③ナムラタタ 鴨宮祥
12/7のJ交流は岡部Jの手腕も大きかったが新春賞でアラジンバローズに迫ったように実力もつけて充実している印象
ひと叩きされてどこまで状態が上向いているかがポイントになるが、インを掬えた時には人気薄の中では配当妙味も大きそうで期待してみたい一頭
④オーバーディリバー 赤岡修
入退厩を繰り返しながら馬を回す柏原厩舎らしく外でもしっかり馬は作ってくるので2月以来のレースとなること自体はおそらく問題はないと思われる
サンロアノークに11/2に勝利しているので強い馬であることに疑念はないが当時のサンロアノークも9ヶ月ぶりの競馬だったことや兵庫ウインターカップは3着と言えど近い位置関係にあったタイガーインディに全くついていけなかったことからトップレベルに入ると過大評価は避けた方が良い印象もある
⑤ドンカポノ 下原理
4/11のレースはレベルはともかく単騎で行ったサンライズラポールをあっさり交わして突き放すという内容の濃い勝ち方だった
兵庫移籍1戦目が1年2ヶ月ぶりで本来の状態にはほど遠かった中でラッキードリームの0.1秒差2着で2日前にスマイルミーシャやラッキードリームを子供扱いしたメイショウハクサンに先着しているあたりはかなり自力も高そう
2度使われての上昇度も含めて打倒タイガーインディの最右翼という評価は人気的にもこの馬になりそうで前の動きを見ながらレースを進められる点も◯
⑥テーオーターナー 大柿一
2度の重賞挑戦が名古屋と笠松で4着と今回のメンバー構成なら軽視されそうだが園田では7-3-0-0と崩れたことがなく相手なりに動くので勝つ時も派手さはないが常にしっかりと走るので一発狙えるタイプの馬という認識
今回は出走しないがバーニングペスカとの比較でも他場では案外でも兵庫サマーカップでは際どく迫った場面を作るなど、それなりに暖かい時期の方が走りも良くなる傾向がある上にモーリス×ジョリーダンスという超良血の部分の底力が発揮されてきた最近の内容から一気に相手関係が厳しくなっても期待は持てそう
⑦ケンジーフェイス 田野豊
差す競馬からモデルチェンジした最近の内容は素晴らしいものがあったが一流どころ相手になると位置を取れてもラスト伸び負けしてしまうので今回のメンバー構成なら控えて追い込む前のスタイルでの競馬の方が向きそう
タイガーインディには2.5秒離された11月のレースのことや過去に負けてきた今回のメンバーとの力の比較から考えても馬券を買うときにここまで手が伸びるかどうかだが侮れない力はある
⑧ハナブサ 吉村智
GWシリーズのメインレースは2,2,1着と今日も連対があればパーフェクトで終える吉村Jとは初コンビとなるが扱いが難しいタイプの馬だけに強引に促す当たりの硬い吉村Jと手が合うかどうか(昨日のシンメデージーでもそんな話はしましたが)でしょう
内に押し込めて外から圧力をかけられると良くない馬なので廣瀬Jのようにインを掬うタイプの競馬はしないと思うのと、前の馬を見ながらの追走になるので4コーナーまでは勝負圏内に間違いなく顔を出すことになりそう
長く脚を使うタイプの馬なので吉村Jとはその辺りが手合いになる可能性もありますが、その分キレる脚は持ち合わせていないので前に離されそうになったときに後ろからスパッと来られると厳しくなる場面が個人的には頭に浮かびます
⑨タイガーインディ 廣瀬航
かしわ記念を勝利したシャマルから0.5秒差の3着だった黒船賞を評価するというよりは外目の枠が当たって走りやすいところを選べることを最も評価したいと考えています
軽い走りをするタイプなので本質的には園田の馬場に適した馬ではないかもしれないがその分時計の出る馬場対応は得意でスピードを活かせる馬場になるのが理想的でおそらくそうなりそう
11/23の1.28.1は影も踏ませぬワンサイドゲームだったことからも他の馬に合わせてレースをする必要はないと思う一方で、陣営は上のレベルでもやれるように我慢の競馬を覚えさせてきたので隙が少なくなってきた印象もある
1.28〜1.29秒台の決着なら望むところでよほどスタートで煽ったりしなければ勝つ可能性は非常に高いと考えます
⑩エイシンギアアップ 永井孝
移籍初戦は全く良いところがなく終わってしまったのでおそらく人気もしないでしょうし、レース動画を振り返ってもやはり広いコース向きの馬なのかな?という印象もあります
ただ前回があまりにもレースをしていないので元々の実力をそこそこ発揮してくれれば間に合うメンバーでもあるはずなのでひと叩きされた上積みでどこまで巻き返せるのかという一点においては注目しています
この馬が来たら配当がジャンプアップするくらいの配当になるのであれば三列目には加えておきたいというのが今回の評価になります
⑪ディアタイザン 杉浦健
タイガーインディとサンロアノークに挟まれる枠の並びにはなったものの取る手段としては逃げの一択になるのであとはどれだけ楽に行けるか次第でしょう
単騎ハナが叶ったとしてもどこまで可愛がってもらえるかで4コーナーでも先頭でとどまれるか、またゴール付近まで運べるかですが個人的にはこのメンバーでそこまで甘い展開を期待するのは酷だと考えます
⑫サンロアノーク 吉原寛
個人的にはもう少し内なら3番手評価にしたくらいには人馬共に評価しているもののこの馬が外からねじ伏せに行くにはハードルがやや高いので外からある程度出していって真ん中くらいに潜らせるか外ビタ付けで行くかの判断は必要になりそう
鞍上は日本一上手い騎手だけに素人があれこれ言うことはないが馬の力であと一押し足りない部分を騎手が押せるかどうかでしょう
ディアタイザンとタイガーインディとの位置関係が重要になりそうなのでハナブサを外から来させないような工夫をすれば上位に食い込めるはず
兵庫でのタイトルを持っているのはタイガーインディ、サラコナン、ディアタイザンでサンロアノークとハナブサは自場で悲願のタイトル奪取なるか
今回の予想を以下に記します
◎⑨タイガーインディ
◯⑤ドンカポノ
▲⑥テーオーターナー
△△⑫サンロアノーク
△③ナムラタタ
☆⑩エイシンギアアップ
◯のドンカポノはタイガーインディ同等の評価をしても良いと思えるくらいにはまともに走ったときが楽しみでタイガーインディも頭固定のみという考え方はしていません
▲テーオーターナーは2,3着争いが混戦になった際には台頭可能と考えており、外の馬が脱落したときにはインのナムラタタと共に期待したい一頭です
消ハナブサは3着も買わないのは自殺行為に見えるかもしれませんが長く早めに追われる分だけラストは甘くなると見込んでの消しにしています
⑨→⑤→⑥⑫を厚めに
⑤⑨→⑤⑨→③⑥⑩⑫本線
⑤⑨→③⑥⑫→③⑤⑥⑨⑩⑫抑え
変則的な32点の買い方にしてみます
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