第62回姫山菊花賞の予想

9/29 園田11R
ダート1700m 16:05発走

フルゲート割れの9頭立てとなったがここまで豪華メンバーの姫山菊花賞はいつ振りだろうという兵庫のトップ中のトップ三頭が揃い踏み

川崎から参戦のコーラルツッキー、アイアムレジェンドを含めてハイレベルな攻防に期待


[現在の馬場]
先週金曜の大雨で内側だけ砂が補充されたことで内側の脚抜きが良くグリーンベルトのような状態で基本は逃げ・イン番手の馬が絶対有利な内回り競馬で結果を出す馬が多数

金曜のようにほとんどが逃げ切りという傾向は昨日の途中でおさまりかけたように見えたが、後半レースはほとんどが行った行ったの展開となった

水分を中途半端に含むと脚抜きが悪くなる園田の馬場なので、時間と共に回復することでこの傾向が変わってくるかどうかが大きなファクターの一つになる

現状これを作っているのがレース当日の朝5時頃なので当日のレース動画と睨めっこしながら最終結論は変える可能性はあるが、先週から続くここまでの前と内有利のレース傾向は大いに頭に入れておきたい


[各馬について]

1.コーラルツッキー[川崎]
牝5 大山真
牡馬との混合レースで最後に結果を出したのは2020年12月の川崎2100m戦と一線級の古馬が相手となると力的にやや微妙な感
前走はサルサディオーネを深追いしなかったことで突き離されはしたが2着確保しており出脚の良さもあるので逃げか番手インが取れる形になれば注意は必要
個人的にはゆったり運べる競馬場向きの印象なのでスピードとスタミナとコーナー後の操縦性が問われる園田コースはあまり合わないイメージを持っている


2.ヒダルマ
牡7 川原正
ジンギに次ぐ持ち時計があるものの馬場の砂が変わる前の話であり復調気配を見せつつあるレースをすることもあるものの、12連勝していた頃のイメージには程遠くこのメンバー相手に復活の走りを見せるのは至難の業か


3.シェダル
牡5 吉村智
ジンギを向こうに回してスタートからゴールまでの1870mのほとんどを真っ向勝負であと一歩まで詰め寄った5月の兵庫大賞典が記憶に新しく3〜4コーナーではシェダルの勝利を確信するようなレースだった
ゴール前だけジンギの勝負根性に屈してしまったイメージがあるのでその辺りを主戦がどう考えて乗るか楽しみで今度こその期待
地元戦ではジンギ以外に負けておらず1700m戦も4戦全勝
もともとデビューから僅か6戦でJRAオープンまで駆け上がったポテンシャルの高さを誇り、絶対王者ジンギはシェダルのみケアすれば良かった兵庫大賞典とは違ってケアすべき内容が今回は多すぎることからも展開も味方しそう


4.ラッキードリーム
牡4 下原理
移籍初戦の前走はかなりの距離で折り合いを欠きながらも大楽勝
相手関係や時計は物足りない感があるが自分のレースができればジンギやシェダル相手でもなんら遜色なく南関や道営でのレースを観ればむしろ上である可能性も高い
課題は昔から変わらず気性面から来る折り合いの不安とゲートの不安のみ
前に馬を置く形やかぶされて来られると必要以上にエキサイトしてしまうのでイン潜り込みの競馬ができるイメージは薄く、大敗した5戦はスタートでかなりの出遅れを喫していることからゲートさえ出て自分のポジションで競馬できればというところなので軸向きとは言いきれない面をどう評価するか


5.アイアムレジェンド[川崎]
牡6 藤本現[大井]
金沢での遠征競馬を見る限り力そのものは通用しても良さそうだが、控えて速い脚があるわけではないので前々で流れに乗れるかどうかが鍵になりそう
ただここは楽に行かせてくれるようなメンバーでも道中で極端に緩む場面も無さそうで早めの脱落の場面が訪れる確率の方が個人的には高そうに思える


6.アワジノサクラ
牡6 大柿一
確実に自分の脚は使えるタイプで8度挑戦した重賞競走で6度掲示板に載る堅実派でもある
ただ自分から動いて結果を得るというよりは周りの競馬に合わせて乗る馬なので、4着以上の結果をここで得るには相当な展開の恩恵が必要なことも事実
園田生え抜きでここまで来た存在として同世代の強力ジンギに少しでも迫りたい


7.タガノウィリアム
牡5 笹田知
JRA時代から逃げの手が打てれば相当な強さを誇るが逃げられなかった時の脆さが同居しているタイプであることを前走で露呈してしまった
とは言え2,3走前のインパクトはかなり強烈で逃げの展開にさえ持ち込めればあの再現ができそうな馬場も手助けするかもしれない
鞍上はこのところ重賞競走で人気を裏切り続けていることからも4,5番人気なら一発狙えそう


8.バーナードループ[浦和]
牡5 廣瀬航
3歳時には当地で兵庫CSを勝利しておりジャパンダートダービーも3番人気で挑んだ馬だけにここまでの低空飛行に対しては評する言葉を見つけるのが難しいが、模索しながら浦和移籍後の内容を見ても超早熟馬だった可能性は否めない
この地での走りを思い出すことで何か刺激を与えることを期待したいが馬券の話となると現状でこのメンバー相手に光を見出すのは難しそう


9.ジンギ
牡6 田中学
30戦19勝で園田のレースに限れば25戦で23連対と圧倒的な力で挑戦を跳ね返してきた
最後に地元の馬に先着を許したのが2020年のこのレースでそこからつけた力は名古屋で強力JRA勢に対して見せていることからも地元の馬に負けるところは見たくないという思いもある
今回も夏場ゆっくりさせる昨年同様のスタイルで挑んできたので調整に抜かりは無いと思いつつも、夏場を大事に使いながらここに来たシェダルとの再戦だけでなく逃げたらかなり難敵になるタガノウィリアムに道営・南関の超一線級だったラッキードリームという新しいライバルの存在もあるので、打倒ジンギに燃える各陣営に対して楽な競馬にはなりそうにない点は気がかり


[展開イメージ]
タガノウィリアムが逃げれた時の世界線と逃げれなかった時の世界線の2パターン考える必要がある

ジンギ・ラッキードリーム・コーラルツッキーらは逃げも打てるがどちらかと言うとマイペースで運ぶことを重視するタイプ

特にラッキードリームに関しては同厩のタガノウィリアムが行くなら行かせてジンギとシェダルを見ながらの形を取りそう

タガノが逃げの場合は勝負どころでジンギが並びかけに行き、そこにシェダルとラッキードリームが襲いかかる形になりそうで、後ろが牽制し合って結果的にタガノが得するパターンは十分あり得そう

タガノがスタート失敗の場合は抜け出したジンギに対してシェダル、ラッキードリームが襲いかかるパターンとなるだろうからいずれにしてもシェダルはレースがしやすそうで軸的な中心はこの馬にしたい

注意が必要だとすれば後ろの馬よりもインのポケットを巡る攻防に加わってロスなく運べた場合のコーラルツッキーになりそう


[予想]

◎③シェダル
タガノの逃げに左右されそうな他馬と比べるとどちらの展開でも最もハマりそう
臨戦過程もメンバー中で最も好感が持てることからジンギに対しての逆転も含めて大きな期待をしたい

◯④ラッキードリーム
ジンギやシェダルに対する力関係はまだハッキリしていないが思い通りの競馬ができた時に通用しない理由を探す方が難しい
馬場2戦目で更なる上昇も考えればあっさり勝つ場面はむしろ当然かもしれないが、楽勝する一方で何もかも上手くいかずにドカ負けすることもある面は軸的な本命には挙げ辛い

▲⑦タガノウィリアム
ジンギとのタイマン勝負に限れば分が悪いとは思うものの、今の馬場の恩恵と展開の恩恵を受けれた場合に前走のゲート失敗だけで見限るのは早計
今回は三つ巴の人気戦になりそうなところも踏まえてこの馬が逃げれた時の好走を信じてみたい

△⑨ジンギ
強いのは百も承知でこの評価
いつもの休み明けに比べても体勢は整えてきているだろうが、ゆったり運べる1870mに比べればスタート後にすぐコーナーを向かえるコース設定の外枠であれば付け入る隙はあるというのが園田の1700m戦
ここで逃げが打てるかタガノの番手になるかで結果は大きく左右されそう

注①コーラルツッキー
砂質がどうかという問題もあるし勝負どころでついていけるかどうかかなり怪しい気はするが枠を目一杯活かしてどこまで粘れるか?というところ


[買い方]
シェダルの変則一頭軸

3→4,7,9→1,4,7,9
4,7→3→1,4,7,9
4,7→4,7,9→3

※1番の絡むところは金額は張らないです

個人的には三つ巴+タガノの逃げ如何のレースになると思っているので、ジンギを信じる買い方でもラッキードリームを信じる買い方でも良いと思います

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